吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

餌くれ一派

休みです。午後から雨が降るというので、午前中歩いてきました。場所は例の貯水池です。 今日はスタート地点で、『餌くれ一派』にお出迎えされました。 ぼくが歩いているのを見つけると、草むらから出てきて「ミャー」と言う。ぼくが振り返ると「ミャー」と…

デジャヴか?

三十年以上前のこと。神奈川県の逗子に行ったことがある。横須賀の叔父が亡くなった時がその時で、荼毘に付すためにそこに行ったのだ。 逗子、かつて電車で鎌倉に行った時に素通りしたことはあるのだが、降りたことはない。ということで、ぼくにとっては始め…

本当にあったモンペ婆さん

中学生の頃だった。居間で昼寝をしていた時に、玄関の扉をトントンと叩く音がした。誰だろうと思いながら目を覚ましてみると、そこにぼくの顔を覗き込んでいる人がいた。胸に大きな名札をつけ、モンペをはいた婆さんだった。 誰だか思い出せない。というか、…

街中で

顔は見たことがある。声も似ている。背の高さもだいたいそんなものだったろう。ということで、おそらくその人なのだろう。だけど、声をかけられないでいる。 一点だけ引っかかることがあるのだ。彼のデブな体型だ。ぼくの知っている人は そんなにデブではな…

白髪ジジイ

若い頃から心の重しになっていたのが白髪頭で、鏡を見るのも嫌だった。最初の頃こそ切ったり抜いたりしていたが、だんだんそれでは追いつかなくなった。 そこで健康雑誌を読みあさり、シャンプーを変えてみたり、アロエを頭皮に塗ってみたり、粗塩で髪を洗っ…

したたかなインコ

小学校二年生の頃、ぼくの家にはデブという名のメスのインコがいた。親戚からもらった鳥だった。 当初はつがいで飼っていた。二羽は仲がよさそうに見えたのだが、実はそこには愛情なんかなく、体が大きく意地の悪いデブが相方を支配していた。そのうち、デブ…

もう冬なんだな

今日は休み。昼間、いつもの貯水池に歩きに行った。そこを歩いたのは二週間ぶりだ。さすがに前よりも気温は下がっていて、吹く風が冷たかった。 前に歩いた時から変わったことといえば、気温だけではない。バッタがいなくなっていたのだ。二週間前には、ぼく…

矛盾

ぼくはどちらかというと、物事をコツコツとやることが好きだ。昔会社でよくDMの封入作業をやっていたのだが、その際、多くの人たちは、そこに入れるチラシを、要領よく十枚ほどまとめて折り畳んでいた。だけどぼくら一部の人間は、それを好まなかった。そ…

立ち仕事

1, ぼくは22歳に社会に出てから64歳になった今まで、ずっと立ち仕事をやっている。若い頃は疲れたら休憩していたのだが、最近は座ることもせず、ずっと立っている。そのため体力をかなり使う。前に休みの日には歩きに行っていると書いたが、実は休みの…

ご近所様の声

以前近所にあった居酒屋は、いつもお客の入りが悪かった。まったくお客のいない日もあり、そういう時は決まって大将が、三軒先の焼き鳥屋の前まで行き、窓の外から店の中を覗いていた。そして腕を組んで横目で見ては、時々「チッ」と舌打ちする。おそらくそ…

多生の縁

一日に何十人いや何百人の人とすれ違っている。そのほとんどが赤の他人で、おそらくは初めて見る人たちだ。だから心に引っかかりもなく、スラスラと流れて行くのだ。時には意味ありげにこちらを見ている人もいるが、だいたいが人違いのようで、近くまできて…

伏線

何気なくやっていることが、次に起こることの伏線になっていることがある。 以前車を運転している時に、ふと 「そういえばこの場合、ミッション車だったらこうするんだったな」 と考えながら運転していた。すると程なく車が故障して、修理に出すことになった…

文系人間

小学・中学・高校と、ぼくは理科という教科が苦手だった。生物・化学・地学・物理、どれを取ってもぼくは駄目で、とくに生物にいたっては、高校時代に再試と追試の二つの試験を同時に受けたほどの腕前だ。 いまだに化学式がわからない。地学は習ってないので…

失敗

むかしからコミックを買う時に同じような失敗をしている。たとえば、小学生の頃に読んでいた『サイボーク009』は6巻が二冊。中学の頃に読んでいた『あしたのジョー』は7巻が二冊、『男一匹ガキ大将』は10巻が二冊ある。東京時代に読んでいた『マカロ…

ストレス

 ぼくが中学生の頃、親戚の家にクリという犬がいた。横須賀の久里浜生まれということで、その名をつけられたのだった。お米屋さんやガス屋さんを噛みつくわ、そのくせ不審者が来ても吠えないわ、まったく役に立たないアホな犬だった。ただ子作りだけは励ん…

オムニバス

1,思い込み ぼくが会いたいと願っているあの人は きっとぼくに会いたくないと願っているのだ。 だからずっと会えないままになっている。 すぐそこにいるのに声すら聞けないということは きっとそういうことなんだろう。 だからぼくはそこに行かないでいる。…

赤い糸の話

嫁さんと恋愛関係にあった頃、ぼくたちは何度か別れたことがある。その別れ際のセリフは決まって、「ふざけるな!!」だった。『二度とこんな奴と付き合うものか』と思いながら、ぼくは嫁さんとの距離を置いたのだった。 だけど、それで終わることはなかった…

遥かな島に

これも人の結婚式で歌った歌だ。しかし、そのために作った歌ではない。 二十代前半、後々曲を付けようと思って、たくさんの詩をノートに書き溜めしていた。恋やら、仕事やら、人生やら、いろんなことをそこに書き綴っていた。 それから数年後、この曲を思い…

北国の少女

以前やっていたブログの記事で、わりと検索が多かったのが、今日紹介する『北国の少女』です。かなり古い記事(2003年)です。一応このブログでも見ることは出来るのですが、埋もれてしまっているので、ちょっと引っ張り出してみました。 内容はというと、た…

記念の写真

昨日の写真の続きだが、ぼくは人生節目の写真を撮ってない。七五三は昨日書いたとおりだ。その後、学校の入学や卒業の写真(集合写真や卒業アルバムは除く)は撮ってないし、成人の写真もない。 成人の日のこと、ぼくは市の成人式には向かわず、ご祝儀をもら…

七五三の写真

昨日、嫁さんが聞いた。 「しんちゃん、七五三の写真ある?」 「ないよ」 「え、お宮参りとかしてないと?」 「いや、お参りは黒崎の岡田宮でやったんだけど、写真はない」 「どうして?」 母親の話では、ぼくは幼い頃、写真を撮られるのが嫌いだったという…

マスクをやめたい

前々から思っていたのだが、ぼくはマスクをはずす時がイヤだ。確かに呼吸はしやすくなるし、耳の痛みは気にならなくなるんだけど、はずした時の何か貧乏臭く感じるにおい、あれがたまらなくイヤなのだ。 そのにおいのせいで、ぼくのいる場所だけでなく、世の…

寒いんです。

最近寒いんですよ。まあ寒いと言っても所詮九州の寒さだから、たかが知れているのだが、ぼくにとっては寒いのです。 三年前まで、ぼくは11月の中頃まで半袖で生活していた。暑くはなかったのだが、寒いとも思わなかったからだ。皮下脂肪のせいでもない。体…

寝不足とラジオと(東京時代以降)

東京に出た目的の一つが、ラジオだった。東京でAM放送を聴くのが昔からの憧れだったのだ。ラジオに専念するために、ぼくは下宿にテレビを持込まなかった。 東京で何を聴いたのかというと、TBSラジオで当時やっていた『マカロニほうれん荘』など一連のラ…

寝不足とラジオと(中高時代)

1, ここ数日、早く寝ている。最近は夜中に見たいテレビ番組も減ってきたし、見たい番組があっても録画して後で見ればいいから、とにかく疲れを癒やそうと、早い時間に布団に潜り込んでいるわけだ。 おかげで寝起きはいいし、体調もいいようだ。この調子で…

福岡県八幡

1, ぼくは、このブログで自分の住んでいる場所を『福岡県八幡』と書いている。どうして正式の名称である『北九州市八幡』と書かないのかというと、東京にいた頃、『北九州市』と言っても知らない人が多くいたからだ。 「君、いなかどこ?」 「北九州市」 …

つきよまち

ぼくの住む福岡県八幡の隣に、水巻という町がある。その昔は炭鉱町だったが、今は北九州のベッドタウンになっている。 その水巻町に、『月夜待』という名の交差点がある。場所はJR東水巻駅(福北ゆたか線)の上にある。なんで上なのかというと、線路と道路…

メガネの話

数年前、それまでまずまずだった視力が急に落ちてしまったことがある。運転中に見づらくなったのだ。元々乱視だったので、その影響かと思ったのだが、乱視の見づらさとはちょっと違う。説明しづらいが、要は前の車のナンバーが見えにくくなったということだ…

今日も君を想い出にする

『赤いエプロン』でも書いたのだが、ぼくは25歳の時、嫁さんと正式に交際を始めた。付き合いだして一カ月程たった頃だった。嫁さんは新しくできた支店に、無期限で応援に行くことになったのだ。戻ってきたのは数か月後で、その間ぼくは狂ってました。まだ…

南の窓

東京にいた頃、ぼくは年寄り夫婦が経営する下宿屋の二階に住んでいた。家は木造で作りが悪く、ちょっと強い風が吹くと家は揺れるし、窓からは隙間風が吹き込んでくる。 そういう家だったから、ギターを弾いて歌を歌えば当然音が外に漏れる。ということで昼間…