2020-01-01から1年間の記事一覧
日本盤のアルバム・タイトルは、「美しすぎる遺作」だった。文字通りこのアルバムはジム・クロウチの遺作になったわけで、73年に彼はこのアルバムをレコーディングしてから一週間後に飛行機事故で亡くなっている。 ぼくがこのアルバム、というかこの人の音…
お久しぶりです。元気にやってますか? こちらはあいかわらずで、あの頃とは違った住みにくさを感じながら過ごしています。あの頃は自我による住みにくさだったけど、今は年齢による住みにくさなのです。どちらも住みにくいことには変わりないけど、どちらか…
午後2時から聴き歩きを始める。最初に聴いていたのは、はっぴいえんどのアルバム「風街ろまん」だったが、10曲目の『颱風』のイントロのハーモニカの音を聴いた途端、ボブ・ディランのアルバム「Jhon Wesley Harding」が聴きたくなり、切り替える。 高校…
眼科に行くのは、小学生の頃に疑似トラコーマで一度、中学生の頃にも同じく疑似トラコーマで一度、二十代後半に瞼裏にものもらいが出来て一度、それと今回、生涯併せて四度目になる。 病院に入って感じたのは、さすがに目の病気は直接命に関わらないので、待…
9月2日に、左の瞼が腫れていることをここに書いたのだが、あの後もなかなか腫れが引かなかった。だんだん気になってきたので、9月の下旬に『しかたない、目医者に行くことにするか』と思っていた。ところがその矢先、ぼくは一般に大病と言われている病気…
「しんちゃん、倒れて病院に運ばれたんだって?」 「えっ、倒れてないですよ」 「噂になっているよ」 「確かに入院はしたけど、倒れて病院に運ばれたわけではなく、ちゃんと自分の意思で診察を受けに行き、そこで紹介された総合病院へは歩いて行きました」 …
今回の病気について、自分なりに原因を追及している。医者はその原因を「血圧が高いから」と言った。では何で血圧が高くなるのか─それは教えてくれなかった。 歩き回っている時、いろいろと考えていたのだが、一つ思い当たることがあった。何年か前、手相を…
先日本屋で立ち読みした腰痛の本の中に、『こういう歩き方をすれば、腰痛を防げる』と書いてあった。さっそくその歩き方をしてみたのだが、なるほど腰に負担がかからず、楽に歩けるような気がした。 ところが、三日ほどその歩き方を続けているうちに、足首に…
20年以上前、阪神淡路大震災の頃だったか、母親が車にはねられたことがある。母は頭の強打や大腿骨の骨折などで、およそ3ヶ月の入院していた。 退院後、無事退院出来たことへのお礼に、母を連れて宗像大社に行った。ちょうど本殿の門をくぐった時だった。…
一昨日、年金の手続きに行った。あらかじめ年金事務所の方に予約を入れていたので、待たされることもなく、最初は『一時間程かかる』と言われていた手続きも、予約した時に色々聞いていたおかげで不備もなく、すんなり終った。 しかし早期に年金を受け取る際…
退院してから一ヶ月以上が経った。その間ずっと、どうして病気に至ったのかを考えていた。生活習慣の末に入院するはめになったわけだが、ではどんな生活習慣が良くなかったのか。 ぼくは病気にかかる前、ある人に、 「ぼくの体は、コーヒーとレーズンパンと…
売り出しの日のスーパーに行くと 駐車場所を探すのにひと苦労する。 原因を作っているのが軽自動車だ。 店側は軽自動車のため専用の枠を いくつも用意しているのに軽側は 普通車用の駐車枠に止めてしまう。 普通車は軽枠に止められないので ウロウロウロウロ…
四十代頃までは牛乳が好きで いつも口にしていたんだけど 五十代にさしかかった頃から おなかをこわすようになって 以来余り口にしてないのです。 基本的には牛乳の味が好きで 時々チャレンジはしてみるが おなかのゴロゴロが怖くなり 少し口に含んではやめ…
今日も黒いズボンをはき 黒いスニーカーをはいて 2キロ程の道のりを歩き 20分程で会社に着いた それから1時間程たって 用を足しにトイレに行く あっようやく気がついた ファスナーが開いていた 誰にも気づかれなかった ─────んだろうか?
休日の夕方、家の近くの川べりを歩いていた。 ぼくと同じように歩いている人も結構いた。 ところが、前を行く人、後ろから来る人、 すれ違う人、そのほとんどが、 犬の散歩、犬の散歩、犬の散歩だ。 さて、この辺は団地しかないのだが、 どこからやって来た…
いろんな人から、「体調はどうですか?」と聞かれる。 いやいや、体調は悪くないんですがね、問題はメンタル面ですわ。すぐ悪い方向に考えてしまうんです。 まあ、病気した後すぐに、いい方向に考えるなんて、なかなか難しいことなんですけどね。しかし、そ…
川道を歩いていてふと思った。 バッタも雀も白サギもネコも ここに集う様々な動物たちは みんな前を向いて進んでいる。 いや動物たちだけではなくて ここの道沿いに咲く花だって この川を流れて行く水だって みんな前を向いて進んでいる。
火星が出ている。 同じ病室に入院していた方と、付き添いの奥さんの会話。 「近所の人に、おれが入院したなんて言うなよ」 「じゃあ、蒸発したと言っておきます」 「ばか、蒸発したなんて言うな」 「じゃあ、なんて言ったらいいんですか?」 「主人はしばら…
『春一番』を作ってから二ヶ月後、ぼくは生まれて初めて恋愛詩を書いたのだが、ギクシャクして何かまとまりがなかった。この『暗闇の向こう』は恋愛詩第二弾ということになる。 夜になると、二階にあるぼくの部屋から、いつも遠くにある街の灯りを眺めていた…
昨日、12日ぶりに職場に復帰した。車の運転は、ドクターストップがかかっているため出来ない。そのため歩いての通勤となった。家から職場まで車で5分もかからない距離なので、歩いて15分もあれば着くだろうと思い、始業時間の20分前に家を出た。とこ…
退院する時、ぼくは医者に聞いた。 「いつから仕事していいですか?」 「いつからでもいいですよ」 「えっ、明日からでもいいんですか?」 「かまいませんよ」 そこですぐの復帰を考えた。しかし、 『一週間ずつと寝てばかりいたので体力が続くかどうか心配…
入院して四日目の朝、看護士さんが来て言った。 「今日からお薬が一つ増えますんで」 「えっ、何の薬ですか?」 「しんたさんは、尿酸値が高いんで、それを下げる薬です。痛風になったことないですか?」 「今年の春に痛みがあったんですが、その時医者から…
1,早起き 朝5時に起きる癖が付いてしまっている。病院のベッドが縦も横も窮屈だったので、寝返りが打てず何度も目が覚めてしまう。時間の早いうちは、目を閉じているとまた眠れるのだが、空が明るくなると、もう眠れない。周りはまだ寝ているから、動き回…
1日に点滴治療が終わり、2日に検査が行われた。結果は良好で、主治医から、 「明日退院していいですよ」 と言われた。 「えっ、もう退院ですか?」 「ええ、しんたさんの場合、すでに治療は終わっています。残るのはリハビリになるんですけど、これは実生…
高校の頃、野球部の友人が、ぼくのところにやってきて、 「しんた、ほら」 と言いながら、ぼくの鼻の前に手を持ってきた。 「く、臭い。何の臭いかこれ?」 「カメムシ」 今なら「パクチーみたいな臭い」と言えるが、当時はパクチーなんて知らなかったから、…
入院というのは集団生活だ。生まれてからずっと少ない家族で暮らしてきたぼくにとって、集団生活で一番困るのがトイレである。小ではない。大の方だ。 トイレの数が少ない所だと、人と被った時に困る。先に入っていて、ドアノックされると、焦ってしまい、出…
10年前の今日、いったいここに何を書いていたのかと調べてみたら、『やめといてよかった』というタイトルで、書き出しが「今日からタバコ代が値上げか」である。この国は、10年前も同じことをやっていたんだな。 ぼくは2007年4月までタバコを吸って…
ああ、もう10月じゃないか。中秋に入ったのか。入院していると、季節がわからなくなる。まあ、そう日にちは経ってないのだから、入院した日とあまり変わりはないと思うのだが、それでも少しは涼しくなってきているのではないかと思っている。 さて、28日…
何年か前、地元の山の、山頂付近に住むお客さんの家に行ったことがある。車で登れる程度のさほど高くない山なのだが、それでも山道はつきもので、登って行くにつれて、カーブは多くなるし、道幅もだんだん狭くなる。最後は1台がやっと通れるくらいまで狭く…
入院していると、いろいろなスタッフが入れ替わり立ち替わりやってくる。医師や複数の看護師、清掃の方、食事を持ってきてくれる方等々だ。 入院して二日目にやって来たリハビリ担当のお兄さん、ぼくを見るなり、 「えっ、しんたさん、元気ですねえ」 と言っ…