吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

花見て一杯

桜の花は散り始めているが 花見はこれからが本番らしく ニュースは桜の木の下一面に 敷かれたシートを映し出す。 今宵その場に集う人は 何に浮かれて騒ぐのか。 酒か、異性か、人生か 散る花びらか、居残る花か。

風濃く吹けば

風濃く吹けば桜舞い 桜吹雪けば風が散る 散らばる風に雲集い 雲極まって雨が降る 雨清く降り地を洗い 地清まれば風が吹く 風濃く吹けば桜舞い 桜吹雪けば風が散る…

一回休み

えらく疲れている。 さらに三度目の風邪気味だ。 というわけで、今日は お休みしようと思っていた。 ところが、何の因果か、 今また文章を書いている。 だけど、今日は 一回休みのお知らせである。 そう自分に言い聞かせないと けじめがつかないし、 また無…

1979年夏、浅草橋

東京にいた頃、浅草橋で アルバイトをやっていたことがある。 午後四時に秋葉原で友人と落ち合い、 総武線に乗り込むのだ。 電車を降りると、 そこは人形や玩具の町であり、 普通に相撲取りのいる町であり、 懐かしさの漂う町であり、 夕方のラジオが似合う…

40年前

こんにちは、こんにちは、 世界の国から、こんにちは、 万博、万博、世の中すべて万博だ、 仰げば尊し、我が師の恩、 小学校を卒業すれば、 その時から世界が変わる、 晴れて中坊一年生、 初めて着る学生服、 女子の胸の膨らみと、 わけのわからない衝動と……

都会

1, 高いビルに登って景色を見ると 目の前に現れるのは、 空と雲と遠くの山の影ばかり。 牧歌的な雰囲気には浸れるものの 昔焦がれた都会の窓が見えない。 街を映し、並木を映し、 行き交う人の顔を映す、 そんな都会の窓が見えない。 2, 都会の鳥はカラ…

ぼくは五十代ですよ

「とても五十代には見えませんね」 時々ぼくにそんなことを言ってくる人がいる。 髪の毛は真っ白だし、 体の所々に老斑が見えているし、 血圧や尿酸値は高めだし、 尿潜血だってあるわけだし、 カップルをアベックと言っているし、 カラオケに行くとGSを歌…

継続なんですよ

いろんな人が自分勝手な判断で 曖昧な情報を垂れ流すもんだから、 その曖昧な情報を聞いた人たちが 鵜呑みにして駆け込んでくるもんだから、 三月の仕事が忙しくてならない。 普段は馬鹿言う時間くらいあるんだが、 今はその時間さえ与えてもらえない。 とに…

チャンポンのお店

水をよく切ってない野菜は スープにうまくなじまない。 いくら秘伝のスープを使っていても 野菜がなじまないといただけない。 いただけないので食べないわけで 皆が食べないから繁盛しない。 それがわからないのかこの店は 相変わらず秘伝で勝負している。 …

絵日記

難しい顔をして 今なお綴っているのは ほんの小さな絵日記です。 生まれてからこのかた ずっと書き続けているのは ほんの小さな絵日記です。 誰に見せるものではないけれど 誰に語るものではないけれど 人生は見えない絵日記を綴ります。 秩序のない物語を綴…

ぼくらは歌っていくのだ

例えばそうありたければ そうあるように、 ぼくらは歌っていくのだ。 そうあるために、 向かっていくのだ。 苦い思いが去来して 行く手をはばむことだろう。 日々の営みが時として 多大な苦しみを課すだろう。 だけどそれに心奪われてはならない。 決してそ…

九を超えられないでいる

九を超えられないんだ 十に辿り着かないんだ 生まれてこの方 絶えず数を数えている 一から九までいっては また一に戻っていく 一から九までいっては また一を数えている ずっと同じ繰り返しだ いつもと同じ光景だ 何度やってみても 九から先には進めない ど…

スランプ

一番辛いと思うのは 言葉が書けない時だ。 仕事がうまくいかなくったって これが極まっているわけではない。 まだまだ感情が残っているだけでも ぼくは幸せなんじゃないかな。 金がなくったって仕事がなくったって 何が不幸だというのだ。 社会的なスランプ…

疲れ

昨日に疲れている自分がいる。 昨日のあの腐れた場面が、 今日もなお居座っている。 その疲れを取ろうとして 意識して体を動かしたり、 ギャグマンガを読んだり、 般若心経を唱えたりしている。

機が熟したのか

薄暗い小さなライブハウスで 三十人ばかりのお客さんを集め、 その折々に心に浮かぶ歌を 力を込めてうたっている。 若い頃に心に描いた映像が まだ消去されてないのか、 最近そういう夢をよく見る。 ところが、夢とはいうものの えらくリアルな夢で、 うたう…

明日をいい日にするためには

笑いながら過ごしていると 楽しく一日を過ごせるものだ。 面白くない顔をして過ごしていると 面白くない一日になってしまう。 今日はもう終わりと心に決めたら さっさと終わった方が賢明だ。 一日を踏みとどまっていると 余計なことに巻き込まれるものだ。 …

朝の吟遊詩人

始発バスも来ない時間から、 窓の外にある公園に、ぞろぞろ 吟遊詩人が集まってくる。 彼らは大声を張り上げながら、 その存在を主張する。 疲れ果てた人の耳には、 季節と自然に調和した 心地よい音楽に聞こえるも、 這い出たばかりの虫たちには、 死神の雄…

そんじょそこらの風が吹く

ちょこっと窓を開いてみると そんじょそこらの風が吹く。 冷たからず暑からず 差し障りのない風が吹く。 障りがあるのは心だと そんじょそこらの風が吹く。 しょせんは風に過ぎないけれど ぼくらは意味をつけたがる。 見上げた空を往く風は 春を運ぶ風となり…

文系人間

小学、中学、高校と、 理科という教科が苦手だった。 生物、科学、地学、物理、 どれを取ってもぼくは駄目で、 とくに生物にいたっては、 高校時代に再試と追試、 二つの試験を受けたほどの腕前だ。 いまだに化学式もわからない。 地学なんかは習ってもない…

重装備

零時を過ぎた。 ぼくと妻はコンビニまでの 三分の道のりを歩いている。 たった三分の道のりではあるが、 ぼくたち夫婦は厚着をしている。 それもかなりの重装備だ。 昨日の寒さが気持ちの中に残っていて、 まだまだ外は寒い感じがしたのだ。 ところが外に出…

街の声

昨日は東京大空襲の日だった。 アメリカ軍が無茶苦茶やった日だ。 ニュースでは慰霊祭の模様を映していた。 いつものことながら街の声も流していた。 こういう街の声を聞くたびに、 いつも思っていることがある。 例えば殺人事件があった時は、 決まって加害…

若いお巡りさん

昼間のことだった。彼は コンビニで買った細身のカッターナイフで、 車の助手席に乗せていた 段ボール箱のヒモを切り、箱を開けた。 そして箱の中にある荷物をひとつ取り出して、 お客さんの家に届けた。 カッターはそのまま箱の上に置いておいた。 十分後に…

西から風が吹いてきたら…

東京時代を振り返る時、 忘れることの出来ない歌が ぼくにはある。 『西から風が吹いてきたら』 というタイトルの自作曲だ。 ―西から風が吹いてきたら 朝一番の汽車に乗って 懐かしい故郷に帰るんだ 向かい風をたどってね 作ったのが80年の2月だから 東京…

なごり雪

昭和五十五年三月のある日、 国鉄新宿駅のホームには 冷たい雪が降っていた。 東京時代を共に駆け抜けた友人との、 その日が最後の一日だった。 いつものように 歌舞伎町でパチンコをして、 いつものように 駅のホームで別れたんだった。 「なごり雪か…。こ…

今日は早く寝よう

何を思っても楽しくならないとか、 何をやってもしっくり来ないとか、 何か気に入らないことがあるたびに ついそこから逃げたくなる。 そんなに精神的に参ることでもあったのかと いろいろ考えてはみるけれど、 どうも思い当たる節がない。 そんな時、あるこ…

臭い町

かつてたくましく煙を吐いていたこの町は 今や健康志向の町に変わっております。 星もきれいに見えております。 おそらくあの頃から今を見れば、 希望の持てない田舎町と映ることでしょうね。 では、何が変わったのかというと…。 さて、何が変わったんだろう…

万事大丈夫

何も焦ることはない。 出来ないことを考えて あれこれ頭を悩ますよりも、 まず出来ることをひとつひとつ こなしていくことが大切なんだ。 そうこうやっていくうちに 出来ないと悩んでいたものまでが 出来るようになっているものなんだ。 人生なんて難しく考…

町を出よう

思いを心に秘めたまま、 無為自然の風が吹く。 思いは伝わるものだから、 何も言わずに町を出よう。 風に吹かれるものだから、 何も聞かずに町を出よう。 願いを心に秘めたまま、 森羅万象の雨が降る。 雨に打たれるものだから、 何も見ずに町を出よう。 願…

オレンジ色と緑色

若い頃からオレンジ色の 明るく暖かい色合いが好きだった。 好きなパーカーはオレンジ色だったし、 水着もオレンジ色だったし、 下着も時々そうだった。 オレンジ色を着る時は、 気分的に乗っていることが多かったし、 そういう時に限って、 いいことがあっ…

忘れている

今日が休みであったことを忘れている。 こんなに簡単な熟語を間違えるし、 横文字言葉が覚えられない。 『雰囲気』は『ふいんき』で、 『シミュレーション』は『シュミレーション』だ。 せっかくつかんだブログのネタを忘れている。 人の名前がとっさに出て…