2013-01-01から1年間の記事一覧
やっちゃんはお寺の息子だ。 中学までは付合いはよかったが 高校に入ってからギターに狂い 学校から帰ると誰と遊ぶでもなく ひたすらギターを弾いていた。 夢はもちろんミュージシャンで 寺を継ぐことなど考えてなかった。 ただただひたすらミュージシャン …
地デジ化は、 昨年だったか? 一昨年だったか? エコポイントは、 一昨年だったか? その前だったか? お千代さんが亡くなったのは 今年だ。それはわかる。 しかし、キャンディーズの スーちゃんが亡くなったのは いつだったか?
「その当時スマホがあったら、 余計な出費をせずにすんだのに」 と思う品物が多々ある。 例えばギターチューナーだが、 現在使っているヤツは 80年代に数千円出して買った物だ。 当時はこの数千円が普通で 決して高いとは思わなかった。 ところが今となっ…
夜遅く家に帰っていると、 後ろから「コツコツ」という靴音が聞こえてきた。 その音がずっとついてくる。 『さて、男だろうか?女だろうか?』と、 ぼくは思いながら歩いている。 だけど振り返ることはしない。 いや、怖ろしいんですよ。 一度、得体の知れな…
ある人から恋愛詩を一つ頼まれまして 試行錯誤していたのでありますが、 なかなかうまく言葉が出てこないのです。 おかげで恋愛詩のみならず、もうすべてが 行き詰まっている次第であります。 だいたい現在恋愛もしてないこの身に どうして恋愛詩が書けまし…
若い頃の休日といえば 一日中寝ていたものだ。 朝が早く夜が遅い仕事で 毎日が寝不足だったため その寝不足を取り返そうと 必死に布団にしがみつく。 二連休であれば二日とも 三連休であれば三日とも 旅行先でもそうだった 観光以外は布団の中だ。 親戚宅で…
スーパーで売っているお惣菜が すぐになくなってしまうのは 決してそれが「うまい!」 という理由ではなくて 値段がそこそこ安いからだ。 実はそこに並べてあるような お手軽で脂っこい食べ物くらい ちょっとばかり料理を かじったことのある人なら 誰でも作…
この駅のすすけた壁に 『雨の過疎』という わけのわからない 言葉が書いてある。 誰が書いたのかは 知らない。おそらくは 何十年か前、この街が まだ賑やかだった頃に 今の世を見てきた人が 落書きしたものだろう。 いつも雨を待っている この街の今の有り様…
環境が変わりました。 職場が変わったんです。 中古車を購入しました。 ゆえに車を買う予定はありません。 携帯電話を変えました。 もちろんスマホですよ。 大きくて使いやすいですよ。 今回が初めてではありません。 国内旅行は行っておりません。 海外旅行…
一日はいた靴下を嗅いでみると 柔軟剤のいいにおいの中に かすかなタンパク臭がする。 特に気になるほどではないが 確実に過去の野性味を帯びた 強烈なタンパク臭に繋がる。 ところでぼくの本性はこの臭いに 懐かしさを感じているのだろうか。 それとも臭い…
あんな日々がありまして そんな日々を過ぎまして こんな日々になりました あんな雲がありまして そんな風が吹きまして こんな天気になりました あんな人に会いまして そんな人に触れまして こんな人になりました あんなことがありまして そんなことがありま…
ああ、これはこれは あなたはあなたでしたよね。 まあ、立派な立派な おばちゃんになっちゃって。 いや、若い頃が嘘のようです。 ぼくたち男子を魅了した そのつぶらな瞳の横には 幾筋もの小じわが出来ちゃって。 うっ、やっぱりそうなるのか。 ぼくたち男子…
九時に家を出るということは 顔を洗わなきゃならぬゆえに 歯も磨かなきゃならぬゆえに ヒゲも剃らなきゃならぬゆえに 朝食も摂らなきゃならぬゆえに 朝のあまちゃんも見なきゃならぬゆえに 朝刊だって読まなきゃならぬゆえに 長いトイレもしなきゃならぬゆえ…
昨日吹く風をどうしましょう いつまでクヨクヨくよくよと 考えていても無駄なので 笑い飛ばしていきましょう 今日吹く風をどうしましょう そうだなひとつまたひとつ この身ひとつでいちいちと 軽く受けとめていきましょう 明日吹く風をどうしましょう それは…
二百年前は江戸時代 もしかしたらこのへんは 海岸だったのかも知れないな だって二百年経った今だって 潮のにおいが漂っている 百年前は大正時代 思っていたより文明は 進んでいたのかもしれないな だって百年経った世の中は 独創性にあふれている 五十年前…
午前2時23分 のどが渇いたので、 水を飲もうと思っていただけで 別に深い意味はなかったんですよ。 午前3時15分 ちょっと気になることがありましてね 水を飲んでから調べ物をしていたんです。 いや、もう寝ますけどね。 午前4時6分 あれからすぐに布…
2020年のオリンピックは東京に決まった。 ということで『新東京五輪音頭』を誰が歌うかが ぼくの中での問題になってくる。 以前の東京オリンピックの時は 数名の方が『東京五輪音頭』を歌っている。 その中で一番のヒットしたのは三波春夫だが、 彼はす…
中学の頃だった。 突然、日本人なんだから 日本人らしくしなければ と思いつき、フンドシ着けて 学校に行ったことがある。 その頃はまだデパートなどでも フンドシは売られていたが さすがに買うのは恥ずかしく、 家にあった手ぬぐいを自分で 縫って作ったも…
思い立ったら とにかく一歩。 体力任せに 二歩三歩。 意地の力で 四歩五歩。 息絶え絶えに 必死な六歩。 ほら追い風だ 勢い七歩。 あと一息だ さあ八歩。 焦らないで ゆっくり九歩。 はい、おめでとう とうとう十歩。
・・・・・・性別の欄をどう埋めようか。 やはり「男性」と書くべきなのか もしくは「男子」と書くべきなのか それとも「男」と書くべきなのか 記述例がないので困っています。 「男性」が一般的なんだろうが それだとあまりに客観的だし 「男子」と書くのも悪くは…
ザマーミロ、これからお前たちは 夜遅くまで起きてられなくなるし 宿題の先延ばしが出来なくなるし コンビニにたむろ出来なくなるし デパートの探検が出来なくなるし 海やプールは終わってしまったし あまちゃんを見られなくなるし ザマーミロ、ザマーミロだ…
大雨が降る。大風が吹く。 台風が接近すると年寄りは なぜか外に出たがるものだ。 ところが年に一度の悪天候で 今日は患者は来ないと踏んだ 行きつけの病院は臨休だ。 行き場をなくした年寄りは いちおう看板回している 床屋を見つけてはたむろする。 おかげ…
白い代車生活 職場が遠い 白い代車生活 燃費が悪い ブッブー 白い代車生活 ガソリン高い 白い代車生活 給料安い ブッブー 白い代車生活 朝が早い 白い代車生活 夜が遅い ブッブー 白い代車生活 道が悪い 白い代車生活 あと一週間 ブッブー
気がつけばいつも十分単位思考をしている。 例えば誰かと九時に会う約束をした時 八時五十分までにその場所に着かないと 何か遅刻したような嫌な気持ちになってしまう。 別に九時ちょうどに着いても遅刻にはならないし、 仮に五十五分着ならマナー違反にもな…
こんな大雨が降る夜の草むらで 涼しく鳴いている虫たちは この雨に濡れていないのだろうか 巣の浸水に困ってないのだろうか 土砂崩れに悩んでないのだろうか 避難場所に逃れているのだろうか 稲光がまぶしくないのだろうか 雷の叫びが怖ろしくないのだろうか…
転校した小学校の同級生から 声変わりしたおっさん声で 電話がかかった時の ショックをぼくは知っている 二十歳の頃、久しぶりに 初恋の人と会った時に その人が孕んでいた ショックをぼくは知っている 高校の同窓会名簿 親しかった友人の欄に 物故と書かれ…
涼を求めて外に出るも 四方八方、遠赤外線の ような暑さに囲まれて どっちに向かっていいのやら さっぱりわからぬ夜でした。 閉店間際のスーパーの前で 焼き鳥焼いておりました。 おいおいこんなにクソ暑いのに 炭火なんか使うなよ 焼き鳥臭まで暑苦しい。 …
職場が家からけっこう離れた 場所になったため一時間早く 家を出なきゃならなくなった。 当然家に帰るのも一時間遅く なっている。そのせいなのか ブログの更新が出来ていない。 というか更新のタイミングが うまくつかめていない現状だ 結局ここに書いてい…
梅雨明けと前後して それまで沈黙を守っていた 公園のクマゼミたちが 申し合わせたように ご一斉にワシワシを始める。 立秋と前後して それまで沈黙を守っていた ツクツクボウシが 申し合わせたように ご一斉に物語を始める。 お盆と前後して それまで沈黙を…
彼らはとある大手企業の 支社に勤めるサラリーマンだ。 人生何も考えず、気楽にのんびり 本社に依存して暮らしていた。ところが ある日、本社が他社との競争に負けて 会社は倒産寸前に追い込まれてしまった。 そういう折、彼ら支社社員の中から 支配欲に駆ら…