2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ゆき、疲れちゃった どこかに座ってもいいかい ゆき、いつかのように 疲れを癒してほしい ゆき、夢を見るよ いつも知らん顔の ゆき、どこにいるんだ 早く出ておいでよ ぼくは間に合わせの歌で きみの面影語ってる 夜になると星をながめ きみの妖精浮かべてる…
夢のかけはしをひとり渡ろう 風もなく、波もなく ただ静かな闇の上を 通り過ぎる日よ、音もなく続く かもし出す街の灯は 影も映さず ああ、なぜに人はいぬ 声を上げ振りかえる日々よ 時は過ぎ、愛は朽ち 切ない夜よ 夢のかけはしは、まだ遠く長く うたもなく…
時折鐘の音が聞こえてきては、 過ぎ去った人たちが訪れてくる。 「今年も会わずに終わりましたね」 彼らは笑顔でぼくに語りかける。 ぼくも笑顔を返しては、 それ相応に応対している。 ところがどうも様にならない。 この間の悪さは、 いったい何なのだろう…
冬の川面は冷たくて 揺れている橋のたもと 過去を見下ろして、今日を見下ろして だけど明日を見ることは出来ない こんな手紙をもらう前に 言っておくべきことだったのに 夢ばかり見続けた愚か者 もう本当に手遅れになってしまった 君はどこか遠くに行ってし…
何となく生まれた日々と 何となく育った町が 夢の中ひとりっきり 追っかける風とともに 忘れかけた手作りの歌 声をあげて風が歌う みんなみんな寂しいんだよ あんただけじゃないんだよ 誰が呼ぶ春の日を 人でなしのか細い声で 春を呼ぶ数々の日々 春を待つ寄…
耳目良し、煙草一箱、酒二合 持病はいつもストレスと書く 「こういうことが流行っているからこうしよう!」 そういうことが間違っているんだ 出張時、新幹線の改札で、 定期券見せて、呼び止められる 「健康にいい運動をやっているよ」 だけどこいつは、間食…
ぬれた瞳に笑顔を込めて 君がぼくの瞳を見つめた時 小さな風は息を潜めて 二人だけの世界に愛を送る かけがえのない君の手を 小さく握る時にも ぼくは変わらぬこの愛で 君をつつもう 揺れる心は過去を忘れて 今あるただ二つの影を映す 昔描いた小さな夢は 限…
とにかくあなたにはただならぬものを感じています。 初めて逢った時からそうでした。 『この女と一緒になったりして・・・』 自分の中でそう思ったものでした。 これはぼくの中のジョークとしていたのですが、 あらゆる人たちの言葉尻が、 その方向にぼくを向か…
夜深く、 雪の白く降り積もり 街はなお寒く、 夢はまだ遠く 風強く、 服の隙間をさして 身は重く辛く、 後ろ姿寂しく 揺れる春の日は遠く 待ちわびた花のつぼみ涙を落とし 昨日までの明るい笑顔 また今日深く暗く沈み 凍りつく、 ぬれた道あてもなく うつむ…
風を追って、 風を追った、 一年が、 暮れようとしている。 捕まらないままに、 届かないままに、 一年が、 暮れようとしている。 戻ってくるのか、 消えてしまうのか、 一年が、 暮れようとしている。 来年は捕まえようよと、 来年は届いて見せろと、 一年…
鳥が鳴くからぼくは 眠たい瞬きを見せる 君はさっきからテーブルのそばを うろうろしている ああようやく朝が来たんだね ねえ、好きになってもいいのかい あまりに怖ろしい夢が 頭の中をちらついていた 夜に生まれたはずの 悪魔は 今君の天使に消えていく、…
また乗り遅れてしまった。 いつもそうだった。 また乗り遅れてしまった。 あの日もそうだった。 いつもホームに残される。 駅員も客ももういない。 いつもホームにはぼくひとり。 駅員も誰ももういない。 ちょっとした時間の狂いが、 いつもぼくを遅らせる。…
焼鳥屋の駐車場は いつも満車で、 焼鳥屋の駐車場は どこも満車で、 みんなの笑顔が 見えてくる、 みんなの笑顔が 見えている、 ルルルルル、 煙にでも 巻いているんだろうか。 ルルルルル。
姪たちが小さな頃、いつもケーキなどを買ってやっていた。 彼女たちが大きくなってから、しばらくそういうことをやめていたのだが、甥っ子が誕生した3年前からまた復活させた。 ということで、今年もケーキの季節がやってきたわけだ。 ところが、今年はいつ…
朝焼けが差し込み今日の運命を決める朝に 灰色がかった雲に薄く光が差す昼に カラスが泣き叫びコウモリが群がる夜に 君が欲しい みんなが美しいという花にそっぽを向く時 みんながすばらしいという風に向かって歩く時 みんながこの時間がにせものだと思う時 …
何もいいことがないから こうしてトランプ切るのです ほら明日はすばらしいと出た 願い事も叶うと出た 逢いたくても逢えないから こうしてトランプ切るのです ほら明日はすばらしいと出た 明日はきっと逢えると出た 嘘でもいいのです 一時しのぎでいいのです…
雨が降りしきる 小さな街の中を いつも傘もささずに ぼくは歩いていた 19の頃ぼくには 何も見えなかった 時の流れでさえも いつも自分を作っては 日々を送っていた 大人びたしぐさに 人目を気にしていた 19の頃ぼくには 自信もなくて つまらぬ人の言葉に…
いやなことばかりが続いていますよ。 話す言葉までが嫌になって 今日は一言もしゃべらずに過ごしましたよ。 まったく十日あまりも雨が降らないもんだから 埃は舞うし、かといって掃除するのも面倒で いやはや、六畳の部屋はごみ箱ですよ。 こんなに溜まった…
夜も越え 薄ら灯り 揺れるまなざし 知った彼の 懐かしい レジャーモービルの女 切れ長な 光る瞳 濡れた道を 振り返り 時を忘れ レジャーモービルの女 飛び出すな熱い汗よ 風に奪われ消えてしまう 疲れを知らない 気ままな女 夜は明けた ため息つく 窓は曇っ…
ぼくだって人間ですから 泣きたいことだってありますよ 自分を騙す心なんて 持ち合わせてはないんですから ぼくだって人間ですから 大声出して笑ってもみたいですよ そんなにぼくの心は いじけてはないんですから ぼくだって人間ですから ひとりぼっちはいや…
馬鹿な人たちが走っていく 意味なく息を切らしながら、 徒党を組んで走っていく 集団を批判しながらも、 集団の中でしか存在出来ない 呆れかえった大馬鹿たちだ 縛られることを嫌いながら、 自分で作った掟に縛られた、 馬鹿な人たちが走っていく
私の人生は 右に三十九度傾いている 生まれてこの方 徐々に傾いてきたものらしい もうかなり症状が進んでいて 修正のきかないところまで来ている
風よ、ぼくはもうすぐ行くよ 君の元へ走る夜汽車に乗って はやる気持ちを押さえながら 目を閉じて朝を待つよ まどろむ星は夜を映す 遠くに浮かぶ街の灯り ふと君の影を窓に見つけ ぼくは慌てて目を閉じる 暑い、暑い夜汽車よ ぼくを、ぼくを乗せて 西へ、西…
降り始めた雨に酔っている ぼくは傘を差さずに歩いている いつの間にか世界は変わり ぼくは傘をも忘れている 雨が降るからぬれるだけで 特に何も思いはない ぬれたくなければその場所に 心ひとつ動かせばいい 心ひとつ動かせば そこにはいつも君がいる 君は…
いつだったか、村野氏の詩を読んでいる夢を見たことがある。 風景が何処で、前後にどんな夢があったのかは忘れたが、その場面になった時、一瞬まわりが暗くなったのを憶えている。 別にその夢が印象深かったわけでもないのだが、今にして思えば、私の今日の…
いつも目の前を通り過ぎる人 うつろう風のように過ぎていく いつも深く孤独を装い 冷たい視線をぼくに投げかける ああ、君はゆうべ見た夢の人 ぼくの感情をいつもくすぐって それは突然襲う風のように 沈黙の中からやってくる 愛のない、歌のない 夢のない、…
夢はなく、人はなく 花はなく、泥道ばかり うたを求め、目はうつろに ギターはなく、人はなく 愛はなく、恋になく 涙は落ち、石につまずき うたを求め、心は暗く ギターはなく、人はなく 満月ともいえない月が 張り巡らした雲に覆われ 夜も深くシトシトと 光…
ねえ、ちょっと目を閉じると 君の姿が見えてくるんだよ ねえ、ちょっと君が笑ってくれると ぼくはまた眠れなくなるよ ねえ、寝付かれない日々だけど いつもぼくはショートホープを ねえ、いつか君にあげたいんだけど 君にはとってもわからないだろうね ねえ…
よかったらぼくと踊りませんか? もうクリスマスがそこまでやってきて ほんとにぼくは淋しいんです だから、ね、踊ってくれませんか? よかったらぼくと踊りませんか? 旅に出る前のほんのひととき 外では雪が降っているんですよ 風も凍るように冷たいんです…
朝の光に誘われた 小春日和、夢のよう 冬もどこかで一眠り 悲しみはそこまでで 朝の光に逃げかくれ もう恐くない、いっぱいの ぬくもりの風、いつまでも さようなら昨日までのすべて さようなら冷たい風 夜の日々懐かしく 朝の光に胸おどり 朝の言葉わすれさ…