2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「そのうちやるから」などと言って 何ひとつやったためしがない。 仮にやったとしても長続きしない。 そのことをある日ある時に気づき 「そのうち」などと言わないで さっさとやってみることにしたんだ。 そうすればいつが「そのうち」なのかを 自分に説明し…
いつだったかボクらは不器用そうな 風采の上がらないヤツらに花をあげた。 どうしていいかわからないのか ヤツらはそれを口に入れた。そして 笑顔で「ともだち」と言って握手を求めた。 以来ボクらとヤツらとの歴史が始まった。 ボクらとヤツらとの「ともだ…
時々スーパーなどの駐車場で 実に乱雑に止めてある車を見かける。 露骨に斜めに止めていたり 白線の外にかなりはみ出して 隣の空間を潰していたり わざわざ通路に止めて 他の車の通行を妨げていたり。 高級車が目に付くのは 当てられたら嫌だからなんだろう…
数日前郊外に行った。 そこではもう稲刈りをやっていた。 「もう」とは言ったものの 実は稲刈りをいつやるのかを 農業になじみのないぼくは知らない。 稲刈りはコンバインに乗ったおやじさんが たった一人でやっていたのだが、 その運転のうまいこと、うまい…
ぼくが二十歳になる頃まで、我が家は風呂を石炭で沸かしていた。風呂を沸かすのはぼくの役目で、夕方になるといつもぼくは風呂の準備をしていた。 あれは中学三年の秋だった。夕方、ぼくはいつものように風呂を沸かすために、外に置いてある石炭を取りに行っ…
2020年9月25日に起きたことを書いた記事です。 「おかしいな」 と思ったのは、25日の夜中だった。目が覚めてパソコンの前に座り、マウスを握ったのだか、何となくいつもと感覚が違う。カーソルの位置が定まらないのだ。 「寝ぼけているのかな」 と…
中学三年の時、昼寝中に泥棒に入られたことがある。 その日は学期末テストで、早い時間に帰ってきていた。徹夜明けということで、昼食を摂ってからすぐに寝ることにした。 寝たのは二階の自分の部屋、布団に籠もってからすぐに眠ってしまった。 それからどの…
天井のマア坊の存在を知ったのは 今から六十年以上前のことだった。 夜中何かの気配を感じ目が覚めた。 気配のする天井の方に目をやると そこに見慣れない顔が映っていた。 母の話だと彼はマア坊という名の ぼくの生涯の守り神なのだそうだ。 マア坊はなにを…
スーパーで売っているお惣菜が すぐになくなってしまうのは 決してそれが「うまい!」 という理由ではなくて 値段がそこそこ安いからだ。 実はそこに並べてあるような お手軽で脂っこい食べ物くらい ちょっとばかり料理を かじったことのある人なら 誰でも作…
三日前の台風で気温は一気に下がり、車内はエアコンをつけなくても、窓を開けるだけで暑さをしのげるようになった。 しかし、ここでちょっとした問題が起きている。それが何かというと、歌だ。夏に入った頃から仕事で心悩まされることが多く、それを晴らすた…
1、 今朝は晴れております。しかしマンションから聞く風の音は、昨日より強く感じます。 今日のゴミ出しはプラスチック。昨日の一般ゴミ(生ゴミ)よりもはるかに軽い。何でプラスチックの日に台風が来てくれなかったのか、と恨んでおります。 ちなみに昨日…
今夜から明日にかけ、台風14号が北九州地方を直撃するという。雨風はいつものことなので、さほど気にしてはない。ただ、ひとつだけ気になっていることがある。それはゴミ出しだ。明日が生ゴミの収集日になっているのだが、この台風で休むのではないかと心…
1,筋トレ心がまえ もし今日それをやらなかったとしても 明日の人生は何ら変わるものではない。 しかし今日それをやったとしたら 一年後の人生は大きく変わっているだろう。 ということで今日、それをやってみた。 もちろん明日の人生に何ら変化はないだろ…
夏からこちら『もみじ・・』とか、『さくら・・』とか、『ほほえみ・・』とか、『こころ・・』とか、『やすらぎ・・』とかいった今まで自分の中になかった固有名詞が、会話の中に入ってきている。 昨年末からずっと母は病院に通っていたのだが、結局通院では…
ショッピンセンターの駐車場は、 営業社員でいっぱいだ。 商品や販促物に占領された 社名入りの車の中で、 窮屈そうに身をかがめ、 営業活動に精を出す。 時間なんか気にもせず、 汚い足を投げ出して、 時折いびきも響かせて、 必死に社名をアピールする。 …
味はそれほど悪くない、 どちらかというとおいしいほうだ。 値段もそれほど高くない、 どちらかというと安いほうだ。 だけどこの店はいつ行っても、 お客があまり入ってない。 お昼のかき入れ時もそうだし、 お酒を出す夜にしてもそうだ。 立地もそれほど悪…
今日という日が人生最後の一日だとしたら、 きっと一生最大の一日になることだろう。 たとえその日、口内炎に悩んでいたとしても それがこの人生最後の一日だとすれば、 体に触れるすべては爽やかなものとなるだろう。 たとえその日、蚊の羽音がしていたとし…
中古車を買う時、友だちから 「前に乗っていた人の癖がついているよ」 とよく言われたものだった。 しかしぼくが運転音痴なのか、 そういうことを気にしない人間なのか、 そのへんはよくわからないが、 実際に運転してみても 前に乗っていた人の癖など ぼく…
『サザエさん』は、日曜日の終わりを告げるアニメではなく、一日の始まりを告げるマンガだった。 昭和20年代から昭和40年代にかけ朝日新聞を取っていた人にとって、『サザエさん』とはそういう存在であるのだ。 物心ついた頃、ぼくはすでに朝日新聞朝刊…
時差の関係で一日ずれておりますが、9月11日にアメリカで起きた同時多発テロを受けて、2001年9月12日に書いたものです。 本当にニューヨークで起こったのか!? テレビや新聞でもいっていたが、まるで映画を見るようだった。 「ブルース・ウィルスは…
昨日、車を運転している時のこと。 ぼくの車の二つ前をパトカーが走っていた。この列の先頭は白のプリウスだった。パトカーはその後ろを走っていた。もちろんパトカーが後ろにいるので、プリウスはスピードを上げない。おかげで時速40㎞のコースをそれ以下…
ラジオで深夜放送を聴き始めた頃、ダイヤルを回して選局しているといると、突然大きな音で音楽が流れてきた。独特な旋律で、日本のものではない。「さて、どこの国の放送だろうか」と聴いていたら、程なく音楽は終わり、女性の微妙に訛りのある日本語が始ま…
先月の8日からプチ断食を始めた。最初は一食ぬくだけだたったが、先々週から二食抜いている。その成果が、 ↓ ↓ ↓ 8月は血圧を付けてなかったが、だいたい上が135~140mmgHgで、下が95~105mmgHgだった。ちなみに降圧剤などは飲んでない。
1, 近くの川に数羽の鷺が棲んでいる。河口の方には更に多くの鷺が棲む。 四十年程前その川には鷺どころか、サカナや亀さえ棲んでいなかった。鷺が川に居着くようになったのは、川がきれいになり、それに伴ってサカナや亀がもどってきてからだ。 ぼくが社会…
灰色屋根が連なる街に 焼魚っぽい風が吹いて いつもの朝をむかえる。 この街は変わってない。 時代を巻戻してみても 同じような人が住んで 同じ風に吹かれていた。 木の肌が織りなす街に 醤油っぽい風が吹くと そろそろ夜をむかえる。 この街は変わってない…
大丈夫なのかと疑ってる自分に 大丈夫と声をかける自分がいる 何が大丈夫なのかわからないが とにかく絶対大丈夫と思うから 大丈夫だと声をかけ続けている 忘れたころにそれは落ちてきて 気がつけば大丈夫になっている とにもかくにも生まれてこの方 今の今…
お風呂の窓を開けておくと、 お風呂の扉が独りでに開く。 この季節にいつも吹く風の 悪戯だと知ってはいるけど、 ついつい扉の外には青白い 女が立っていやしないかと 不気味な幻想に震えている。 お風呂の窓を開けておくと、 お風呂の扉が独りでに開く。 こ…
昨日、朝起きて顔を洗っていると、洗面台の鏡の向こうからこちらを窺っている奴がいる。 「誰だ?」とよく見ると、「なーんだ」自分じゃないか。どうも半分寝ぼけていたようだ。 しかし鏡の中から覗いていた目は、ここ最近になく凜としたものだった。昔はこ…
四十数年前のある時期、ぼくは出版会社に席を置いていた。そこに入ったばかりの頃の話。『喫茶店』という題の文章を書いてこいという宿題が出たことがある。何を書こうかとぼくは考えた。ありきたりのことを書いたりすると、ただの作文になってしまう。それ…
色々な人がそこに入っていきます。 最初のうちは希望に満ちあふれて みんな楽しくやっているのですが、 いつでもやり直せる気楽さもあり なかなか本気にならないんですね。 そこで神さまはさまざまな場面で ひとつひとつ梯子を外していって 離脱する人たちを…