吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

縁側の猫

カラコロという音がすると 縁側で寝ている猫が 首をもたげて「ニャー」と鳴く。 「何でこの猫は 下駄の音に反応するんだ?」 「それは幼い頃に 下駄で尻尾を踏まれたからだよ」 「なるほど。それでこの猫の 尻尾の先は曲がっているんだ」 「あー、触っちゃダ…

とりあえず今日の日記はつけよう

今日やるべきことは今日やろう。 明日やるべきことが出来なくなる。 そうなると毎日目白押しの いい運気が滞ってしまう。 時機を逸した運気は 旬を逃したスイカといっしょで 水も足りなきゃ甘みも足りずで ロクなものじゃない。 とにかく今日やるべきことは …

鬼太郎の思い出

ぼくが鬼太郎を知ったのは小学4年生の時 そうテレビマンガ『ゲゲゲの鬼太郎』が始まった時だ。 当時のぼくは少年サンデーばかり読んでいて 少年マガジンにどんなマンガが載っているのか まったく知らなかった。それゆえに鬼太郎は テレビで見たのが初めてと…

ぼくはずっと病気だった

歯を磨く時 いつも血が出ていた。 学生時代からそうで いつしかそれが当たり前になり 別に気にもしてなかった。 たまに歯槽膿漏や歯周病の コマーシャルを見て 「もしかしたら」と思うこともあったが、 その間何度か通った歯医者で とくに何も言われなかった…

修羅場

若いカップルを見るたびに 「ああ、この人たちもいずれ結ばれて いろいろな修羅場を迎えるんだろうな」 などと、自分の歴史に照らして思っている。 男というものは常に そこまでを見据えて行動する動物で、 それゆえに淡泊な生き物だといえる。 女というもの…

もう一つのサイダー

ぼくらが小学生の頃 サイダーといえば三ツ矢サイダーという認識で その他のサイダーなんて見たこともなかったし その存在すら知らなかった。後年 サイダー分類されていると知ったキリンレモンは レモンが入っているからという理由で ぼくらの間ではサイダー…

見えない花火

夜、花火大会をやっていたようだ。 七時過ぎからドンドンという音が この辺一体に響いていた。ところが 音のする方向に花火は見えない。 ちょうどの所に小さな丘が被っていて それが花火を隠していたのだ。 知り合いのおばちゃんが住んでいる 中学校の横にあ…

夏祭り

先日祭りに行ってきた。 昨年は梅雨まっただ中で 時折雨にたたられたけれど 今年はきれいに晴れ上がり 星空の下に多くの人たちが集まった。 街は久しぶりに人で賑わい ネオンも活気を取り戻していた。 さて祭りになると、若い女性は この時とばかりに浴衣を…

子曰く

ぼくは今生、 百二十歳まで生きることにしている。 というわけで現在五十代前半なのだが 実質は二十代後半の人生を歩んでいる。 そういえば名目二十代後半の頃は 何もわからないくせに「人生とは」 などという大それたことを考えていた。 実質は十代前半だっ…

忙しい日々

六月を過ぎてからこちら やることなすことが増えてきて かなり忙しい日々が続いている。 表向きそのことをグチってはいるも 実は苦にせず、楽しくやっている。 思えば以前はそういうことが とてもとても面倒くさく思えて 本当にグチってはそれを避けていた。…

7月21日

梅雨明けがあったり 猛暑が続いたり 三連休とかもあったせいで すでに夏休みに入っていると 一昨日まで思い込んでいたが まだ始まってなかったんだ。 21日の今日から、ようやく 夏休みが始まるらしい。 ということで、ぼくが 小学生の頃と何ら違わない。 …

終業式の日に

終業式の日にもらうものの一つに 通信簿というやっかいなものがあった。 中には互いに見せ合っている者もいたが、 ぼくの場合、自慢できるような 点数をもらっているわけでもなく、 また、先生の寸評が誰のよりも手厳しかったので、 誰にも見せたくないし、…

呼ばれざる客

クモはかつてここで居候していた。 セミはおそらく幼なじみだったはずだ。 トンボには小学生の頃良くしてもらった。 バッタは取っつきにくいが根はいい奴だ。 カナブンは生涯ぼくの子分にしている。 このマンションに越してきて いろいろなお客が訪れた。 だ…

般若心経

「般若心経というのは、いったい どんなことが書かれているのか?」 と初めてそのお経を開いた時には 別に何も感じなかった。ところが 時が経つごとに、考えること一つ一つが 理解が増すごとに、行動の一つ一つが 般若心経に近づいてくるのに気づく。 しかし…

勝手に梅雨明け宣言

1, 夕方雨がひとしきり降り 雷が近くで「バシー」と鳴った。 雨がムキになって降り続けた 今年の梅雨も、これで終わりだ。 …相変わらずぼくは 東風と梅雨明けの関係が 確認できないでいる。 2, 「せみ」(1974年作) レコードにスプレーをかけたあとで …

梅雨明けなんでしょうか

昨日の昼間、降った雨は 夜もなお降り続き、 日をまたいで今朝方 ようやくやんだ。 昼間はまだ予断を許さない 複雑な空模様だったものの、 夕方から徐々に晴れてきて 今は『もしかして梅雨明けか?』 と思わせるような、セミの鳴く 夏の夜空が広がっている。…

水害

・・・・この辺の河川も数十年前まで しょっちゅう氾濫していたんだけど 度重なる護岸工事のおかげで ビクともしなくなりましたね。 しかし考えてみると、あの頃は 工場排水などで魚が住めないほどの それはそれは汚い川だったわけで そういう川が氾濫していたん…

夜の章

タマネギかあさんが クシャミをすれば 街一面の日が暮れる 家路を急ぐカラスの声が 公園の裾に響いてる 公園の裾に響いてる ニンニクばあさんが あくびをすれば 街一面の灯がともる 子供たちの笑い声が 団地の裾に響いてる 団地の裾に響いてる ラッキョウじ…

お腹小言集

何、そのお腹! いっしょに歩きたくない。 少し離れて歩いてね。 炭酸系はお腹が出るから やめてと言ったでしょ。 もう放っておくと いつもそうなんだから。 飲むならお茶にして、お茶に。 また寝る。 そういう食っちゃ寝の 生活ばかりしてるから お腹が出て…

暑いです。暑いです。

エアコンがダメなぼくたち夫婦は 毎年夏になるとすべての窓を全開にして 部屋の中に自然の風を呼び込んでは 心ゆくまま吹かせている。 それが実に心地よく、この季節の 楽しみのひとつになっている。 さて、今年は当たり年なのか 例年になくいい風が 部屋の…

期日前投票

先日、期日前投票に行ってきた。 そこに行くと毎度毎度 同じ質問をされてうんざりしてしまう。 「投票日には行けないのですか」 その日は都合が悪いから、わざわざ ここまで来ているんですよ、私は。 「その日は仕事ですか?」 そうですよ、でもそんなことは…

言葉の絵筆

例えばトンボのお尻の部分に オレンジ色の海パンをはかせ 飛び込み競技をさせてみるとか。 例えばトノサマバッタの首に 白いタオルを巻きつけて 農作業をさせてみるとか。 例えばアゲハチョウの羽先に 金色のピアスをつけて スズメを誘惑させてみるとか。 心…

気になる!

ずっと前からある本屋が 最近改装オープンした。 気になる! 本屋が新しくなったと言っても 特価セールをやるわけでもないし 本の内容が変わるわけではない。 でも気になる! 特に欲しい本があるわけでもないのに 意味もなく本屋の入口を往ったり来たりする…

街中で

顔は見たことがある。声も似ている。 背の高さもだいたいそんなものだったろう。 ということで、おそらくその人なのだろう。 だけど、声をかけられないでいる。 一点だけ引っかかることがあるのだ。 彼のデブな体型だ。ぼくの知っている人は そんなにデブで…

黒髪を治す方法…?

床屋に行ってきた。 以前は毎月行っていたのだが、 最近は二ヶ月に一度のペースだ。 髪が細くなった分、髪の多さが 目立たなくなったことと、 ちょっと髪が伸びているくらいで 目くじら立てるような 古い時代でなくなったことが重なって、 床屋に行く頻度が…

唾臭い

床屋から帰る途中のこと。 通りがえらく唾臭い。 何の臭いだろうと思い周りを見回してみると、上の花があった。 臭いの根源は、たぶんこの花だろうと思う。 何という花かは知らん。

カナブン

今年のカナブンは元気がない。 例年のごとく、威勢よく 部屋の中に飛び込んできては 照明に体当たりする そんな姿が今年は見えない。 見えてくるのは 人が見上げる場所を飛ばずに 人の足下あたりをヘナヘナ飛ぶ ふぬけた姿だ。 せっかく空飛ぶ羽をもらいなが…

とんぼ

空のスイマーは 両手を大きく広げ スイスイと流れるように 風の中を泳いでいく。 遠い日の 水の中の想い出が 空のスイマーの 頭の中を駆け巡る。 暑い日、水の中を 懐かしむかのように 空のスイマーは スイスイと流れるように 風の中を泳いでいく。

痩せぎすのバッタ

濃い緑色の作業着を着込んだ 痩せぎすのバッタは 滑り止めの付いた ギザギザの地下足袋を履き 股の膨れたニッカーボッカーに 力を込めて、工事現場を 飛ぶように歩いている

コンビニのネコ

何ゆえに舌を鳴らして起こすですか。 何ゆえに鼻先に指を持ってくるですか。 何ゆえに汚い手で頭を触るですか。 何ゆえに指先で首をくすぐるですか。 何ゆえに勝手に肉球を押さえるですか。 せっかくいい気持ちで寝ているのに 食べ物くれんのなら やめてくれ…