2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
1, 朝外に出てみると、11月のちょうど 紅葉の盛りの頃のようなにおいがしていたな。 それに銀杏のにおいなんかが加わると 完璧な11月になってしまう。 これから寒くなっていくにつれて このにおいを嗅ぐことが多くなるだろう。 そしてその時にまた、ぼ…
『しろげしんた』という、ふざけた ハンドルネームを使い出してから もうすぐ丸十年になる。いまだに 人前で名乗るのは気恥ずかしいが 十年近く使っていると愛着も湧いてくる。 よく「しろげさん」と呼ばれて、自然に 「はい」と返事をしている夢を見るが 夢…
寒い、寒い、寒い。いかん 鼻水まで出てきやがった。 昨日一日降り続いた雨が 季節を完全に秋にしてしまった。 深夜のコンビニ行きは鳥肌状態で 早朝のブログ更新は鼻水混じりだ。 考えたら九月も末なので、例年だと 甚平姿では寒いのが当たり前だ。 しかし…
ホークスが弱い頃は思い入れが強すぎて あまり負けが続くとやけ酒を飲む。 そのために体調を壊すことも しばしばだった。とにかく ドームに行っては酒を飲み プロ野球Nを見ては酒を飲み スポーツ紙を買っては酒を飲み グッズを買っては酒を飲み 万年Bクラ…
駐車場の白い線の上に コーヒーの缶が置いてある。 誰が置いたのかは知らないが ご丁寧に真っ直ぐに立てている。 思うに、缶を投げ捨てないあなたは 缶を投げ捨てない程のいい人なんだ。 そんなにいい人なんだから そこを歩く猫がつまずかないためにも もう…
学生の頃はいつも一人笑いしていた。 たとえそれが授業中であったとしても 何かおかしいと感じることがあると いつも笑っていた、そのため先生から 「何がおかしいんだ。集中力が足りん」 と言われ、よく頭を叩かれていたものだ。 いったい何がおかしかった…
『自分をちょこっと変えてみる』という この人生初となる人生計画を掲げ ま、のんびりとそれに取り組んでいる。 いくつかの項目に分けて実行しているわけだが その一つに『1,生活パターンを変える』という これまた人生初の取り組み項目がある。 仕事もあり…
ぼくがのんきに秋の花火を見ていた頃 ぼくの知らない所で、ぼくの人生の一部に ぼくの知らない変化が起きていた。 二十年来の友人が命を落としたのだ。 かつて彼は名の知れたミュージシャンで ぼくの憧れの存在であった。 二年近く顔を見てなかったのだが そ…
一昨日の夜、花火が上がっていた。 空に満開の夏の花火のような派手さはなく テニスボール大の色のついた火の塊が 次々と垂直に上がっていくだけという 小規模で地味な花火だったが 色とりどりの塊が天に登って行く姿は 充分に目を楽しませてくれたのだった…
幾度か成功し、幾度も失敗し、今に到る。 幾度か夢を見て、幾度も諦めて、今に到る。 幾度か恋に落ち、幾度も実らず、今に到る。 幾度か楽天的になり、幾度も悲観的になり、今に到る。 幾度か人をそしり、幾度も人にそしられて、今に到る。 幾度か欲を否定し…
今日という日が、この人生最後の階段だとしたら きっと一生の記憶に残る一歩になることだろう。 たとえその日、口内炎に悩んでいたとしても それがこの人生最後の一歩だとすれば 体に触れるすべては爽やかなものとなるだろう。 たとえその日、蚊の羽音がして…
九月に入ってから初めて 足の爪を切った。 仕事以外の日はほとんど サンダル履きだったため 異常な猛暑をばらまいたこの夏の 日差しを直接浴びてしまい、少し 型崩れしているようにも見える。 おそらくは爪も疲れ果てたのだろう。 その疲れ果てた一つ一つの…
この間の台風で気温は一気に下がり 車内はエアコンをつけなくても、窓全開で 何とか暑さをしのげるようになった。 しかし、ここでちょっとした問題が起きている。 それが何かというと、歌だ。夏に入った頃から 仕事で心悩まされることが多く それを晴らすた…
菅舫の交わりとは 周囲から顰蹙を買いながらも 必死に一位であろうとする人と、 他人には二位を強要するくせに 自分はちゃっかり一位の側につく人とが 作り笑顔で手を結ぶことをいう。 まるで高校の生徒会のような 青臭さにその特徴があり、そのうち 「前髪…
ここ十数年、若い頃のように 午前様になるまで飲むようなことはなかった。 酒に弱くなっているせいなのか 家に愛着を感じているせいなのか そのへんははっきりしない。 が、いちおう口実としては 「嫁さんが寝ないで待っている」 というのを使っている。 こ…
三十年前のある時期、ぼくは 出版会社に籍を置いていた。 そこに入ったばかりの頃に ―『喫茶店』という題の文章を書いてこい という宿題が出たことがある。 何を書こうかとぼくは考えた。 ありきたりのことを書いたりすると ただの作文になってしまう。 それ…
車上の仕事は人を肥らせる。 動かずジュースを飲むばかり。 それに加えて今年の暑さ 「水分補給」を言い訳にして さらにその量を増やしている。 帰ってからは酒も飲む。 そしてそのまま寝ころんで そしてそのまま眠りについて ほんの僅かな腹の脂肪が 燃えず…
とうとう腹がブーになってしまいましてね 昨晩寝ている時に嫁さんから 写真撮られてしまいましたです。しかし こういう時、男子は落ち着いて 何でもない風を装うものなのです。 すると女子は「なーんだ、気にしてないのか」 なんて思い、それ以上そのことに…
例えば― 高血圧とか。血糖値とか。頻尿とか。 尿潜血とか。尿タンパクとか。尿酸値とか。 疲労とか。過労とか。ストレスとか。胃炎とか。 アレルギーとか。神経質とか。躁とか。鬱とか。 近視とか。乱視とか。老眼とか。幻覚とか。 四十肩とか。五十肩とか。…
・・・・・まさか横にいるのがあんただったとはね。 しかし、これだけおれの人生に影響を与えた人が こんなにおばさんになっているなんて思わなかったな」 「それはお互い様でしょ。わたしだって横にいる 白髪のおっさんが、まさかあなただとは思わなかった。 と…
先月の中旬にネットで 全三巻の本を全巻注文したのだが ずっと品切れしているらしく なかなか手元に届かない。 ま、手に入りにくい本だと書いていたので 別に納期が遅れても気にはならなかった。 ところがである。先日スーパーに行った時 嫁さんの買い物待ち…
そうそう昨日の朝方のこと 二十数年前、何かのおまけについていた キーホルダーの夢を見たのです。 色は金色で、南京錠に似た形をしている。 そのキーホルダーが、何か言いたそうにしている・・ というところで目が覚めたのです。 「何で今頃、あのキーホルダ…
耳にイヤホンを突き刺して 目でケータイをチェックして だらしなくチャリをこいでいる 馬鹿女、暑苦しいぜ。ははーん~♪ 今日は風が強いので しきりにスカートを気にしている。 台風が近づいてるっていうのに 馬鹿女、スカートはないだろ。ふふーん~♪ スカ…
春からこちら、朝が楽しみだ。 ほのぼのとした妖怪ドラマのおかげで 夢見の悪さも癒やされている。 ところがここ最近、それが終わると 本物の妖怪が笑顔で出てくるようになった。 それが気味悪くて仕方ない。 見なければいいのだけど、いちおう 時計代わりテ…
「プハーッ、プハッ、プハーーッ」 素潜りじじいの息継ぎのような 苦しさをはき出す音が聞こえてくる。 「来たよ」「来たー」「来ましたね」 イルカの群れが必死に船を追ってきた。 無傷イルカの背中もいろいろあって そんな背中が、我が一番を繰り返す。 き…
(1) 毎年夏になると、暑いという人もいれば そうでもないという人もいるものだ。 だが今年のように、みんながみんな 「暑い、暑い」と言っている夏も珍しい。 つまり今年は一体感のある夏だということだ。 しかし暑い。例年この時期になると 昼はともかく…
「お食事にしますか、お風呂にしますか」 のどは渇いていたけれど とりあえずはこの汗を流したい。 それに夕日が沈むのを鑑賞しながらの 露天風呂は格別だ。ぼくたちは 旅の雑誌に載っていた 露天風呂の風景を頭に浮かべていた。 「先にお風呂に入ります」 …
いつまでそこに座っているんだ。 いいかげんに立ちあがったらどうだ。 おれはすでに吹っ切れて、毎日 この水辺の里を走っているぞ。 いまだに先は見えてこないけど あの頃描いた夢だけを信じて 懸命に、懸命に走っているぞ。 昔のように速くはないけど 時に…
相も変わらず暑苦しい夜です。 ひと月前もこういう状態だったから ずっと同じ夜が続いているわけです。 ただ違っているのは夜の早さで 午後七時にもなれば、すでに あたりは暗くなっております。 もう一つ違っているのは虫の音で 夜でもかまわず鳴いていた …
行きつけの家電専門店でこういう話を聞いた。 初老の男性が販売員に声をかけた。 「このテレビを届けてくれ」 「ありがとうございます。では、こちらに お届け先の住所をお書き下さい」 「何で書かんとならんのか」 「えっ、配達されるんでしょ?」 「何を聞…