吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

台風10号情報2

【1】虫の声

 今回の台風、風の音に気を取られていたせいで気づかなかったのだが、暴風波浪注意報が出てから解除になる頃まで、虫の声が一切聞こえなかったな。もしかしたら虫たちもこの風を特別なものと感じて、避難していたのかもしれない。

 しかし草むらにいる虫はともかく、蝉はどこに避難していたんだろう。土に戻ったのだろうか、それとも風に舞っていたのだろうか。



【2】ピーンポーン

 夕方外出しようとした時、エレベーターに下の階の方が乗ってきた。これはチャンスと思ったぼくは、例の件を聞いてみた。

「夜中に『ピーンポーン』って鳴りませんでしたか?」

「鳴りました、鳴りました。ドアホンでしょ。えっ、お宅も鳴ったんですか?」

「ええ。風が強い日には、いつも鳴りますよ」

「そうなんですか。うちだけじゃなかったんだ」

「風のせいで鳴るみたいなんだけど、そうわかってても気味悪いですよね」

「そうそう、夜中に鳴るもんだから怖くて怖くて」

 やはり、うちのドアホンだけが、取り憑かれているのではなかった。

 

【3】危ない建物

 家の近くに、おそらく昭和に出来たであろう、二階建て二軒続きの小さな倉庫のような建物がある。右半分は何かの商売で使っているようで、いつも人が出入りしているが、左半分は使ってないようで、人の気配を感じない。

 日曜日の夕方、たまたまその前を歩いていたのだが、右半分は窓に養生テープを貼って台風対策をしていた。しかし、左半分はそのままになっていた。

「やっぱり、左は誰も利用してないんだな」

 そう思いながらその部屋を見ていた時、ぼくは左二階の窓の異変に気がついた。ガラスの上部が20センチほど割れているのだ。今回の台風は風が強いと聞いていたので、そのままにしておくと、その割れた所から風が侵入して窓が外れたり、悪くすれば勢いで建物全体持って行かれるかもしれない。

 しかし右半分には人がいるようだったし、そのへんはどうにかするんだろうと思って、ぼくはその場を離れた。



 さて台風が過ぎ、夕方下の階の人と「ピーンポーン」の話をした後に、その建物の前を通ったのだが、何とか建物は持って行かれてなくてすんだようだ。

「よかったな」

 と思って、左半分の二階を見てみた。

「えっ?」

 窓はちゃんとあるのだが、20センチほどの隙間が50センチほど(窓半分程度)に広がっているではないか。確実に建物の崩壊が始まっているのだ。これは何とかしないと、次の台風が来たら本当に持って行かれるだろう。「よけいなお世話」と思われるのが嫌なので言わないが、いったい右半分にいる人は、気づいているんだろうか。