2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧
彼女は毎朝 その日の空模様と その日のテレビ番組を 気にしながら目を覚ます。 朝のニュースを見ながら 政治家の不祥事があると 「大概にしなさいよ」と 一人で文句を言っている。 月曜日と木曜日は生ゴミの日 火曜日はプラスチックの日 水曜日はビン缶ペッ…
さて次の項目ですが― いや、こちらの項目については 自動的に行われます。だから 時間の無駄だと思われる方は 次に進んでもかまいません。しかし 聞いておいて損はありません。 というか聞くことによって人生の 深みが出てきます。だからじっくり 人生を楽み…
雲ひとつない晴れた日には 晴れ上がったその空のように こころを保っていたいです。 雲が厚く覆った日にも 晴れ上がった日の空のように こころを保っていたいです。 とはいえこころ保った空に 理屈をかぶせることはせず 詮索するようなこともせず ただただそ…
ペットボトルに入っている 野菜ジュースを一気に飲み干して そのあとでペットボトルに 軽くフタをかぶせたら 「カタカタ」という音がする。 何だろうと見てみると かぶせたフタが息するように プカプカと上下している。。 ああ、なるほどそうなのか。 このジ…
東方に憧憬を抱き 西方に郷愁を覚える。 とはいえ憧憬も郷愁も しょせんは 心のにおいにすぎない。 心のにおいばかりに 目をやっていれば 現実が見えなくなる。 心のにおいばかりを 追いかけていけば いつか人から叩かれる。 それを歴史は証明している。 だ…
びゅーびゅー、ごにょごにょ びゅー、ごにょにょ・・・・ おいおいおまえら 勘違いしてはいかんぞ、びゅー。 人生というのは足し算ではなくて いつもいつも引き算ぞ、びゅー。 生まれてからいろんなものが 少しずつ減っていくんぞ、びゅー。 それをおまえらは 足…
確か仏教で言うところの彼岸とは あの世のことだったと思うけど なぜこの世の暦にそれを使うのだろう。 もしかしたら彼岸の中日を境に 夜が多くなる季節と 昼が多くなる季節を分けて その向こう側をあの世と 呼ぶようになったのかも知れないな。 ということ…
うちの駐車場に数匹のネコがいる。 ペット禁止のマンションなので もちろん彼らはノラである。 誰も餌を与えてないはずなのに 彼らは一様に人懐っこい。 そこに住んでいる常連さんはもちろん 営業でやって来る一見さんを見ても 逃げようとはしない。 きっと…
まずは手を洗おう。 そんなに汚い手では 何も触りたくはないだろう。 そんなに汚い手だと 誰も触れようとしないだろう。 たとえあなたにとって重要な 仕事に心を奪われていたとしても、 たとえすぐに愛する人の 手を取りたかったとしても、 とりあえずは一呼…
ハラハラドキドキ雨降れば 工場臭を連れた風が吹く ハラハラドキドキ雷鳴れば 実らぬ恋がよみがえる ハラハラドキドキ初めての恋は ガラスを爪でこする音 ハラハラドキドキへその下と 前立腺を刺激する ハラハラドキドキ十五の恋は 行方知らずの塵と化し ハ…
目が覚めたら、 まず周りを見回して 確かめてみましょう。枕元に、 読みかけの本があるかどうか。 数分進んだ目覚ましがあるかどうか。 嫁さんが横に寝ているかどうか。 同じ状況にあるのなら ちょっと空を飛んでみましょう。 もし飛べないようであるなら そ…
目を覚ましてください。 目を覚ましてください。 その答の欄に寝言や 戯言ばかり書いているあなたを ぼくは見ていられないのです。 早く目を覚ますのです。 そこのその答はそんな窮屈な 外国の言葉ではないのです。 もっともっと簡単な ぼくたちが日常使って…
―そうそう、ここ妖精がいたよね。 ―えっ、妖精って? ―ラジオ何かのACアダプターを 探していた時だったかな。 ぼくがここの押し入れを開けると 傘を差して遊んでいたあの妖精だよ。 ―ハイハイあったねー。 ―まったくこちらを気にするふうもなく 懸命に遊ん…
パソコンや携帯電話で有名な アメリカの企業から 新製品が発売される夢を見た。 発売されたのはラジカセで 高さ12cm、幅15cm、奥行3cm位の 片手でつかめる小ぶりなものだ。 価格は1万円程度。 色は白と黒の二色で どちらも背中に有名な 果物マークが入ってい…
今をがんばろう 今日をがんばろう この年をがんばろう 時代をがんばろう 人をがんばろう 男をがんばろう 女をがんばろう 互いにがんばろう 子供をがんばろう 大人をがんばろう 世間をがんばろう 社会をがんばろう 自然をがんばろう 地球をがんばろう 宇宙を…
ぼくが起きているとき 彼は寝ていることが多く そういう状況を狙って 奴らはぼくの心にはびこる 一度そうなるとやっかいなので ぼくは懸命に彼の名を呼び 彼を起こしにかかるのだ だけどぼくが起きているときに 彼が起きることはまれで 数ヶ月に一度あるかど…
ぼくの家はマンションの六階で 北側と南側に部屋がある。 北側の部屋といってもイメージ的なもので 正確には東北東に位置している。 おかげで日の出を拝む時は 正確には西南西に位置している イメージ南側の部屋ではなく、 イメージ北側の部屋に行く必要があ…
ぼくはね、何ヶ月か前から 足底何とかという炎症があってね 歩き始めが少し痛いんだよ。 だからゆっくり歩いてほしいんだな、 ベイビー だけどゆっくり歩くことはいいことだよ。 新幹線だと見えない風景が 普通電車だと見えるように しっかり見えるようにな…
夜、嫁さんと二人でスーパーに 明朝のパンを買いに行く。 それからビデオなんかを見て、 寝る前のひとときを楽しむ。 人生今節の楽しみは まぁ、こんなところですかな。 では人生次節の楽しみはというと それがまだはっきりしてないのですよ。 まぁ今節とあ…
小学生の頃、 近くのプールで遊んだ帰り道 冷え切ってしまった肌に シャツのほの暖かさが サラサラとして心地よかった。 今日の主張のない日差しは まるであの日に味わった プール上がりの帰り道を 思い出させるように サラサラとして心地よかった。 そんな…
「この野郎!」が積み重なって けっこう面白くないタイプの 人生をぼくは形作り その通りに人生を歩んで来た。 「これではいかん!」が募ってきて 絶対だとプレッシャーがかかるので 極力「この野郎!」と思わないようにと ぼくは人生に修正をかけた。 する…
「ニャ!?」 「ニャ!?」 「おまえは誰だ?」 「おまえこそ誰だ?」 「おれはおれだ。だからおれだ」 「おれもおれだ。だけどおまえではない」 「わけわからん」 「わけわからん」 「おまえのにおいを嗅がせろ」 「おまえこそにおいを嗅がせろ」 「そこを…
君らが間違っているから 間違っていると言っているんだ。 間違ってないのに 間違っているなどと ぼくらが言うわけないじゃないか。 だいたい「うそつきであれ」なんて ぼくらは家でも学校でも習ってはいない。 もしそういうことを平気な顔をして 教える人が…