吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いつも野球だった

夏休みといえばいつも野球だった。 近所に住むガキどもが集まって 敵味方に分かれては飽きもせず 毎日何度も試合をやっていた。 おかげで日焼けして真っ黒だったが 熱中症いや日射病にかかる奴なんて 一人もいなかったな。 それもそのはず広場の脇には 日陰…

好き

昔好きだった人の夢を見ることがある。 以前は遠くから眺めている夢が多かった。 ところが最近はえらく近くにいる夢が多い。 ごく最近に見た夢などは 手が触れるような感触さえあった。 当然そこでの会話があるわけだが ずっと好きだったんだなどといった 中…

海の思い出

妨げる波がなかったから ぼくらは自由に泳げたんだ。 絡みつく藻がなかったから ぼくらはどこにでも行けたんだ。 波を感じるようになったのは いったいいつからだろう。 藻が登場するようになったのは いったいどの場面からだろう。 その時その場面からぼく…

今日の風

風が吹いてきて少しは 秋めいてきたのかな思ったら 台風の影響だったのか。 重苦しい雲が突如現れ 風は瞬時に強風に変わった。 おかげで車が激しく揺れている。 延々力尽くの雨が降ったり 脳が焼けるように暑かったり スチーム状態の夜が続いたり 今年の夏は…

何でぼくは妥協するんだろうか

何でぼくは妥協するんだろうか。 これまでの人生でこんなことは 一度もなかったじゃないか。 ここは妥協する場面じゃなくて 突っぱねる場面だったじゃないか。 笑顔で受ける場面じゃなくて 真顔で受ける場面だったじゃないか。 円熟だって?老成だって?諦観…

静かにじっと

右を向けないこんな日には 左を向いて歩いて行こう 左を向けないそんな夜には 右を向いて寝ることにしよう 右も左も向けないこんな日には 真ん中を向いて歩いて行こう 右も左も向けないそんな夜には 真ん中を向いて寝ることにしよう 真ん中も向けないこんな…

8月22日の空

夕方、ビアガーデンに 向かっている途中だった。 東の空にぼくは虹を見た。 ハッキリとはしてはいないが しっかりと存在を示していた。 虹は北寄りの山のふもとと ちょうど今向かっている ビアガーデン辺りにかかっている。 虹の下には街があり港があり 海が…

かなり便利な街

家を出るとすぐにバス停がある 歩いて三分の位置にコンビニがある 歩いて五分の位置に24時間スーパーがある 歩いて十分の位置に本屋がある 歩いて十五分の位置に駅がある 車で五分の位置にショッピングモールがある 車で十分の位置にデパートがある 車で三十…

元気に小便

古い思考に頼っていても 今ある問題は片付かない なぜなら今ある問題は 古い思考の積み重ね 今の思想に頼ってみても 今ある問題は片付かない 理想ばかりが先走っては 新たな問題を生んでいく 今ある問題に対処するには そこから吹いてくる風を 焦らず騒がず…

蜂に刺されて感謝する

一昨日の午後五時から 左腕がプクリと腫れている。 患部は妙に硬くなっているし 押さえると痛がゆいし どうやら蜂に刺されたものらしい。 そういえば一昨日の午後四時に ぼくは車の窓を全開にして 駐車場で寝ていたんだった。 その前には何ともなかったし 腕…

盆休み

(1) 盆の休みといったって ただただ寝るだけの毎日だから 微妙に肉が付くんだな。 そして微妙な肉が積もり積もって リバウンドってことになるんだな。 だけど何かをしなければなんて 盆の休みには思ったりしないんだな。 盆の休みというものは寝ころんで …

ツッツキサン

夜の風が強く強く吹きだすと 決まってあの鳥が鳴き始める ツッツキサン、シーゴーロクハチ あれは何という鳥なんだろうか 日本に生息する鳥なんだろうか この目で見たわけでもないし 本当は鳥ではないんじゃなかろうか 空の上に浮かぶ何者かに向かって 何か…

猫ストレス

実家の駐車場に数匹の 野良猫が棲みついている。 野良とは言いながらも 栄養は行き届いているようで どの猫もわりと肥えている。 昼間彼らは物陰に隠れて 人と交わることで起きる ストレスから身を守っている。 ところが隠れ方が下手なのか いつも子供たちか…

犬が見た戦争

あれは夜のことだった。 ぼくがいつものように この神社の境内で寝ていると 突然空が明るくなってね ドンドンという大音響が始まった。 大音響とともに突風も吹いてきた。 その風に体を持って行かれそうな 強い衝撃さえ覚えたもんだ。 それから人が騒ぎ始め…

メダル

日記と銘打ってブログをやっていた頃は 毎日更新しなければならないと思い込み 寝る間も惜しんで書いていたものだ。 ま、今でもほぼ毎日更新しているわけだが あの頃のような、どうしても書かなければ という必死感や悲壮感がまったくない。 かなりのんびり…

お盆

お盆になると人が減る地域だから この町内のお盆行事はお盆の 数週間前に終わってしまう お盆行事と言っても、一般的な 盆踊りをやるわけではない。 『祭』と銘打ってじゃんけん大会や カラオケ大会をやったりしている。 それでもって町内会長以下役員が 「…

言葉

確かに心を打つ言葉である。 確かに涙を誘う言葉である。 確かに道理が通っている。 それこそが正論である。 説得力のある言葉である。 それ以上の表現はないだろう。 多くの人たちの賛同を得るだろう。 多くの人たちは立ちあがるだろう。 そしてヒーローに…

くるくるくると

ぼくは初めて知りましたよ くるくるくるとあいつらは その回転が見えない程早く それを回しているんですよ 何をやっているんだろうか くるくるくるとあいつらは その正体を知らせぬままに それを回しているんですよ 何を作っているんだろうか くるくるくると…

保険の見直し

先週末からぼくはずっと 保険の見直しをやっている 保険の資料を見てはずっと 保険の見直しをやっている この保険は保障はいいけど えらく掛金が高くつくとか 入院したら金持ちになるけど 死亡に関しては冷たいとか 暇な時間を見つけてはずっと 病気や死亡の…

夏休み残り半分

ツクツクボウシの声が耳につき 暑さが何となく惰性に変わり 虫の音色に疲れが見え ゴミ収集車のオルゴールが寂しく感じ スーパーのハワイアンが空しくなり 日差しと風が別物に感じ 晴れた日の青空が白く見え 雨上がり虹がツブツブに見え 広場に集まる友だち…

入口

入口はその場所にあるのではなくて 全然違う場所にあるのかもしれない。 いやいやいやこれだけ探し求めても 見つからなかったわけなんだから きっときっときっとそうなんだと思う。 それはそうと入口を探し始めてから それはそれは気が遠くなるくらいの 長い…

前を向いて行こう

前を向いて行こう 前を向いて行こう 後ろを向いて歩いてみても 決して前には進まない 右にフラフラ左にフラフラ 決してそこには行き着かない しっかりしっかり前を見据えて そこに向かって歩いていけば 嫌でも前に進めるんだ どんな夢でも叶うんだ 前を向い…

儀式

寝床に就くといつもぼくは はやる気持ちを抑えつけ 焦る気持ちを落ち着けて この夢を君に届けようとか この優しさを君に伝えようとか この勇気で君を守ろうとか 心を君に向けている。 時間はぼくの気持ちを読んで ぼくの体を必死に温め ぼくの願いが叶うよう…

遠くの警鐘

工場はもっと遠くにあったはずだ。 何が起きても影響はなかったはずだ。 だけどもうそこまできている。 音を立てて迫ってきている。 その時は退かなければならない。 慣れたこの場所をあの古びた工場に 明け渡さなければならない。 なぜなら工場のほうが風上…

あるカフェでの話

おれとママは昔からの知り合いだ そのことをあいつは知らなかった おれとあいつは高校の同級生だ そのことをママは知らなかった あいつはママの元彼だった そのことをおれは知らなかった ママと妻は中学の先輩後輩だった そのことをおれは知らなかった ママ…

ラジオ体操の効果

(1) 昨日は朝の3時過ぎまで ずっと体操競技を見ていた。 おかげで朝起きるのが辛かった。 とはいえ仕事に行くのが嫌になり その気分がずっと尾を引くような 不健康な辛さではなく、 徐々にエンジンがかかっていき 気分も良くなってくるような 健康的な辛…

酒好きをやめてから

何かひとつワクワクするものを 持っていないと人生やってられない。 そのことに気づいたのは最近のことだ。 酒好きであることをやめてからだ。 酒を飲んでいれば幸せだった頃には そんなこと考えもしなかった。 すべてを酒に任せていた頃には そんなこと思い…

「0」と「1」

「0」ではなく「1」である 「1」ではなく「0」である 「0」ではなく「1」でもない 「1」であり「0」でもある そうやって「0」と「1」という 交わらないエゴ丸出しの論争を 人はずっと繰り返している 交わらないエゴであるがゆえ 時に戦争にまで到…