吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

リライト

ジャニス・イアンを聴きに行く(2004年8月3日付)

この日(2004年8月3日)、ジャニス・イアンのステージが、今はなきブルーノート福岡で行われた。 午後7時に開演。ぼくは会場におよそ30分前に入った。すでに多くの人が入っていて、飲食しながらコンサートを待っていた。 予約ではあったものの、全席自由…

信号待ち

ここの赤信号はえらく長く感じる。まだ二、三分も経ってないはずなのに、もう三十分以上も停まっているような気がする。きっとさっきから本線に車が通ってないので、そう感じるのだろう。 こんな時、ぼく以外の人はどういう行動を取るのだろう。信号を無視し…

もう一つのサイダー

小学生の頃、ぼくの周りでは、サイダーといえば三ツ矢サイダーという認識だった。近くにスーパーマーケットなどなく、駄菓子屋がすべてだった時代、その他のサイダーなんて見たこともなかったし、その存在すら知らなかった。 後年、サイダー分類されていると…

ゲーコ

ぼくの家のそばに、そこそこ幅のある川が流れている。今でこそ魚が跳びはね、それを鷺がジッと狙っているような、自然を象徴する川になっているが、かつては魚も住まないような、それはそれは汚い川だった。 ま、そのことはさておいて―。 二十年ほど前まで、…

夜中に目が覚めると

夜中に目が覚めると、なぜか眠れなくなる。別に仕事のことを考えているわけでもなく、頭に嫌な奴のことを描いているわけでもなく、神経質になっているわけでもない。眠たくないのではない、気持ちは眠たいのだ。 きっと体や心のどこかに、睡眠を妨害する奴が…

臭さ

自分の人生の中で培われた考えがそっくりそのまま書かれている、そんな本に出会うことがたまにある。そういう時、「ああ、これを書いた人も、同じ生き方をしてきたんだな」と、まるで生涯の友にでも会ったような、大きな喜びを得るものだ。 そういう本は、自…

遠い灯り

幼い頃から、遠い灯りを見ると、何か惹かれるものがあった。心がウキウキしてきて、夢や希望がふくらんでくるんだ。ところが昼間そこに行ってみると、別に大したところではなく、パチンコ屋のネオンだったり、カラオケ店の看板だったりする。 そういえば人生…

迷惑電話

2002年4月16日 「しろげ、しんたさんですか?」「はい」「初めまして。私、株式会社××の○○と申します。今、お時間のほうよろしいですか?」「はい」「今日は、英会話の件で、お電話さしあげたんですけど、しんたさんは英会話に興味はありますか?」 高校を卒…

邪馬台国幻想

この記事を最初に書いたのは、今から23年前の1999年だったと思う。その後、ホームページに載せ、ブログに転記した。 邪馬台国幻想 江戸の昔から、邪馬台国の場所について、いろいろ論争がなされているようだ。 ぼくは、邪馬台国はなかったと思っている…

保健委員

2002年4月5日 新学期というと、いろいろな行事がある。その中にクラスの組織作りというのがあった。学級委員や体育委員などの役割分担である。 この役割分担で、今でも忘れないのが、高校2年の頃にやった保健委員だ。 2年の始業式の次の日、選挙方式でクラ…

新学期

2002年4月4日 そろそろ新学期である。 小学生の頃、この時期の一番の関心事といえば、なんと言ってもクラス替えだった。「また同じクラスになりたい」と思う奴もいれば、「こいつとは、絶対一緒になりたくない」と思う奴もいた。 ぼくたちの学校は、2年単位…

リポビタンDとご飯は合いますか?

2005年3月9日 世の中にはいろんな人がいるもんだ。今日ぼくは、改めてそのことを実感した。 何があったのかというと、あるものを見てしまったのだ。それは、ある人がリポビタンDを飲みながら、ご飯を食べている姿だった。コーラやジュースを飲みながらご飯…

おじちゃん(後)

昨日の続きです。 2005年5月21日 姪にとってぼくの存在は、物心ついた時から『にいちゃん』だったのだ。さすがに意地の悪い友人も、ぼくと姪の鉄壁な『にいちゃん』関係にあてられたことだろう。 ところで、姪がその友人のことを何と呼んでいたかというと、…

おじちゃん(前)

2005年5月21日「おじちゃん」 ぼくに対してその言葉が初めて使われたのは、高校1年の夏休み、ちょうど横須賀の叔父の家に遊びに行っていた時のことだった。当時叔父の家には風呂がなかった。そのため、叔父の家に滞在中は毎日銭湯に通ったものだ。 そんなあ…

道の達人

2002年3月21日 ぼくが『道の達人』と呼んでいる人たちがいる。例えば歩道で、例えば店の通路で、その人たちは活躍している。 何の達人かというと、彼らは、後ろを歩いている人から抜かされない達人なのだ。 別に早歩きをしているわけではない。どちらといえ…

会議

2005年4月5日 かつてぼくがいた会社は、毎週土曜日が主任会議、日曜日は部門会議、月曜日は課長会議、というふうに週に三度の会議をやっていて、それらはいつも早朝行われた。 それとは別に、緊急会議というのがあった。ちょっとでも売上げが落ち込んだりす…

M子の彼氏(後)

・・・続きです。 2005年5月17日 その後も彼氏は、M子を訪ねてやってきた。しかし、それがあまりに頻繁なので、M子もだんだん嫌気が差してきたようだった。 そのうち、M子は彼氏が来ると隠れるようになった。M子がいないのを見て、彼氏はぼくに「今日、…

M子の彼氏(前)

2005年5月16日 前の会社にいた時、M子というぼくの部下がいた。 会社に入る前に、喫茶店でアルバイトをしていた関係で、その喫茶店の人たちがよくM子を訪ねてきていた。 その人たちの中にM子の彼氏もいた。彼氏は、ヒョロっとして何か頼りなさそうな男で…

男のビールなんかない

2002年6月19日 何年か前に、親戚筋の法事があった。その時、ビールの銘柄のことでちょっとした出来事があった。 宴会は料亭でやったのだが、その料亭の扱っているビールは、『キリンラガー』と『一番搾り』と『スーパードライ』の三種類だった。 店の人が、 …

ビールの話

2002年6月19日 ぼくとビールの付き合いは長い。1歳の時に親父の晩酌の相手をしていたらしいから、もう43年(2002年当時)の付き合いになる。 その1歳の頃から30代半ばまで、ずっとぼくはキリンビールを飲んでいた。他の銘柄のビールを口にするよう…

香水

2001年12月27日 1、ラーメン屋で 若い頃によく通っていたラーメン屋がある。ある日のこと、いつものようにラーメンを注文して待っていると、ラーメンの出汁の匂いのはざまから、香水の匂いがしてきた。見ると、カウンター付近に厚化粧のおばさんが座ってい…

通り名2

・・・続きです。 2001年4月11日 甘栗ちゃんがぼくのところにきて、「携帯の調子が悪いんです」と言った。メールの送信ができないのだそうだ。 しかし、専門外である携帯電話のことを聞かれても、ぼくにはわからない。そこで、 「ジャガーさんから買ったんだ…

通り名1

2005年3月19日 以前、取引先のTさんという方が、 「今度、副業で携帯電話の会社(店)を起ち上げようと思ってるんだけど、本名だとちょっと通りが悪いけ、何かいい名前を付けてくれん?」と頼みにきたことがある。 その人は、ぼくが姓名判断をやるというこ…

人の血液型で遊ぶな

2005年3月10日 ぼくは面倒臭がり屋である。部屋の掃除なんかはまったくしない。散らかっている部屋で毎日パソコンに向かい、時に本を読み、時々歌を録音している。 たまに嫁さんが部屋を掃除しにくるが、掃除するのは床だけで、机の上や、パソコン周り、書棚…

2001年10月26日 メールが溜まりすぎている。メルマガのほとんどが未開封になっているのだ。 今日はちょっと読んでやろうということで、とりあえずジャンル別に振り分けた。自動振り分けのルール設定をしてないので、かなり手間取ったが、何とか読みたいもの…

訪問販売(後編)

2002年05月23日 そんなことがあってから、午前中はその喫茶店に集合するのだが、モーニングを食べ終わってからは、場所を変えるようにした。制服を着ているため、集団だと目立つので、ばらばらに散らばったのだ。 ぼくがよく行ったのは、隣の区にある本格的…

訪問販売(前編)

2002年05月23日 ぼくは最初に勤めた会社に11年いたのだが、そのほとんどを楽器やレコードの販売に費やした。入社当初はビデオ部門を担当していた。約半年そこにいたが、楽器部門に欠員が出て、ぼくに白羽の矢が立ったのだ。理由はギターが弾けるから、とい…

武藏の画

2002年8月21日 中学の頃、国語の先生から、こんな話を聞いたことがある。 「自分が学生の頃、美術の授業で教師から一枚の画を見せられた。その画は水墨画で、枯れ木に鳥がとまっている画だった。教師は、 『この画を見てどう思うか?』と我々に尋ねた。 我々…

笠谷選手とSLと

2003年3月23日 1972年2月11日、札幌オリンピックでスキー90m級ジャンプ競技が行われていた。その5日前に、あの「笠谷、金野、青地」が70m級ジャンプで金銀銅を独占したのだ。当然90m級も、笠谷に金の期待がかかる。1回目は成功ジャンプだ…

お笑い

2002年3月10日 ぼくがお笑いを好きになったのは、『おそ松君』の影響が多分にある。小学生の頃に読んだ少年サンデーの『おそ松君』は、当時のお笑いのギャグのオンパレードだった。 「やんな!」「びっくりしたなあ、もう」「親亀の背中に・・・」「いやーん…