吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

山が高いのは

山が高いのは 頂が視線より上にあるからさ 花が美しいのは、 そこに見る人がいるからさ 冬が辛いのは 暖かい部屋があるからさ 春を喜ぶのは 冬を耐えてきたからさ 夢が楽しいのは 楽しくない現実があるからさ 明日が不安なのは 今日を失うことを怖れるからさ…

おかえり

午後十時のエントランスの 雨でくもったガラスのドア 指で描かれたドラえもんが 「おかえり」と出むかえる 何も考えずに疲れたぼくは 「ただいま」と返している

ドライブの朝

綿密に計画を立てたドライブだったけど 車を出すはずのあいつが予定時間を過ぎても来ない。 何度電話をかけても出ない。 一時間経ってもあいつは来ないので 仕方なくぼくの車を出すことにした。 とりあえず集まったメンバーを車に乗せて ぼくは家の戸締まり…

神の細工

もしもぼくのこの個の人生が 神の細工でなかったとしたら きっとぼくは神という存在を 考えずに素直であったはずだ それはどんなに気楽なことか 確かにぼくのこの個の人生を 神の細工と思っているが故に きっとぼくは神という存在を 意識して素直になれない…

今日までそして明日から

彼の結婚披露宴でぼくが 拓郎のその歌を唄った時 彼はその場にいなかった その宴が終わって彼から 「何の歌を唄ったんだ?」 と聞かれたが答えないで 「ビデオで見たらわかる」 とだけ言っておいたんだ。 あれから二十数年経つが 彼が歌の事を聞いたのは 披…

おぼろげな部屋

おぼろげな部屋の片隅にある 深いブラウン色の机に向かい 赤い色のボールペンのシンと 黒い色のボールペンのシンを 取り出しては入れ換えながら、 七つの石橋でつながっている 七〇〇ヤードのレンガ通りで 七時から会う約束をしている 初見の人のことを調べ…

今日の決心

行動のひとつひとつに 「大丈夫!」と唱えてみる 嫌なことひとつひとつに 「ありがとう」と言ってみる 身に起きる事ひとつひとつを 夢につなげて考えてみる 日々の出来事ひとつひとつを 夢への過程だと思ってみる 今日が大吉であるために 『今日の占い』を見…

ぼくはタクシーを降りた

酔っ払ったぼくは わけのわからないままに タクシーに乗り わけのわからないままに 行き先を伝えた。 「あそこを右に曲がったら コンビニがあるでしょ。 そこでとめて下さい」 ところがここがわからない。 「そこはここですよねぇ」 「はい、そこはこことい…

いい加減にしろ厄年

数日前初詣でに行った時に 意外な事を知ってしまった。 今現在ぼくは男子三度目の 大厄の真最中だというのだ。 四十二歳を過ぎた時大厄は 終ったものだと思っていた。 ところが六十歳を挟んでの 三年間も男の大厄なのだと 神社の駐車場に立てている 大きな掲…