・・・・ええ、言われましたよ。
何であんなに短くしたんだって。
時間はたっぷりあったんだし
一曲通しで歌うとか、もしくは
もう一曲歌うとか出来たんじゃないかって。
ま、言うのは簡単ですけどね。
実際やっているほうはきつかった。
終盤だったので、けっこう酒も入ってたし。
会場はワイワイガヤガヤして
誰も聞いているふうでもなかったし。第一
肝心の新郎新婦がいなかったじゃないですか。
何が「素敵な歌のプレゼント」ですか。
受取り手のいないプレゼントほど
むなしいものはないでしょう。
だから、どうでもいいやという
投げやりな気分にもなったんです。
でも、ギターを弾いて歌っている
ぼくの姿を写真に収められたわけだし。
それで披露宴のアルバムの
一コマが埋められたわけだし。
よかったんですよ、あれはあれで・・・・