吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

星のきれいな季節

四月頃の装いで 家の近くをぶらついていたのだが まったく寒いとは感じなかった。 この後ひと月の間に こういう暖かい日がやってきて またしても寒い日がやってきて そうこうやっているうちに 節句が過ぎて、彼岸も過ぎて 桜の花が咲き乱れて春本番。 俗に言…

取引先のノラ猫

取引先の駐車場に 数匹のノラ猫がいる。 フサフサとした 気持ちよさそうな 毛並みをしているのだが、 そこはノラなので かなりすすけている。 その汚れ方からすると、 体に棲みついている のみやダニの数は半端ではなく、 かなり痒い、痒い痒い人生を 彼らは…

夢の中の住み家

四方を和ダンスに囲まれた 八畳ばかりの窮屈な部屋に 花柄の布団が三つ敷かれている。 ちょうど西側に当たる所かな タンスとタンスのちょっとした隙間に 浄土系の黒い仏壇が置いてあるのだが そのせいで部屋は少し線香臭い。 隣の部屋はキッチンと一緒になっ…

お猫のブルース

お猫にとって人間というのは 迷惑極まりない存在なのである。 だから空腹時以外の飼いお猫は 人間に近寄ってこないし いついかなる時も野良お猫は 人間には近寄ってこない。 いったん人間に捕まると面倒だ。 のどをなでるし、鼻を押すし 肉球を触るし、腹を…

生と死と

生きている者にとって 死ぬということは大変な出来事だ。 それは生きている者が、脳という いつもいらんことを考える 面倒なものを持っているからで、 そいつがこの世に執着してしまい 死は苦しいものだとか 死は痛いだものだとか思わせて 死を遠ざけようと…

ありがたい人

一人で会話している人を時々見かける。 彼らはいったい誰と話しているのだろう。 一人で会話しているからといって 怪しい風体の人ではなくて いたってまともな感じのする人が多い。 会話の内容も多岐にわたっていて 例えば天下国家を語っているかと思えば 前…

「ポロポロと」その後

ポロポロと落ちるフケを どうにかしないと、と思い 数名の方にフケ対策を 熱く講じてもらった。 まず爪を立てて頭を洗わないこと。 次に二度洗いすること。 そしてよくゆすぐこと。 洗ったあとは早めに乾かすこと。 ―などなどだ。 おかげさまでフケがまった…

記憶違い

仕事中に聞いているラジオ番組は いつも昔の歌を流してくれている。 そういう歌を聴くと、つい気持ちが その時代に戻ってしまい、曲が終わると 何か忘れ物を取り戻したような気がして 得したような気分に浸れるものだ。 その一方で、ちょっとした記憶違いに …

最高傑作

白紙の日記帳が目の前に現れて 何か書けとぼくに迫ってくる。 だけど毎日書くことがあるわけではない。 だからその日の日記を御免被ろうとする。 ところがそれでも日記帳は目の前に現れて 何か書けとぼくに迫ってくる。 それがあまりにしつこいので 仕方がな…

お口クチュクチュ

夜歯を磨くことが面倒になって お口クチュクチュですませています。 歯磨きを早く終わらせようとして ムキになって歯を磨く癖のある ぼくにとってはこのやり方が 一番いいのかもしれません。 第一歯ぐきを痛めることがない。 歯磨きだとついつい力を込めるの…

布団の中の幸せ

最近、布団の中に入ると 幸せな気持ちになれるのです。 その状態のまま眠りに就き 起きてからもしばらくそれが 続いているのでありまして けっこう機嫌のいい状態で 朝を過ごしているのであります。 寝る時といえば、以前は 頭の中に次々と蘇る その日起きた…

いちたすいち

「いちたすいち」を数式として捉えずに 「いちたすいち」を言葉として捉えてみよう。 「いちたすいち」に構うことをしていると 「いちたすいち」になり果てるだろうから 「いちたすいち」には構うことをしないで 「いちたすいち」はあっさり忘れてしまおう。…

その後の世界

いずれ人類滅亡の日がくるのだという。 その後その日を戒めとした世界が この世に現れるのだという話になっているが さて滅亡して誰もいなくなったはずの 地球のいったいどこに、その戒めを実現する 遺伝子が残っているというのだろう。 もしそれが新たな遺…

老眼鏡

経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しておるのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡を 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 …

乾燥肌ブルース

他に何かをやってる時は 気にしないようにはしてるけど 一度掻いたら止まらない すねのあたりの乾燥肌 寒くなるといつも出てきて 四月過ぎまで治らない 掻けば掻くほど痒くなり 掻かねば掻かぬで痒くなる 本当に肌はカサカサになり 掻いていくうちに赤くなる…

この時期ビールじゃ酔えませぬ

この時期ビールじゃ酔えませぬ。 寒さが増せば冷や酒でも酔えませぬ。 チューハイだって却下です。 水割りだって酔えませぬ。 オンザロックも酔えませぬ。 こんなに寒い夜は熱めの燗が最高です。 濃いめのお湯割りが最高です。 熱いおでんでのごまかしも認め…

やるべきこと

きついからやりたくないとか どうも気が乗らん仕事だとか こういう仕事は苦手なもんでとか いろいろ事情はあるでしょうが とりあえずそれをやってしまう。 すると次にやるべきことが 目の前に転がってくる。またしても きついだとか気が乗らんだとか 言いな…

たった雨が降っているだけで

雨が降れば車が道に溢れだし 帰る時間が少しだけ遅くなる。 たったそれだけの話で いつもの帰宅風景と 何ら変わりはないのです。 たった雨が降ってるだけで 特別なことなんてないのです。 そこに無理矢理『嫌』を 見出だそうとするものだから だんだん笑顔が…

トイレのお話2

高校を卒業してから、ぼくはしばらく 予備校に通っていたのだが、そこのトイレも 色別画表記で男女の区別をしていただけで 文字での表記はされてなかった。 しかもそのパネルがやけに小さかった。 ぼくたちのような常駐派は慣れていたので それでもよかった…

トイレのお話1

最近ショッピングセンターなどのトイレに行くと 『男子トイレ』『女子トイレ』などという 文字で表記したところが少いように感じる。 いや、ほとんど見なくなっていると言ってもいい。 代わりに色の違う人の画が貼ってあるだけだ。 だいたい男子が黒や青とい…

冬怪談

この時期に幽霊が出てきたのであります。 頬にホクロの二つ並んだ 青黒い顔の女幽霊でありまして 彼女がトイレとか部屋の中とかを 浮かぬ顔をして往き来しているのです。 そこでぼくは除霊しようと思い立ち 伝家の宝刀である般若心経を唱えたわけです。 とこ…

何度泣かされたことか

思い出したくないことを 思い出すまいとすると 思い出してしまう。 思い出さなくていいことを 思い出そうとすると 余計なことまで思い出してしまう。 忘れたいことを 忘れようとすると 忘れられなくなってしまう。 忘れていいことを 忘れないでいると そこに…

寒冷地仕様

冬場に入ってから 家に帰ってすぐにやることといえば ファンヒーターを入れることだ。 寒さのダメなぼくは、とにかく 部屋を暖めようと必死になる。 11月もそうだった。 12月もそうだった。 寒かった1月も当然そうだった。 いやいや、例年冬場は ずっと…

素朴な痛みの疑問

女子が子供を産む時と 男子が股間を打つ時と いったいどちらが痛いんだろう。 おそらくそれは人類が持つ、永遠に わからない疑問の一つかもしれない。 たとえば前世女子であって その記憶をすべて持ったまま 今世男子に生まれたとしたら それはわかるだろう…

初春

初春と言う時 なぜか旧暦の方がピンとくる。 新暦だとすぐに寒の入りになるわけだし 暦の上の春である立春でさえ えらく遠くに感じるものだ。 その点旧暦だと立春も近い。 例えば今年の場合は 元日が二月三日で立春が翌日四日だから 正月二日からが暦の上の…

老眼の恐怖

一年くらい前から 一時間位パソコンをやっていると 目が見えにくくなるようになった。 その後その症状は仕事にまで波及し 会社でカタログや資料なんかを見ていると 一時間を待たず見えにくくなる。 てっきりこれは老眼の走りだと ぼくは思っていた。「いよい…

世界を変える

一日中、無表情な顔をして前の公園を眺めてみるとか 一日中、誰とも一言もしゃべらないでみるとか 一日中、心の中で「ありがとう」と言ってみるとか 一日中、寒さの中を素っ裸で過ごしてみるとか 一日中、スーパー銭湯で汗を流してみるとか 一日中、人に何と…

幸せ症候群

人生は何が幸いするかわからない。 どこに幸せが転がっているかわからない。 寝坊したことで事故から免れることもあるし 拾った宝くじが大当たりすることだってある。 そういうわけだから 昨日タクシー代を五百円ばかり払いすぎたことや 今日股間を打ちつけ…