吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

気にしている

わたしは風の流れを気にしている 嫁さんは腰の痛みを気にしている 友人は外れた銀歯を気にしている 知人は鼻の違和感を気にしている 隣人は空いた部屋を気にしている イヌは女性の香水を気にしている ネコはタバコの煙を気にしている カラスは動かぬ車を気に…

早春に読みし歌

今日はいったい寒いのだろうか。 今日はいったい暖かいのだろうか。 それともどうでもいいのだろうか。 以前なら早春の弱い日差しの中に かすかな温もりを感じてはそれを 喜びに変えていたものだ。だけど 今年はこの季節の微妙な気候に ぼくは敏感ではなくな…

人生の別名

人生の別名を大丈夫という。 だから路頭に迷ったときも 辛い辛いと嘆くときも 苦しみを覚えるときも 行き詰まりを感じるときも 生きるのが嫌になるときも 好きな人たちと別れるときも 嫌いな人たちと会うときも この上もなく悲しいときも もう駄目だと思うと…

あなたにさようなら

さようなら、さようなら 現世のあなたにさようなら 来世にまた会いましょう。 顔や形は変わっても たとえ生命体は違っても 私はあなたを知るでしょう。 そしてあなたと生きるでしょう。 さようなら、さようなら 来世のどこかで会いましょう。 前世の知己とし…

楽しい酒を飲みましょう

楽しい時には楽しい酒を飲みましょう。 悲しい時にも楽しい酒を飲みましょう。 つらい時にも楽しい酒を飲みましょう。 苦しい時にも楽しい酒を飲みましょう。 嫌な上司と飲む時も楽しい酒を飲みましょう。 独りぼっちで飲む時も楽しい酒を飲みましょう。 リ…

景気

暖房器具などで お腹を温めると 血行が良くなるのか なぜか消化が早くなる。 食べてもすぐに腹が減り 気分が悪くなってしまうのは きっときっとそのせいだ。 おかげで胃薬はすぐに減り おかげで薬屋は儲かって 年中笑いが止まらない。 彼らは一人で笑ってい…

左目病

一昨日の朝、起きてみると 左目から目ヤニが出ていて 目の開きが妙に悪く えらく見づらかった。 そのことを嫁さんに話したら 嫁さんもその何日か前に 目ヤニが出たらしく やはり目の開きが悪かったらしい。 同じく左目からということだった。 昨日、職場での…

晴れた日の昼寝

晴れた日に昼寝をすると 寝起きがとても気持ちいい。 朝がずっと続いているようで。 いいことばかりありそうで。 春の風に吹かれているようで。 むかしの恋人が現れそうで。 すべての病気が治りそうで。 思いもしない収入がありそうで。 すべての悩みから解…

大宇宙

毎日毎日この大宇宙のエンジンは快調で ぼくらはいつも振り回されている。 何かというと無理難題をふっかけてきて それをこなせなければ一からやり直しだ。 いったいぼくらに何をさせたいのだろう。 いったいどこに向かわせているのだろう。 ただ一つわかっ…

愛だの恋だの

若い頃はよく愛だの恋だのを 歌ったり詩にしたりしていたものだ。 そうすることによって悶々とした 日々の憂さを晴らしていたのだ。 ところが最近は愛だの恋だのではなく 人生とか生活といったちょっと堅めの 歌や詩に走ることが多くなっている。 愛だの恋だ…

輪廻

目が覚めてからぼくは 大きく息を吸い込んで あたりを見回した。 無数の白い仲間たちが 目の痛い沼地にうごめいている。 『ここはどこなんだろう。前にも 見たことのある風景なんだが』 徐々にこの世に慣れてくると 何となくにおいというものを ぼくは感じる…

「好き」

二十歳の頃、アルバイト先で 好きな女性が出来たことがある。 そのことを友人に相談すると 彼はぼくに彼女に「好きだと 告白しろ」と言うのだ。 ぼくとしては自分の心の中に 好きという気持ちをもっともっと 温めていきたかったのだが えらくその友人がせき…

もしも神様だったら

もしもぼくが神様だったら人間に もう五十年ほど寿命を与え 大空を浮遊する能力を与え 普通に超能力を使えるようにし 猫の言葉を理解する力を与えるだろう。 日替りで鳥や虫の美しい声を 聞くことが出来る世界にして 蚊や蝿やゴキブリなど害虫や 蛇やネズミ…

ザラザラ

ぼくの青春時代はザラザラとした 砂埃のようなものに覆われていて 肝心な所で運命を変えられてしまった。 冬のバス停のシーンは本来はあの人の 呼ぶ声にぼくが立ち止まるはずだったが ザラザラはそれを気づかせないで ぼくを素通りさせている。もしそこに ザ…

人生の解

数学の解は、与えられた 枠内だけで考えるのではなく その枠外に延長線を引くことで 求められることが多い。 もしかしたら、この人生も 自分の枠内だけではなく 枠外に延長線を引くことで 解が求められるのかもしれない。 この人生に時々『大嫌いな人』 とい…

巣立ち

1、2、3で飛び出すんだ。 今は技術なんか必要ない。 今必要なのは勢いだけだ。 飛びたいという気持ちを 自分の中で大きく膨らませ とにかく羽を動かして ここを飛び出すんだ。 振り返れば何でもないことだ。 我々はその能力を生まれつきに 持ち合わせてい…

回顧

ぼくが初めて恋心を抱いたあの人は ぼくが大の猫好きであることを 知っていただろうか。 そして実は犬が怖かったことを 知っていただろうか。 ぼくが中学の頃に好きだったあの人は ぼくが何の夢も持ってなかったことを 知っていただろうか。 そして曖昧な生…

皇国の興廃

1905年5月 玄界灘沿いの町にドンという 夏の夜の花火のような音が響いた。 それは歴史を変える大砲の音だった。 日本が強国の一つに 数えられるようになった音だった。 虐げられたアジアの人々に 希望を与えた音だった。 あれから百有余年の歳月が経つ…

世間にはびこる数多くの鴉たちと ひとしきり遊んだ後に、ぼくは 静かにノートを開くのです。 そしてそこに空白を見つけては いろんなことを書き連ねていくのです。 するとそれまでに考えもしなかった 言葉が次々とそこに現れてくるのです。 それがぼくの潜在…

心の奥底

ぼくの心の奥底には 鉄腕アトムの正義観があり おそ松くんの子供観があり 鬼太郎の世界観があり 大阪万博の未来観があり 雑居時代の恋愛観があり 寺内貫太郎の家庭観があり 傷だらけの天使の社会観があり ジーパン刑事のヒーロー観があり キャンディーズのア…

最強の風邪予防

この冬は風邪を引いてない。 周囲では風邪やインフルが 蔓延しているのに、だ。 狭い車の中で風邪引きと 二人っきりになったこともある。 運がよかったんだろうとか 体力があったんだろうとか いろいろ要因はあるだろうが 一番の要因となっているのが うがい…

無駄な時間

火曜水曜が休みなのだが スマホの週間予報では そのどちらも雨マークだ。 週の初めからこういうのを見ると あまりいい気がしない。 おまけにそのあまりよくない気を どうやっていい気に持って行くかが 今週の課題になってしまう。これが けっこう無駄な時間…

この冬の寒いこと

三十代の前半だったか とにかく太りたい時期があって うどんを食べた食べた食べた。 その甲斐あって 約七〇キロだった体重は 一気に約八〇キロになり めでたく中年太りの 仲間入りをしたのだった。 ところがその頃から徐々に 血圧が上がりはじめ 健康診断の…

一勝と一敗と

劉邦は項羽との戦いで たったの一勝しかしてない。 だけどこのたったの一勝が 彼を皇帝へと導いた。 勝ち続ける人生は、確かに 気持ちいいものかもしれない。 とはいえ負け続けの人生だって 決して悪いものではない。 夢さえ捨てなければ いつかは劉邦の道を…

中国のアレ

1、 空は晴れているのに、街全体が 何かモヤッとしているこの状況は もしかして中国のアレなのでしょうか? ここのところずっとのどが重く痛いし 数日前から鼻にも痛みを感じていし。 目を閉じるとコロコロしているし やっぱり中国のアレなのでしょうね。 …