吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

焼肉臭の風

外を歩くと 焼肉臭を帯びた風が 油を乗せて吹いております。 汗がベトベトしているのは 焼肉臭を帯びたその風を 全身で浴びているからなのです。 ということで家に帰ります。 家に帰って風呂に入ります。 そして油を流します。 いつまでも焼肉臭のする油を …

暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。 地域の夏祭りも終わり、 これといったイベントもなく 張りのない、ただ暑いだけの 日々が続いておりますが 皆さまお変わりありませんか? ぼくはといえば、最近 必要以上に体を冷やす場所に 出入りしているせいなのか 何となくお…

朝のにおい

終業式の日の朝のにおい 夏休み初日の朝のにおい 夏祭りの日の朝のにおい 海水浴の日の朝のにおい 野球大会の日の朝のにおい 登校日の朝のにおい お盆の日の朝のにおい 台風の日の朝のにおい 林間学校の朝のにおい 夏休み最後の朝のにおい 始業式の日の朝の…

体裁

過去をいろいろ顧みて 過去の体裁考える。 過去は過去で戻らない だけど体裁つけてみる 少しは今が軽くなる そんな気がした。 今をいろいろ分析して 今の体裁考える。 今は瞬時に過ぎて行く だから体裁つけてみる すべては立ち位置のために そんな気がして。…

たどり着こう

本気でそこに たどり着こうと思ったら ここから抜け出すしか 方法はない。だから 夢切らすことなく 這いつくばって、 あれやって、これやって、 与えられることすべてやって、 恥かいて、意地見せて、 少しでも前に出るんだ。 運命はそこから微笑み始める。

せみしぐれ

せみしぐれ、せみしぐれ 本当に雨が降っている せみしぐれ、せみしぐれ 息つく間もなく降っている せみしぐれ、せみしぐれ 本当に雨が降っている ちょっと窓から手を出せば 濡れてしまうにちがいない せみしぐれ、せみしぐれ 本当に雨が降っている 今日がか…

便秘

いくらそこで頑張っていても お前たちはいつか追い出される そんな運命を持っているんだから そうなる前にさっさとそこから 出ていくんだ。出ていくんだ。 そこにしがみついたままでいると 硬く固まってこびりついてしまい そのうち身動きが取れなくなる。 …

いやーなやつ

たとえ嫌なことがあったとしても 思い出というものは美しいものだ。 だけどぼくの場合、どうしても 美しいと思えない時期がある。 いや、その頃が嫌だったわけではない。 基本的には思春期前の恐れを知らない 面白おかしい時期だったのだから。 だがそれはあ…

インスタント

「こうありたい」と思ったことを 適当に頭の中に放り込み たっぷりとお湯を注いでから 大きなスプーンでかき混ぜる。 蓋を閉じて、しばらく待っていると あらあら不思議あら不思議、何と何と 「こうありたい」と思っていたことが 次々と展開されるではないで…

紫外線

紫外線とはよく言ったもので 曇った日にはわからないが 心地よく晴れ上がった空の下は 紫っぽい感じがする。 日は燦々と照っているのに 底抜けに明るいのではなくて 何か立ちくらみしているような 微妙な暗さに包まれている。 その暗さが実に紫っぽい。

男の頭痛

疲労困憊、 肩こり腰痛、 あいつが痛い、 ビタミン剤。 花見て一杯、 月見て一杯、 ウコン一本、 眠れない。 茶柱立って、 フラグが立って 浮き足だって、 現実見えない。 相づち打てない、 寝返り打てない、 妙手が打てない、 根回しできない。

色々と

あなたは知らないだろうけど あなたについては色々と あったのですよ、ぼくの中でね。 それが吹っ切れないまま 歳を重ねてきたのが 今のぼくというわけです。 色々って? 色々は色々ですよ。 好きになったり、嫌いになったり 夢を描いたり、朽ち果てたり 理…

卑怯者めが

誇りを持たない風なら吹くな 誇りも持てない雨なら降るな そうやっていつまでも大気の中で 空のご機嫌を伺っていたらいい 突風とか竜巻とか豪雨とかは 卑怯者のすることだ。そんな 奇をてらうまねなんかやめて 吹くなら一日中吹いてろ。 降るなら一日中降っ…

トンボが空から

トンボが空から落ちてくる クルクルクルクル落ちてくる 極度に熱した大気の中で 蚊取り汚染の風を受け 力尽きて落ちてくる クルクルクルクル落ちてくる 一匹、二匹、三匹と トンボが空から落ちてくる ジタバタジタバタ落ちてくる

夏回路

最強運転の太陽が これでもかこれでもか と暗く眩しい光を吐く 白い雲を配した空が これでもかこれでもか と濃く練った青を吐く 暑さに汗ばんだ山が これでもかこれでもか と深く染めた緑を吐く 公衆浴場と化した海が これでもかこれでもか と適度裸の人を吐…

梅雨明け風景

1, 梅雨明け宣言に 敏感なクマゼミは 今年もこの日を外さずに ワシワシと鳴き始めた。 2, 外に出ると すぐ近くに石油ストーブが あるのかと思えるほどの 熱さと痛みを感じた。 3, 一日に一回で 充分だったシャワー 昨日は、朝、晩、夜中と 三回も浴び…

夏問答

「夏は森の仲間たちと 友だちになれる季節だね」 と笑い顔の軽い男は言った。 「森の仲間たちなんかと 友だちにはなりたくない」 と怒り顔の重い女は答えた。 「リスとかウサギとか野鳥とか かわいいものだらけじゃないか」 と笑い顔の軽い男は言った。 「ヘ…

うるさいですね

風が吹く 風が吹く 演説のごとく 風が吹く 雨が降る 雨が降る 公約のごとく 雨が降る 雷が鳴る 雷が鳴る 選挙カーのごとく 雷が鳴る

黒い汚れ

白く錆びた頭のネジを外し 少し乱雑に蓋をこじ開けて ちょっと大きめのスコップで 頭の中をすくってみると、 ウジ虫大の黄ばんだカスが ポロポロ出てくる出てきます。 さてそこに市販の液体洗剤を チューチュー差してみると カスがプカプカと浮いてくる。 こ…

閃光と後悔と

数日前、いつものように 昼食を買いにコンビニに 行こうとした時のこと。 出口ドアに手をかけた瞬間 突如閃光が西の空に走り 続けて大音響で雷が鳴り出して 更に音を立てて雨も降り出した。 雷を怖がる体質ではないし かなりお腹も空いていたから 躊躇せずに…

履歴書DQ405号

投稿に明け暮れていた 若い日々がありました。 詩であるのか歌詞であるのか よくわからない言葉を綴っては それを送っていたのです。 そしていつも家に帰ると まず最初にポストを開けたのです。 だけどいつも入っているのは 乱雑に放り込まれた新聞と 怪しげ…

バターの臭いのする人生

懐かしい歌を聴いている時 焦げたトーストにたっぷり塗った バターの臭いがすることがある。 今まではその歌が持っている独特の 雰囲気がそうさせるのだと思っていた。 だけど最近それは変わってきて その歌にまつわるあの日の自分の人生を 反映しているのだ…

雷小僧

雷小僧、十五の春に 甘辛小便、垂れ流す 雷小僧、十五の夏に 下手糞バンドに、明け暮れる 雷小僧、十五の秋に 突風野郎と、手を結ぶ 雷小僧、十五の冬に 親父殿の、ヘソを盗る

真夜中のカラスたち

夜中トイレに起きると カラスたちがカーカーと えらくやかましく鳴いている。 窓の外はまだまだ真っ暗で 明日のゴミも出てないのに 彼らは何がどうしたと言って 鳴きわめいているのだろう。 もしかしたらそこに鬼太郎が 来ているのかもしれないな。 強力な妖…