吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

台風と床屋

大雨が降る。大風が吹く。 台風が接近すると年寄りは なぜか外に出たがるものだ。 ところが年に一度の悪天候で 今日は患者は来ないと踏んだ 行きつけの病院は臨休だ。 行き場をなくした年寄りは いちおう看板回している 床屋を見つけてはたむろする。 おかげ…

白い代車生活

白い代車生活 職場が遠い 白い代車生活 燃費が悪い ブッブー 白い代車生活 ガソリン高い 白い代車生活 給料安い ブッブー 白い代車生活 朝が早い 白い代車生活 夜が遅い ブッブー 白い代車生活 道が悪い 白い代車生活 あと一週間 ブッブー

五分単位思考

気がつけばいつも十分単位思考をしている。 例えば誰かと九時に会う約束をした時 八時五十分までにその場所に着かないと 何か遅刻したような嫌な気持ちになってしまう。 別に九時ちょうどに着いても遅刻にはならないし、 仮に五十五分着ならマナー違反にもな…

大雨が降る夜の草むらで

こんな大雨が降る夜の草むらで 涼しく鳴いている虫たちは この雨に濡れていないのだろうか 巣の浸水に困ってないのだろうか 土砂崩れに悩んでないのだろうか 避難場所に逃れているのだろうか 稲光がまぶしくないのだろうか 雷の叫びが怖ろしくないのだろうか…

ショック

転校した小学校の同級生から 声変わりしたおっさん声で 電話がかかった時の ショックをぼくは知っている 二十歳の頃、久しぶりに 初恋の人と会った時に その人が孕んでいた ショックをぼくは知っている 高校の同窓会名簿 親しかった友人の欄に 物故と書かれ…

残暑の夜

涼を求めて外に出るも 四方八方、遠赤外線の ような暑さに囲まれて どっちに向かっていいのやら さっぱりわからぬ夜でした。 閉店間際のスーパーの前で 焼き鳥焼いておりました。 おいおいこんなにクソ暑いのに 炭火なんか使うなよ 焼き鳥臭まで暑苦しい。 …

一時間勝負の記事

職場が家からけっこう離れた 場所になったため一時間早く 家を出なきゃならなくなった。 当然家に帰るのも一時間遅く なっている。そのせいなのか ブログの更新が出来ていない。 というか更新のタイミングが うまくつかめていない現状だ 結局ここに書いてい…

ご一斉に

梅雨明けと前後して それまで沈黙を守っていた 公園のクマゼミたちが 申し合わせたように ご一斉にワシワシを始める。 立秋と前後して それまで沈黙を守っていた ツクツクボウシが 申し合わせたように ご一斉に物語を始める。 お盆と前後して それまで沈黙を…

支配欲

彼らはとある大手企業の 支社に勤めるサラリーマンだ。 人生何も考えず、気楽にのんびり 本社に依存して暮らしていた。ところが ある日、本社が他社との競争に負けて 会社は倒産寸前に追い込まれてしまった。 そういう折、彼ら支社社員の中から 支配欲に駆ら…

アホらしい

毎日毎日アホらしい人生が アホらしいことを書かせております。 何がアホらしいかと申しますと 朝起きてトイレに行くのがアホらしい。 朝飯抜いて会社に行くのがアホらしい。 昼飯何しようかと悩むのがアホらしい。 暑いさなかを歩きまわるのがアホらしい。 …

坊主は上手に

チーン、チーン、チーン 坊主は上手に屏風に 隠れてそろばんはじく 坊主は上手に屏風に 隠れて金貯める 坊主は上手に屏風に 隠れて寄付つのる 坊主は上手に屏風に 隠れて土地を買う 坊主は上手に屏風に 隠れて毒を吐く 坊主は上手に屏風に 隠れて嘘をつく 坊…

お盆の思い出

一人前に恋をしてるんだよと 母が息子の秘め事を触れ回る。 まあ、お盆に恋の話なんてと 近所のおばさんが笑い始める。 仕事を探す方が先だろうがと 親戚のおじさんが怒り始める。 そもそも恋とは何であるかと 読経後の坊さんが語り始める。 その恋のお裾分…

夏風景

朝から晩まで夜中になっても ワシワシワシとうるさいので ケロケロと消しているのです。 彼らが鳴きたくなる気持ちは わからないではないのですが それではこちらの身が持たぬ。 子どものしつけもままならぬ。 だから私たち精々一杯精一杯 ケロケロと返して…

事件

一丁目から二丁目で日が昇った 二丁目から三丁目に風が吹いた 三丁目から四丁目で事件は起きた 四丁目から五丁目に銃声が響いた 五丁目から六丁目で豪雨が降った 六丁目から七丁目に車が走り去った 七丁目から八丁目で通行人が通報した 八丁目から九丁目に住…

1985年夏

夏の深夜、向かいの病室から 婆さんの唱える念仏が漏れてくる。 病気の治癒を願っているのか。 心の平安を求めているのか。 はたまた怖い物が見えているのか。 とにかく一晩中、南無阿弥陀仏、 南無阿弥陀仏がやまなかった。 おかげでぼくは眠れなかった。 …

夏好き人

そうだった、今日は立秋か。 今年も夕方のニュースでは とりあえず田舎の道ばたの 暑そうに頭を垂れている ススキを映し出したり、 その周りをフラフラと きつそうにうろついている 赤トンボを映し出したりして、 夏好き人を憂鬱で暗い 気持ちにさせるんだろ…

お昼どうしよう

コンビニ弁当はうまくないし 弁当屋のは油が多そうだし カップラーメンはのどが渇くし 外食だと高くつくし 手弁当は作ってくれないし 自分で作る甲斐性もないし パンだと腹一杯にならないし バナナだけじゃ持たないし お菓子だけだと飽きてくるし マンナンだ…

マンション通路

マンション通路は蝉の墓場だ。 いろんな蝉がその上で 必死にのたうち回っている。 羽をバタバタさせながら 足をジタバタさせながら この世の別れにもがいている。 数時間後には日干しになるのか。 それとも人に踏まれていくのか。 マンション通路は今 死を前…

滝の音

水が一滴地上に落ちると ピチョッという音がする。 雨のごとく落ちてくると パラパラという音になり 夕立のごとくに連なると ザザザザという音になり 滝のごとくに重なると ドドドドという音になる。 もしかしたらドドドドと とどろき渡る滝の音も 地球規模…

永遠の退屈

世の中どこに行っても 同じような場所があり 同じような人がいるものだ。 世の中そういうものだ と思っていたのだが どうもそうではないらしい。 それらすべて自分の心が 引き寄せているらしいのだ。 ならば人の心というものは 変化を望んでないことになる。…