吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

夢見録

夜空のメッセージ

「あの日の飲み会の後、ぼくはタクシーを使わずに歩いて帰ったんだ」 「午前2時を過ぎてたじゃない。本当に歩いて帰ったの?」 「うん。酔い覚ましにちょうどいいやと思ってね」 「確かに、かなり飲んでたからね」 「そこで貴重な体験をしたんだ」 「どんな…

雨の臭いのこもる教室

雨の臭いのこもる教室で、ぼくは授業を受けていた。 授業の内容はおろか、その科目が何であるのかすら わからないまま、その場所に置かれていたのだった。 「何でこんな場所にいるんだ。雨の臭いのこもった 教室の時代は、何十年も昔に終わってるはずなのに…

猫に生まれ変わった夢

ということで猫になったわけだが・・ 「えっ?」 どうしてぼくは、 猫になったなんて思うんだろう。 元々猫だったよなぁ。 そういえば昔、いや、 ついこの間までだったか。 もっと目線の高い所で、 今みたいな地を這う生活とは違った生活を ぼくはしていたよう…

両腕に呪文のような古代文字が書かれている夢を見た。気になって夢占いを調べてみたのだが、吉夢か凶夢かよくわからない。仕方ない、吉夢ということにしておくか。

遠い灯りの夢

街からちょっと離れた場所に、えらくキラキラときらめいている平屋の建物がある。普通の体育館の、二倍程の大きさがあり、駐車場も広くとってある。それが何の施設かを、ぼくはまったく知らなかった。 ある晩のこと、そこが何か知りたくて、仕事帰りにぼくは…

昨夜の夢

昨夜、夢に神様が出てきた。ぼくはいろいろと現状を訴えたあげく、「この状況から脱出させてください」と願った。 それを聞いた神様は、「では願いを叶えてあげるから、どうなりたいのか漢字二文字で書きなさい」と言う。さて何と書こうか。漢字三文字なら思…

鏡に描いた指導者

よくわかったか、お前も ああなりたくなかったら 余計なことは言わないで 余計な考えは持たないで 我々の言うことに服従し 鏡に描いた指導者として 死ぬまで生きていくのだ。 ここから逃げても無駄だ。 今回の事で世間はお前を 悪者と認知したのだから 捕獲…

風習

新聞配達のおいちゃんは、 赤の塗料を塗っていった。 牛乳配達のおばちゃんは、 銀の塗料を塗っていった。 宅配業者のにいちゃんは、 青の塗料を塗っていった。 ここでは何か運ぶたびに 色塗る風習があるそうだ。 その事を知っているのか 空を行く鳥がぼくの…

異星人事情

わが星人は星を見て生きている。 占いなどをしているのではなく 星を見てないと生きていけない 特殊な体質を持っているからだ。 それゆえに星の出が悪い日には 体調をくずすことだってあるし、 六十日以上星を見ないでいると 死にいたることだってあるのだ。…

ドライブの朝

綿密に計画を立てたドライブだったけど 車を出すはずのあいつが予定時間を過ぎても来ない。 何度電話をかけても出ない。 一時間経ってもあいつは来ないので 仕方なくぼくの車を出すことにした。 とりあえず集まったメンバーを車に乗せて ぼくは家の戸締まり…

おぼろげな部屋

おぼろげな部屋の片隅にある 深いブラウン色の机に向かい 赤い色のボールペンのシンと 黒い色のボールペンのシンを 取り出しては入れ換えながら、 七つの石橋でつながっている 七〇〇ヤードのレンガ通りで 七時から会う約束をしている 初見の人のことを調べ…

電柱

あれは隣の会社の駐車場に電柱が 転がっているのを見つけた時だった。 その時、なぜかぼくはその電柱が 無性に欲しくなり、その持ち主と 交渉して、退職金と引換えで 一本だけ買うことにしたのだった。 そして仕事を辞めた日にお金を払い 「後日取りに来る」…

蛇のような顔をした女

・・・ドライブ中にガソリンがなくなった。 あいにく現金の持ち合わせがなかったので カード払いにすることにした。ところが、 この町にはカードの使えるスタンドが なかなか、なかなか見つからない。 ようやく見つけたスタンドは、まるで 50年代のアメリカ映…

個性

個人でやっている中古車屋的、かつ 屋台感覚的なライブハウスだった。 そこにぼくは一人で乗り込んでいった。 そこにはいかにもミュージシャンですよ というような、長髪鼻髭の店主がいた。 「歌わせてもらえませんか?」 「えっ、歌ですか?」 「やっている…

『しんた』という名の薬

・・・あるアンケートサイトに ―『しんた』という名の薬を買ったら 高額の賞金を差し上げます。― という記事が書いてあるのをみつけた。 そこでグーグルなんかを利用して 必死に探すのだが、見当たらない。 「そんなものないやん」と 再びそのサイトを開いてみ…

ピロイニの財宝

きれいな夜景が見えるある山の山頂に 数名ずつのいくつかの団体があった。 みな『ピロイニの財宝』を探しているのだという。 それに目をつけたテレビ局がある企画を立てた。 その名も『ピロイニ宝探しツアー』だ。 「何月何日の満月の夜、某山山頂にて 『ピ…