吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

「よーくわかりました」が、よくわからない

 先日、例えば『コンセント』程度の簡単な言葉が出てこない人が、その『コンセント』というのを伝えようと自分の知っている言葉を並べて「・・というのがあるやろ?それがうまくいかなくてねえ」と言ってきた。その人は説明も下手で、いったい何が、どううまくいかないのかがわからない。



 言葉の端々から推察すると、どうもコンセント(例)のことを言っているようだったので、「コンセント(例)のことですよね?」と聞くと、「そんなんじゃない」と答える。

 では何だろう。ぼくは何度も聞き直して、その人が言っていることを理解しようとした。しかし、その人は言葉が伝わらないもどかしさを感じているのか焦ってしまって、コンセント(例)とは関係ない言葉を並べていった。



 埒があかないのでぼくは、「すみませんが、もう一度最初から説明してもらえませんか?」と言った。するとその人は、

「あんたはこんな簡単なことが理解できんのか!?これだけ詳しく説明しているのに」と大声で怒鳴りだした。

『理解したいから聞き直してるんですよ。だいたい理解させようとしないのはそちらでしょう』と思ったものの、そういうことを口にすることも出来ず、ぼくは何とかその人をなだめて、一から説明させた。



 結局その後のやりとりの中に、その人の欲しかった答えがあったのだろう、「いやーよくわかりました。お世話になりました」と笑顔で帰って行った。やはり聞いてきたのはコンセント(例)のことだったようだ。しかし最後までその人は、コンセント(例)ではないと言い張っていた。

 その人が去った後ぼくは『いったい何がよーくわかったのだろうか』と考えていた。