2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
就職活動をしていた頃の話だ。 電車の中でウトウトしていると どこからともなく聞き覚えのある しわがれた声が聞こえてきた。 「兄ちゃんよ、その道は駄目だ。 そのまま行くと生き急ぎになるぜ」 なぜかこの言葉が気にかかった。 その後ある企業に就職したの…
今朝は晴れているな。 六時半か。これからどうしよう。 軽く目を閉じると三十分が過ぎる。 少し夢が入ると一時間経ってしまう。 そうこうしているうちに朝ドラが始まって 仕事に行くための体と心の準備に追われる。 この余裕のなさがいやなんだ。 やはりこの…
二週間前に風邪を引きまして その際の鼻のかみすぎで 熱の花というのが出来てですね 鼻の下が赤くなってヒリヒリして あげくの果てにジュクジュクして。 さすがに患部を外気に触れさせたり 手で触ったりするとまずいと思い しばらくマスクが離せなかったです…
たとえばですよ、 学生時代に好きだった人と 二人で会う機会があったとしたら、 いったい何を話したら いいんでしょうね。 学生時代の思い出といえば 『好き!』という感情がその 大部分を占めているために 客観的な部分に話がいかないし、 その後の経歴を披…
人は大丈夫のまま 生まれてきたのに、 そして大丈夫のまま 生きていけるのに、 いつのころからか 自分は大丈夫じゃないと 勝手に思い込むようになる。 これが間違いの始まりだ。 「大丈夫じゃない!」 と思うから悩んでみたり、 「大丈夫じゃない!」 と思う…
勝手に黒い雲を掃除機で吸い取ってみる 勝手に分厚い雲を脱水機にかけてみる 勝手に雲の中で除湿機をかけてみる 勝手にダムにだけ雨を降らせてみる 勝手に梅雨明けの日を決めてみる 勝手に消費税の価値を試算してみる 勝手にあの政治家から課税してみる 勝手…
停電したらテレビがつかない。 停電したら録画ができない。 停電したらパソコンが使えない。 停電したら携帯電話が充電できない。 停電したらブログの更新をしたくない。 停電したら掃除ができない。 停電したら洗濯できない 停電したらエアコンが使えない。…
この傘を奪われてはならない。 この傘にはぼくの過去と未来と そして現在が詰まっているのだから。 このエスカレーターを降りたあと やつらはこの傘を狙ってやってくる。 計画ではぼくを前と右と後ろから 攻撃することになっているらしい。 先程エスカレータ…
昔は最初の雨の一粒一粒が 地を穿ち、石を跳ね、穴を掘り そこに後続の雨の一粒一粒が 溜まるようになっていた。 今や地表はアスファルトに覆われ 最初の雨の一粒一粒も 後続の雨の一粒一粒も 地を穿つことが出来ず 地面いっぱいに広がっていく。 地を踏みし…
煤けたような灰色の雲が まだらな雨を落としている。 この狭い狭い谷間の町に 艶抜けした黒い機関車が まるで白く見える煙を吐き 体を揺らせながら入ってくる。 行き交う人の姿は傘に隠れ 男女の見分けすらつかぬ。 その中を薄茶色の紬女が 傘もささずに歩い…
この街にあるのは 鬼太郎カラスの輪唱と 電線ムクドリの合唱と 夕闇にはびこる喧噪だ。 こんな殺風景な風景を見て ぼくたちは心和ませている。 だけどだけど駄目なんだ。 こんな風景で和むようでは いつまでどこまで経っても いつまでどこまで待っても 前に…
たとえあんたが怒ったり泣いたりして ここから飛び出していっても ぼくは引き止めることをしないし 追いかけたりすることをしないし 当然電話をかけることをしない。 それがあんたの真意だと思っているからだ。 あんたがそれでよしとするのだから きっとぼく…
かわされても、かわされても 何度も何度も、相手を見て 人生いいパンチを送っている ダウンしても、ダウンしても 何度も何度も、力を振り絞って 人生いいパンチを送っている ルールなんてない、試合なんだから かわされても、ダウンしても 諦めなければ、負…
ここ最近の睡眠不足から いかにして脱出するか それが現在の問題だ。 寝る前に運動をやっているのだが それが原因となっている。 けっこうきつい運動なので なかなかやる気が起きないのだ。 それなら諦めて寝ればいいのだが 必ず運動をやってから寝るという …
小学生の頃ぼくは怒ることのない子だった。 他人から叩かれても意地悪されても まったく怒ることはなかった。 決して気が弱かったわけではない。 怒りがこみ上げることがなかったのだ。 「なんで怒らないのか」とそのことで 友だちから不思議そうな顔をして…
時間を忘れて眠っている時は やはり幸せな時間だと思う。 自分の中にいれるからだ。 どんどん夢が膨らむからだ。 一瞬で世界を変えられるからだ。 時間を気にして眠っている時も やはり幸せな時間だと思う。 現実を考えずにすむからだ。 現実に触れずにすむ…
1, もし人生を黄昏れたいのなら その軌跡をたどってみたらいい。 だって夕日はゆらゆら揺れながら その軌跡を照らしているじゃないか。 思い出を赤く赤く染めながら ここまでを照らしているじゃないか。 だから人生を黄昏れたいのなら ここまでの人生を照…
やつは時々 おれの耳の後ろに 指を持ってくる。 気配を感じておれの耳は ピクピクピク。動く動く。 やつはそれを見て おれの耳の後ろに またしかけてくる。 気配を感じておれの耳は ピクピクピク。動く動く。 やつはしばらくして おれの耳の後ろに またまた…
またまたあなたは 頭で考えておりますね。 あれほど頭で考えては いかんと言っておいたのに。 頭で考えるとどうしても 私情を挟んでしまう。 そうすればどうしても 判断を違えてしまう。 そこから見えてくるのは いつもの敗北と後悔だ。 だから頭で考えるの…
水を多く飲めということで 最近水を意識して飲んでいます。 モデルはスタイル維持のために 毎日大量の水を飲むらしいけど それとは関係ないと思われます。 汗やエアコンで水分を奪われ 小便が濃くなってきたのです。 「これは実によくないことだ」 と夢の人…
空は重黒く垂れ下がっていた。 風は艶めかしく吹いていた。 雨は後ろめたく降っていた。 街は空鉄砲に撃たれていた。 若者は自由に明け暮れていた。 大人は孤独を売り物にしていた。 年寄りは赤信号で疾走していた。 旅人は山頂の先を見つめていた。 会社員…
百回の苦しみは 百倍の優しさに変わる 百回の痛みは 百倍の喜びに変わる 百回の憎しみは 百倍の愛に変わる 百回の悲しみは 百倍の創造に変わる 百回の失敗は 百倍の成功に変わる 百回の行動は 百倍の財産に変わる 百回の想像は 百倍の現実に変わる 百回の大…
例えばボーッとしている時とか 例えば眠りに就く前とかに まったく知らない記憶が よみがえることがある。 その世界での事件の続きだとか ちょっとした日常生活だとか けっこう現実味を帯びている。 そこにいつもいる人と ぼくはえらく仲がいい。 時には世間…
この世に出てくる前にあなたは こういう場面を体験して、 こういう人たちと出会って、 こういう仕事に従事して、 こういう終わり方をするんだと、 自分で企画して自分で検討して そして脚本を書き上げましたよね。 これこれこういう人生は つまりはあなたの…
首根っこをつかまれると 私は何も出来なくなる。 だから彼の姿を見つけたら 私は一目散に逃げている。 そう彼は私の首根っこを つかむのが上手なんだ。 息を殺して黙っていても 彼は私に気づいてしまう。 車の影に隠れていても 彼は私を見つけてしまう。 そ…
昨年の11月から半年間 日課になっていた晩酌をやめて。 大好きなご飯の量を減らして。 そのあと少しの腕立てと腹筋をやって。 寝る前真面目にラジオ体操をやって。 その成果が体重10㎏減だった。 体脂肪は7%位落ちている。 内臓脂肪もそこそこ落ちている。 …
ほら笑っていますよ ほら笑っていますよ みんなみんないい顔して 屈託のない笑顔 というのでしょうか 本当に邪気のない顔して 笑っていますよ これが生まれてすぐの 純粋な笑顔なのですか それとも死ぬ間際の 吹っ切れた笑顔なのですか とにかくよく笑うので…
君を呼んだのは297回でしたね。 だけど君は出てきませんでしたね。 君が動くと音がするんだけど 今日はそれがありませんでしたね。 君はいったいどこにいたのでしょうか。 異次元への旅でもしていたのでしょうか。 確かに呼吸をしていたのでしょうか。 君…