昨日は二十四節気の雨水だった。寒さが和らぎ、雪が雨に変わる節目だが、季節はその言葉通りに動いているようだ。昨日は暖かい一日で、こちらの方では春一番が吹いたのだった。
さて、今日は休み。ということで、ゆっくり寝ようと思っていたのだが、普通どおりに起きなければならなかった。今日は嫁さんが仕事なのだ。しかも早番ときている。そのため普段より早く家を出て、送って行った。
雨が降りそうな朝、こういう日の運転は、あまり好きではない。来てもない車が、来ているような錯覚に陥るのだ。おかげで、駐車場から出る時に、何度もタイミングを逸してしまった。
幹線に出ると、前の車がフラフラしながら走っていた。最初は酒気帯びかと思ったが、よく見るとスマホをいじっている。そのスマホいじりが終わらないのか、フラフラはずっと続いていた。
しばらくフラフラが続いたあと、ようやくその車はまともに走り出した。が、一分足らずで、またしてもフラフラが始まった。
まともに走っていた場所は警察署の前。奴は警察署の前を通る時だけ、スマホをいじるのをやめ、通り過ぎたあと、再びスマホをいじりだしたのだった。
「確信犯やんか」と、ぼくが言うと、
「いや、警察署の前でスマホをいじるのをやめたのは、悪いということがわかってるんよ。だから、あいつは確信犯じゃなくて、故意犯」と嫁さんは言った。
故意犯か。とにかく危険運転なのは変わりない。酒気帯びだけでなく、こういう奴からも「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」を科してもらいたいものだ。