吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2017-01-01から1年間の記事一覧

寒がり小僧

寒い風が窓を叩いてくる夜は、 とにかく体を冷やさぬように タオルを首に巻きつけまして ジャージを数枚着込みまして 分厚い靴下をはき込みまして 布団と毛布にくるまりまして 小海老のように丸まりまして 寒がり小僧を演じております。

ヒトは思う

ヒトは思う サルは爺顔をしている。 サルは思う イヌは馬鹿面をしている。 イヌは思う ネコの顔は平たい。 ネコは思う ヒトの顔は禿げている。

ゴロちゃん

『ゴロちゃん』 我が家ではゴキブリのことをそう呼んでいる。 別に親しみを込めているわけではない。 それには理由がある。 それは恐怖心の軽減である。 ぼくは幼い頃から、ゴキブリが嫌いだった。 というより、怖かった。 彼らを見つけると、いち早く逃げて…

若かった頃に

若かった頃に、ある人のことを すごく好きだった一日があって その一日が現在を形作っている

加速スイッチ

昔からあまり良くなかった歯を 一気に治療したのが十数年前で ほぼすべての歯に手が加えられ 一部は人工の歯に取替えられた。 つまりサイボーグになったのだ。 以来、その歯を点検するために 年一、二回歯医者に通っている。 歯科医はギルモア博士よろしく …

愛国者

中国の兵法に郷間という言葉がある 敵国民を使ったスパイ活動のことだ。 敵国民を利用し情報を集めてみたり 敵国民を煽動してデモをやらせたり 時には内紛や革命を起させてみたり。 煽られた国民は国のために良かれと 思っている愛国者だから始末が悪い。 愛…

夕方のにおい

夕方になると、ぼくは無意識に 石炭の煙のにおいを探している。 昔はどの家も風呂を沸かすのに 石炭を用いていたので、辺りは 石炭の煙のにおいで溢れていた。 おかげでぼくの夕方のにおいが 石炭の煙になってしまったのだ。 風呂が電気やガスになった現在 …

坊主頭

中学二年の三学期に、ぼくは一度だけ 坊主頭にしたことがある。その中学は 規則付きではあるが長髪自由だったし 運動部に入っているのでもなかったし 無理に坊主にする理由はなかったのだ。 が、なぜか急に思い立って友人と二人 床屋に飛び込んで髪を刈って…

スペースワールドの跡地

大晦日閉館するスペースワールドの跡地は イオンアウトレットモールになるんだとか。 敷地面積は今のイオンの三倍だというから 併せると今の四倍規模の店舗になるわけだ。 今も充分に大きい店舗なのにプラス三倍か。 ぼくの脳内の想像枠をはるかに超えている…

1980年春

東京から戻った年の春のことだ。 就職が決まらずに苦労していた。 前年一応就職口を決めていたが どうも行く気が起きずに断った。 代わりの企業を探したんだけど これといった所が見つからない。 当時は就職情報誌の数も少なく、 さらに東京のそれとくらべる…

フケに悩む

冬場よりも量は減ってはいるものの 相変らずフケがポロポロ落ちてくる。 それを治そうと色々工夫しているが なかなか良くならなくて困っている。 そこで先日どうしてフケが出るのか 調べてみた。すると「あっ、これだ。 これが原因に違いない」という答が す…

豚骨はもういい

あのねえ、豚骨なんて実は好きじゃないのです。 これしかないから付き合っているだけなのです。 九州人は皆、豚骨味が好きだと思っているのか コンビニなどに置いてある大手メーカー以外の カップ麺は、ほとんどが豚骨ラーメンなのです。 しかもいつも豚骨を…

おみくじの話

1977年、高校を卒業した翌年 前の年があまりよくなかったので 厄払いの意味で三社参りを試みた。 最初に訪れたのが太宰府天満宮で 参拝あとのおみくじが大凶だった。 その日残り二社を回ったわけだが なんとその残り二社も大凶だった。 三社連続大凶で心…

満六十歳の厄祓い

満六十歳大厄の厄祓いが終わり ひとつのけじめがついたようで なにか清々しく感じております。 四十年ぶりに引いたおみくじも 菅公お墨付の大吉でありました。 今日から人生が始まったような やっと人生が動き出したような そんな上々気分なのであります。

バナナランド

ぼくは毎日、弁当と一緒に バナナを持っていっている。 休日にスーパーに行っては 数本買い込み、その保存を それほど日の射し込まない 北寄りの部屋でやっている。 さて、毎日バナナを弁当と 一緒に持っていっているが 週のうち何日かは忙しくて 昼食をとれ…

道の駅の燕

道の駅の外にあるトイレを たくさんの燕が飛び交って 子育て出来る巣を作ろうと 終日一生懸命に働いている。 ある人がそれを見て言った。 どうしてこんな臭くて汚い トイレなんかに、わざわざ 巣を作ったりするんだろう。 ここよりきれいで子育てに いい場所…

サクランボとキス

サクランボの茎を口で結べる人は キスがうまいんだと友人から聞き、 喫茶店に行っては、好きでもない クリームソーダを何杯もお代りし 必死に練習をしていたことがある。 そのせいで舌や顎などを痛めたり 色んな苦労をしたのだが、何とか 結べるようになった…

ゴロちゃんの言い分

ちょっととおりかかっただけなんだけどね、 何であんたらに叩かれなきゃならないんだ。 それもこちらがグチャグチャになるまでね。 われわれが何か悪いことでもしたんですか。 たまにはつまみ食いもするけどね、基本は 隠れて生活している寂しい生物でしょう…

問題

いくら考えても答の出ない問題を 何度も何度も頭抱えて解いている。 人生ずっと同じことをやっていて そのたびに「答の出ない問題とは 実は答のない問題なのであるから 考えても時間の無駄になるだけだ」 という結論に到って終わるのだが 気がつけばまた問題…

時間帯

ダウンロード画面を見ていると いつもイライラしてくるのです。 夜中にやることが多いのですが その時間帯が一番重いようです。 特にちょっと席を外した時など まったく進んでないことが多い。 もしかしてコンピュータのヤツ こちらがいないのを知っていて …

とりあえず笑いましょうか

さて、みなさん。さきほどの演目で すべてが終わってしまいましたけど これから何をやっていきましょうか 今は何も思いつかないものですから いったい何をやっていきましょうか とりあえず笑うことにしましょうか もう何もやることがないわけですし どうなっ…

龍の夢

十九歳の頃、龍の夢を見たことがある。 庭に檜が植えてあったのだが、それが 突然龍に変わり家の中に飛込んできた。 ぼくは家の中に横たわる龍のうろこの 何枚かをはぎ取って、食べたのだった。 龍の夢を見るとすごくいいことがある と言われているが、それ…

禁煙記念日

来たる4月9日は禁煙記念日だ。 ぼくがタバコをやめた日なので ぼく的にそうなっている。ただ 今ではタバコを吸わないことは 自然のことなので、禁欲感漂う 禁煙という言葉は相応しくない。 そろそろ呼び名を変えなければ。 さてタバコをやめて十年経った。…

空を飛ぶ

幼いころからぼくはずっと 空を飛べると信じていてね、 いつも家の二階の階段から 何度も飛び降りていたんだ。 だけどいつもうまくいかず お尻をしたたか打っていた。 スーパーマンを見ていた時 マントがないことに気づき 風呂敷をマント代りにして 何度かや…

モールの通路で

モールの通路にぼくは立っている。 そこを幼児がトコトコ歩いている。 愛らしさを振りまいているものの その顔が妙に大人びているために 愛らしさが計算ずくに感じられて 正直なところ可愛いとは思えない。 その幼児の後を男女が歩いている。 二人は若い格好…

亀さん

亀は自分を亀だとは思っていない 他と形が違うとは思っているけど ゆえに私は亀なんだとは思わない もちろん仙人だとも思っていない 自分を亀だと自覚することよりも 亀は日々の糧を探すことに一杯で 時に敵から身を守ることに一杯で もがくように歩くことに…

春雷

昨日の爆音はカミナリが 夢に割込んできたものだ。 夢は想像力の作品だから 雷鳴が聞こえたと同時に これを爆音に置き換えて 夢のドラマを作ったのだ。 しかし凄い雷鳴だったな。 夜中だけでは鳴り止まず 夜が明けてからも何度も 何度も鳴りつづけるんだ。 …

爆音

朝方、激しい戦争の夢を見た。 何度も何度も聞かされる爆音 何度も何度も繰返される爆撃 何でこの時代に戦争なんだと 一帯の戦場を見回してみると そこにあるのは一面焼け野原、 ではなく見慣れた日常だった。 いつの時代を映していたのか 最後の爆音がして…

赤信号

赤信号ばかりに引っかかる タイミングの合わない朝は、 何をしても流れがよくない そんな一日の前兆なのです。 そんな日はあわてないこと、 無理しないことです。もし そんな朝に当ったら今日は 微妙なタイミングのズレを 楽しむ一日なんだと割切り、 あわて…

実験

1, 過去の自分にそこはこうしろ という念を集中して送ったら もしかしたら現状が変るかも という実験をしているのだが さて少しは変ったのだろうか やたら我が強くなった自分が ここに出来上っているのだが 2, 過去のあの人に自分の存在を 植付ける念を…