2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
こういう日だからといって、 誰もが選挙のことを考えていたわけではない。 夏の終わりを悲しんでいた人もいるだろうし、 秋の始まりに喜びを感じていた人もいるだろう。 夏休みの宿題に大忙しだったお父さんもいるだろうし、 横で茶々を入れていたお母さんも…
冷房の効かない所で仕事をしていたら 頭から汗がタラタラ流れてきた。 その汗が耳を伝わり、首を伝わり、 背中にどんどん流れ込む。 しばらくするとその汗は、 首から頬へと進路を変えて 口の中まで入ってきた。 何気なくその汗を味わってみると、 汗は何の…
今が暇なわけではない。 明日も朝が早いわけだから、 やることがないのなら、 早く寝たほうがいい。 気持ちはそちらにあるのだが、 体はそちらに向かわずに、 ちょっと机の上を片付けたりする。 ちょっと机の上が片付いたとて、 何が変わるわけでもないんだ…
高校の頃ぼくは吉田拓郎に 大層憧れていたものだった。 「その生き方が好きなんだ」 などと知ったようなことを言っては、 よくその言動を真似ていたものだった。 だけどぼくはその時期の拓郎さんが どういう生き方をしていたのかなんて まったくわかっていな…
昨日は阿修羅を見に行って 夜中はブログを書いていて 今日は銀行に行ってきた。 おかげですっかり寝不足だ。 今は風呂に浸かっている。 もし今ここで酒なんか 飲んだりしたら確実に 深い眠りに就くだろう。 もしかしたらそのまま風呂から 出てこられないかも…
実物を見てまいりました。
朝早く目覚めて気がついた。 ついこの間まで聞こえていた 朝ゼミの野太い声がしない。 代わりに聞こえてくるのは コオロギたちの貧相な歌声だ。 昨日は日差しが強かったけど、 日陰に入るとか細い風が、 秋さながらに吹いていた。 それが朝まで続いているの…
ぼくのハンドルネームに 『しろげしんた』というのがある。 かつてエッセイを書いていた頃に 使っていた名前だ。 その名前に特に意味はない。 ただぼくの頭が白髪に染まっていて 本名が『しんた』というもんだから そう名乗っただけだ。 その後かつてペンネ…
隣の車線の車がスピードを上げるのを見ては 負けじとスピードを上げている。 コンビニで一品だけ買うのも何だからと ついつ余計な物を買っている。 焼き鳥屋や居酒屋でテーブルの上が寂しいからと ついつい盛り合わせなんぞを頼んでしまう。 勝つまで寝らん…
以前勤めていた会社は 遅くまで仕事をするのが 美徳だと思っているようなところで、 みな意味もなく人件費と光熱費の 無駄遣いをやっていた。 定時は午後7時だったのだが、 午後9時10時帰りはざらで、 酷い時には11時12時に会社を出ていた。 おかげ…
クールビズとかで ネクタイを外していると、 なぜかチョイデブ体型が 顕わになってしまう。 あるべき所にあるべき物がないから 体のバランスが悪くなってしまっているのか、 それとも体を締めつける物がないから すべてが締まりなく見えてしまうのか、 その…
別に引きこもりということではなかったんだけど、 家に帰るといつも部屋の中に閉じこもっていましたね。 そこで何をやっていたのかというと、 レコードを聴いたり、ギターを弾いたり、 作曲をしたり、詩を書いたり、 ギターとか作曲だとかは少し遠ざかってい…
観音様の夢を見ると いいことがあるという。 実は今日、 その観音様の夢を見た。 別に夢に現れて、 好運を運んでくれたり、、 能力を授けてくれたり、 そんなことをしたわけではない。 手鏡みたいな形をした容器に、 満面水が張ってあって、 その中に観音様…
夢は天才である。 突然外から飛び込んできた音を、 何の不自然もなく夢とつないで 完璧な物語に仕上げてくれる。 その日その時の精神状態を現したり、 時には未来の予知までもしてくれる。 そういう偉大な天才である夢を 背景に持っているのが人生だ。 夢は…
この夏は、 ずっと雨ばかり見続けてきた。 毎日毎日雨が降るから、 海水浴には行けないし、 花火大会は流れるし、 祭りに行く気も起きないし、 夕立すらもうっとうしい。 本当に口惜しい夏だった。 朝晩いつも涼しくて、 扇風機さえもいらなくて、 時には毛…
えーと、この間のことなんだけど、 半感応信号の車道先頭ど真ん中に陣取って、 信号待ちしている自転車野郎がいましてね、 自転車だとセンサーが反応しないから ボタンを押さないかぎり いつまで経っても信号は変わらない。 そこで後ろで待っている車の人が…
幼い頃に見た戦争映画は アチャコや伴淳といった喜劇人が 面白おかしくやっていて、 腹を抱えて笑っていた。 少し後に見た戦争映画は 勝新や雷蔵といった名優が 愉快痛快にやっていて、 不思議な感動を覚えたものだ。 兵隊世代が多くいた頃は 思想だとか倫理…
毎年八月のその日になると 視聴予約でもしていたかのように 過去のその日の映像が、 次から次へと流れてくる。 いったい何がしたいのか、 いったい何が言いたいのか、 私にゃわかりませんですが、 とにかくNHKさんは 戦争ものが大好きなので、 もはや戦後…
墓参りに行く途中に 由緒ある神社がある。 神武天皇が東征する前に しばらく政務を執った場所で 当時の祭祀の跡が 今でもそこには残っている。 心がついそこに向いたので ぼくは急遽路線を変更して その神社に車を進めた。 祭祀跡は鳥居の横にある。 十畳間…
お風呂の窓を開けておくと、 お風呂の扉がひとりでに開く。 今日この頃の強い風の いたずらなんだと知ってはいるが、 ついついそこに色白な 女が立ってはいないかと 妙な夢想に期待する。 お風呂の窓を開けておくと、 お風呂の扉がひとりでに開く。 このマン…
意欲なんて持たないほうがいい。 意欲を持って事に当たろうとすると、 いい仕事をしてやろうなどという 余計な我が入ってしまうから、 いい仕事が出来なくなってしまう。 たとえば文学とか音楽とかがいい例で、 意欲作などというふれこみの作品ほど つまらな…
そういうことがイメージとしてわいた時、 そういうことをやれという天の声なのだから、 そういうことは何を置いてもやらなければならない。 そういうことをやれという天の声は、 そういうことが出来るということなのだから、 そういうことはすでに成就してい…
怒ってはいけない。 怒ってはいけない。 怒りたくなることが多いけど、 我慢することでストレスが けっこうたまるかもしれないけど、 やはり怒ってはいけない。 もちろん場が白けるだろう。 そこに居づらくもなるだろう。 そういうのも嫌だけど、 何よりも自…
何を見ても情けない日々と、うだる夏の暑さで 狂ったような体が汗をしぼり出す 昼寝をするにしても、涼む所はなく たまに吹き来る風に任せて、寝息も荒く 加減のきかぬ影枕 あっちに行ったり こっちに来たり ふう、まだ始まったばかり 毎日毎日体温にも似た…
街を見てみな。 今日もペンギン野郎たちが、 ペタペタペタペタ 歩いているだろ。 社会を変えてやるだとか、 トップを取ってやるだとか、 奴ら頭が重すぎて、 体がついていかないんだ。 だからペタペタペタペタと、 歩いているんだな。 この暑いさなか、 いち…
その時、 喜びとか悲しみとか 怒りとか憎しみとか 愛だとか恋だとか 過去だとか未来だとか 夢だとか希望だとか 暑いとか涼しいとか 健康とか病気とか 苦しいとか辛いとか 痛いとか痒いとか 未練とか諦めとか おはようとかさよならとか 生活とか仕事とか 亭主…
恋人同士になると人は、 目で会話するようになるんだな。 目でお互いを呼び合うんだな。 目でお互いを夢見るんだな。 目で愛を語るんだな。 目でけんかをするんだな。 テレパシーができるんだな。 超能力者になるんだな。 はいはい、 実にごちそうさまなんだ…
ようやく梅雨明けだ。 ようやくようやく梅雨明けだ。 よそがしたからうちもするみたいな とってつけたような梅雨明けだ。 いくら晴れマークがついていても 空は底抜けに青くはならないし、 盆明けの夜風のような冷たい風が 昼下がりに吹いているし、 これで…
真っ赤なハイウェイ、きみと二人飛ばして 海まで行こうよ、朝が来る前に 飛び散る灯りが、きみのすがた隠して 飛び交う風に、疲れを忘れて グレープフルーツ、ぼくの口に含ませ 中也のうた口ずさむ、きみを見ていると 懐かしキネマの、ひとコマのように 小さ…
ピチピチ、ピチピチ、 ピチピチ、ピチピチ、 宿題帳の横にあるサイダーが、 しきりにピチピチはねている。 この問題を解いたら飲んでやる。 そう心に決めてぼくは、 算数の問題をずっと見ている。 机の上には各科目の教科書と、 読書感想文の課題図書と、 何…