吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一歩を踏み出そう

出来なかったことを考えるから、今がとてもやりきれない。 いつかやり直しがきくんだと、曖昧な日々を過ごしてきた。 このままではだめだ。一歩を踏み出そう。 そこからのことを考えないから、日々はいつもの繰り返し。 まだ若いという勘違いは、そこから一…

笑い

学生の頃、ぼくはいつも一人笑いしていた。たとえそれが授業中であったとしても、何かおかしいと感じることがあると、いつも笑っていた、そのため先生から、「何がおかしいんだ。集中力が足りん」と言われ、よく頭を叩かれていたものだ。 いったい何がおかし…

HELP

先日、行く先々で、ビートルズのHELPが鳴っていた。学生の頃から何度も、何度も、何度も、何度も、何度も聴いた曲なので、行く先々で、何度も口ずさんでしまった。 ところでビートルズの歌詞のことだが、ぼくは訳を読んだことはあるものの、学校英語が苦…

ネットショッピング

先月の中旬。 ネットで、全三巻の本を全巻注文したのだが、ずっと品切れしているらしく、なかなか手元に届かない。ま、手に入りにくい本だと書いていたので、別に遅くなっても気にはならなかった。 先週。 スーパーの中にある小さな本屋に立ち寄った時、 「…

夏休みは終わっていた

昨日運転中に、小学生がランドセルを背負って歩いているのを見た。横に乗っていた嫁さんに、 「今日は登校日か?」と聞くと、 「いや、もう二学期始まってるよ」と言う。 「えっ、夏休み終わったんか?」 「うん、最近の小学校や中学校は、夏休みが短いらし…

鳴き声

犬は常に一人称で宣言する。 「我、主人の恩義に報わん」 彼らは滑舌が悪いので 人の耳には「ワン」と聞こえる。 猫は常に二人称で呼びかける。 「汝、何ゆえに我を構うや」 彼らはあまりに早口なので 人の耳には「ニャー」と聞こえる。 鴉は常に三人称で明…

猫の・・・

以前猫の交尾を見たことがある。近くの本屋まで歩いている時のこと、ある民家の庭に何かを感じた。その感じのするほうに目をやると、そこで猫がやってやられてやっていた。 最初猫は気づかなかったようだ。二匹で必死にやってやられてやっていたが、こちらの…

初恋

初恋いつのまにかの静けさがぼくに 淡い恋心を落としていった 思いもかけないことにように 君を好きになっていた こんな気持ちは初めてだった 不意に吹き狂う小嵐が ぼくを包み込むように 日々を攻めつけた 今想い起こしてみると それももう古い昔話 今でも…

夏のイベント

小学生の頃、この時期になると、花火大会、夏祭り、盆踊りといった地域のイベントはすべて終わっていた。個人的には夏の一大イベントだった海水浴も、お盆前後からクラゲが出るため、行かなくなった。 ということで、お盆が過ぎるとほとんどのイベントが終わ…

災難は続いた(後)

温かい気持ちで下宿に帰ったぼくは、さっそくヤカンに水を入れて、すすけたガスコンロに火を付けた。そしてお湯が沸くまでの間、バイト先でもらったマイルドセブンを三本ほど吸った。 しばらくしてお湯が沸き、カップに注いだ。三分間後ふたを開け、箸を手に…

災難は続いた(前)

四十数年前に住んでいたのが高田馬場。建て付けの悪い下宿屋で、面白くない生活を送っていた。 そこに住んで二年目のことだった。赤い発疹騒ぎから十日ほど経ったある日、ぼくは金銭的な理由から、その前日と前々日の食事を抜いていた。そのせいで腹が減って…

赤い発疹

四十数年前、ぼくが高田馬場で下宿生活をしていた時の話だ。 そこは建て付けの悪い下宿屋で、人が歩くだけで揺れる揺れる。ちょっとした音を立てても響いてしまう。そういう環境の中で、ぼくはギターを弾いていた。そのため、大家からいつも苦情を受けていた…

加齢のせいだ

椅子から立ち上がった時に腰が痛いのは、 加齢のせいだ。 立ったままでいると足の裏が痛くなるのは、 加齢のせいだ。 運転中に目の焦点が定まらなくなるのは、 加齢のせいだ。 寝ている時に小便が近いのは、 加齢のせいだ。 うつ伏せで寝ているとまぶたが腫…

中三の夏休み

1,1972年夏 1972年夏、ぼくは翌年に高校受験を控えた中学生だった。中学に入って思春期を迎え、自分の変化に戸惑いながら二年間を生きてきた。それまではその戸惑いが影響していたのか、おかしな行動ばかり取っていたが、中三で何とか落ち着くこと…

環境問題

公害が問題になった頃から、市はずっと環境問題に取り組んでおります。しかしそれは、企業による汚染を減らしただけのことで、今はあの当時にはなかった汚染があるのです。 その一つに、車による汚染があります。排出ガス規制で1台単位では基準値以下になっ…

サラリーマン哀歌2

最近たまに短歌を上げているが、ぼくと短歌との付き合いはわりと新しく、三十代後半だった。ふと立ち寄った本屋で石川啄木歌集を読んだことに始まる。それを読んだ時、 「短歌って、こんなのでいいのか」と思ったものだった。それまで啄木の短歌といえば、学…

通り雨

通り雨、犬といっしょに夏、背中を濡らし大きな雲が頭の上を黒く塗りつぶす息を詰まらすにわかな夜の中を走ってきた雲が光を放ち大地を震わす ついさっきまでの太陽の中 ぼくは影を落とし 座り込んでの手探りの中 もう戻ってはこない通り雨、ぼくと似た人が…

図画が嫌い

小学二年の秋だった。図工の時間に、前の日曜日に行われた運動会の画を描くことになった。 ぼくは、数人で走っている場面を描いたのだが、出来がよかったので、一人で満足していた。 ところがだ。先生が、わざわざぼくの画を黒板に貼り、皆に向かって、 「よ…

坊主は上手に

チーン、チーン、チーン 坊主が屏風に上手に 隠れてそろばんはじく 坊主が屏風に上手に 隠れて金貯める 坊主が屏風に上手に 隠れて寄付つのる 坊主が屏風に上手に 隠れて土地を買う 坊主が屏風に上手に 隠れて毒を吐く 坊主が屏風に上手に 隠れて嘘をつく 坊…

墓参り

今日から三日間仕事なので、昨日墓参りを済ませた。その中で気がついたことを歌にしてみました。 誰もいぬ横断歩道で急停車 ご先祖様が渡っていたのか? 前の車が、横断歩道の手前で急停車したんです。焦りました。車間空けててよかった。 コロナ禍と猛暑の…

枯れた白

20歳の頃だったか、Gパンセンターにシャツを買いに行った時の話である。 店のお姉さんから、 「どういう色がよろしいですか?」と聞かれた。 欲しい色はイメージしているのだが、その色の名前がわからない。さて、何と言ったらいいのかと考えているうちに…

痩せぎすのバッタ

濃い緑色の作業着を着込んだ 痩せぎすのバッタは 滑り止めの付いた ギザギザの地下足袋を履き 股の膨れたニッカーボッカーに 力を込めて、工事現場を 飛ぶように歩いている

スマホはつらい

相変わらずパソコンは壊れたままです。ここ数日、わりと長い記事を書いていますが、それらの記事はすべてスマホで書いたものです。 本当にスマホは書きづらい。目は疲れるし、首は凝るし。このまま続けたら猫背になってしまう。 猫背で思い出したが、今年1…

仕組まれた時間

もう三十年ほど前になるかな、その年の一月末に三連休を取ったことがある。別に用はなかったのだが、せっかくだからブラッと旅行にでも行こうと思っていた。 ところがその三連休の前の週に、伯父の容態が悪くなったという連絡が入った。伯父は正月明けから病…

運命の分かれ道(後編)

──続きです 担任は続けた。 「その推薦なんですが、実は締め切りが明日の午前中なんですよ。今日願書を持って帰り、必要事項を書き込み、明日それをX大学に直接持って行ってもらわなければなりません」 「えっ!?」 X大は福岡市にある大学だ。今でこそ野…

運命の分かれ道(前編)

高校三年(1975年)の12月のある金曜日のこと。その日、家にいるのはぼく一人だった。夜8時頃だったか、二階の部屋でギターを弾いていると、一階から電話の鳴る音がした。慌てて階段を駆け下り、電話に出た。 「もしもし」 「お母さんいますか?」 「母…

遅刻の思い出

高校三年の頃、バスが故障して動かなくなったことがある。学校間近の路上でのことだ。もし故障してなかったら間に合っていたと思うが、その時そのバスのせいで遅刻してしまった。 いつも遅刻していたぼくは、いつものように担任から職員室に呼ばれ、いつもと…

犬のウンチを踏んだ日の人生

基本は土を踏むのと何ら変わらないのですが、それを踏んだとたん、それまでの環境が一変してしまうものなのです。 「そのことを見聞きした友だちから馬鹿にされ、あげくに好きなあの子に暴露され、ついには変なあだ名をつけられるのではないか・・」などと、い…

出張時

昨日掲載した短歌 『出張時、新幹線の改札で、 定期券見せて、呼び止められる』 何のことかわからないと思うので、ちょっと説明しておきます。 今から30年以上前、広島に出張した時のことだ。日帰りの出張で、朝9時からの会議だったため、6時前に家を出…

南の旅

南の旅 見おろせば遙かな海が見える 南の国にぼくはやってきた 風にのって降りてみようか もっと空を飛んでいようか この街はパイナップル通り 見れば街は人だかり うん、一つ買ってみようかな だけどそれほどお金もないしね 汗が流れてひと泳ぎ やけどの砂…