吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

実験

1, 過去の自分にそこはこうしろ という念を集中して送ったら もしかしたら現状が変るかも という実験をしているのだが さて少しは変ったのだろうか やたら我が強くなった自分が ここに出来上っているのだが 2, 過去のあの人に自分の存在を 植付ける念を…

ゴロちゃん

夜、仕事を終えて家に帰ってくると、 他階に住む女の子が自動ドアを開け マンションの中に入ろうとしていた。 ところが女の子は突然回れ右をして そそくさと外に出ていったのだった。 おかしな子だなと思いながらぼくは 自動ドアを開けて中に入ろうとした。 …

マイブーム

相撲に嵌っていた時期が四度ある。 最初は柏鵬時代。小学校入学頃で その当時やはり大鵬が好きだった。 二度目は北玉時代。小学校高学年 玉の海が急死してから冷めたけど。 三度目は貴輪時代。中学生の頃で 貴ノ花輪島、どちらも好きだった。 四度目は飛んで…

魔法の言葉

衛星放送で水戸黄門をやっていた。 今更ではあるが思ったことがある。 例の「控えおろう」前の斬合いで 黄門側は刀の峰で敵を打っている。 刃で斬っているわけではないから 死んではいない。とはいうものの 倒れているのだから気絶くらいは しているはずだ。…

この建物のエレベーター

この建物にはエレベーターが三基ある。 全てのエレベーターには荷物が満載で とくに真ん中には仏像まで乗っていて ぼくたちは乗ることが出来ないでいた。 そこでエレベーターの真ん前に立って 「とにかくぼくらは急いでいるのです。 もっと早く荷を下ろして…

グリーンピース病

豆が嫌いだから豆は食べない。 特にグリーンピースがダメで ピースご飯のにおいだけでも 吐き気を催してしまうほどだ。 そういう料理はたのまないか 豆は入れないでと言っておく。 ところがそう言っておいても グリーンピースを乗せてくる へそ曲がりな野郎…

この街の気質

この街がくもっているのは 石炭の昔から知っていたよ。 機関車だとかお風呂だとか すべてが薄黒い煙を吐いて 街を薄暗くくもらせていた。 石炭が消えてしまった後も なぜか街は燻り続けている。 市長は明るくしようとして 色々と手を尽くしているが なかなか…

夢の中の妹

時おり妹の夢を見ることがある。 ぼくには妹なんていないのだが 夢ではちゃんとぼくに妹がいて 見慣れた顔と聞き慣れた名前が いろいろな場面で登場してきて いろいろな問題を持ち込むのだ。 今日も妹の佳奈は夢に出てきた。 そして様々な難題を突きつけた。…

星ヅメ

何気なく指の爪を見ていたら 何と右左の両方の手の薬指に 白い星が出ているではないか。 幼い頃これを星ヅメと呼んで 幸運が訪れると喜んだものだ。 そこで、どんな幸運がぼくに 訪れるというのだろうか、と 調べてみたら何と「恋愛運が 上昇しますよ」と書…

サザエさん

サザエさんの第一回放映があった日、 ぼくはそれを昭和44年の7月だと ずっとずっとずっと思い込んでいた だけどそれはぼくの記憶違いだった。 実際は10月から放映が正しいのだ。 なんで記憶違いをしてしまったのか それをいろいろと考えてみたのだが 7…

この大厄の年を暖かく

何年前だったろうか、日本人離れした名前が この国を牛耳っていたことがある。その年は 稀に見る大寒波がこの国をおそったんだった。 あれはぼくの人生の中で最も寒い冬だったな。 その最強の寒波はその冬だけのものではなく 春半ば迄雪を降らせて、夏は日射…

因縁

ある人の吐いた言葉にイラッとした時 イラッとした気分で言い返したために それからどうにも折合いが悪くなって そのうち目を合わせたりもしなくなり 絶交状態のままどちらかがいなくなり その後は会うことのなくなった人間が ぼくの今回の人生の中に何人か…

転校

小学六年生のころ、同じクラスに 同じ町内に住んでいる男子がいた。 家が近かったので一緒に帰ったり 帰宅後も一緒に遊んだりしていた。 そんな付き合いをしていくうちに ぼくはヤツがえらく我儘な性格で ちょっと気にくわない事があると 暴力を振るうような…

カレー色の雨

カレー色の雨が降るある日 ぼくらは本気の車に乗って 海岸に向かって走って行く ぬかるみだらけの道だけど そんなことは気にもかけず ぼくらはドンドン突き進む 車体はひどく汚れるけれど そんなことは気にもとめず ぼくらはガンガン突き進む 行けども行けど…

石けんを使わない生活

石けんを使わなくなったのは 最近のこと。乾燥肌のせいか 朝から晩まで痒くてならない。 そこでいろいろ調べてみたら 石けんをやめたら治った的な 記事を見つけて、その方法を 試してみることにしたわけだ。 ただ湯につかるだけではなく シャワーでお湯をか…

残寒

もうじきいなくなる冬が 時おり北から降りてきて 今季のノルマを果そうと 最後の寒さを吐いている とはいえ何日も何週間も 居座った先月迄の勢いは すでに残っていないのか 寒さにチカラを感じない 寒さにフカミを感じない

心忍者

ぼくの中に寄生した忍者が 心の中を駆けまわっている。 何度も捕まえようとしたが その速さは半端じゃなくて 喜びの村から悲しみの町に 苦しみの町から幸せの村に 一瞬のうちに移動するんだ。 ぼくと同い年のはずなのに 忍者はずーっと走っている。 疲れも見…

大大

知り合いのお子さんがこの春から 大分大学に進学するということで それはおめでとうございます。と あいさつしたのだが、その最中に 僕は素朴な疑問を抱いたのだった。 東京大学は東大、京都大学は京大 九州大学は九大と呼ばれているが 大分大学は何と呼ばれ…

未来開拓隊

君たちはこの夢の船に乗り込み 今迄は想像することしか出来ず 行くのは不可能と言われてきた 未知未開の未来に足を踏み入れ 後世に行くすべての人のために 明るい世界を開拓しておくんだ 過去に気を遣わなくていいから 今を引きずらなくてもいいから だれも…

コーヒータイム

誕生は前世の終わり 死去は来世の始まり 子供は捻くれた大人 大人は武装した子供 青春は人生の汚染期 老いは人生の異臭期 白髪は頭髪の進化形 ハゲは人類の進化形 恋人の会話は緑茶色 愛人の吐息は紅茶色 親子の生活は麦茶色 夫婦の空気は焦茶色 一生は未来…

蓮の花

何という名の町だったか 駅前には沢山ビルがあり 結構賑わっていたのだが、 ちょっと通りを外れると 昭和の住宅の風景になり 年寄りだけが歩いていた。 路地に入ると道の中央に プランターが並べていて 白い花が多数咲いていた。 その辺にいたばあさんに こ…

猫道

とある団地の敷地内にある 駐車場に繋がる道の両脇に 所々蓋の取れた側溝がある。 住民達はその側溝のことを 猫道という名で呼んでいる。 何でもその団地内に複数の 猫の家族が棲みついていて そんな猫たちがその側溝を 通り道として抜け道として 常日頃利用…

空から来た生命体

我々は空から来た生命体だ 気化するまで地表に留まり 気化したのちに空にもどる 空の上で仲間達と雲になり 機が熟すとまた地に落ちる 地上に落ちると飲水となり 地上のいきものの糧となる 海洋に落ちると海水となり 海中のいきものを包み込む 落ちた場所の気…

生活の位置

家の中からリモコンの 赤外線が届く位置に 駐車場がある 傘をさす間に たどり着く位置に バス停がある 大声で叫んだら 聞こえる位置に コンビニがある 走って行っても 息切れしない位置に スーパーがある いくつか荷物があっても 苦にならない位置に 実家が…

眠い

起きているときに眠たくなるのは 寝ているときに眠ってないからだ とはいえ昨夜は早く布団にもぐり 充分睡眠を取ったはずなんだけど 何でこうなってしまったんだろう そういえば昨夜眠りに落ちる頃に 変な魔物に襲われた感覚があって 少しの間眠れなかった記…

静電気野郎

私は静電気地獄からやってきた バチッと痛い野郎でございます。 痛くて寂しい野郎でございます。 人様にバチッと痛みを与えては 自分もバチッと痛い思いをする 損な生きものなのでございます。 痛い人だと後ろ指さされながら それをバチバチッと感じながら …

流木のひとりごと

どのくらい時間が経ったんだろう 根が取れてこの川にはいったのが ずいぶん昔のような気がするんだ あの時はこの水がすごく冷たくて だけどすぐにそれは消えていった それで死んだことに気づいたんだ その頃のことじゃなかったろうか ぼくの腹の上に誰かが乗…

イヤダ

あれがイヤダ。これもイヤダ 彼奴がイヤダ。此奴もイヤダ 勉強がイヤダ。仕事もイヤダ 都会がイヤダ。田舎もイヤダ 晴の日イヤダ。雨の日イヤダ まわりを見渡せばイヤダらけ どこまで行ってもイヤダらけ いつまで経ってもイヤダらけ 世の中イヤダのショール…

運命の人

いやいやそうではないのです。 一生のうちに好きになる人は すべて運命の人でありまして ただ一人の限られた人だけを 運命の人とは呼ばないのです。 その後人生でどう関わるのか その辺の事はわかりませんが、 その時その場面でのその人は 正真正銘の運命の…

人生列車

列車がガタゴトいうたびに わたしは眠たくなりまして 居眠り始めてしまうのです。 乗換駅が近づいてくる毎に さらに心地よくなりまして 何もかもがよくなりまして 緊張感もいっしょに夢の中。 初耳の駅名に起されまして 初見の風景に戸惑いまして 慌てて列車…