吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

彼はちょっと未来人

 昨日ある人と話をしていた時、彼が、

「前に〇〇という話をしましたよねえ」と言った。

「いや、してないよ」とぼくが答えると、

「いや、何日か前にちゃんと話しましたよ」と言う。

「何日か前っていつ?」

「いつかはっきり覚えてないけど、この話をしたのは確かに真太さんでしたよ」

「どんな話をしたんかねえ?」とぼくが聞く。と、彼は事細かに話し始めた。



 やっぱりそういう話、ぼくは聞いてないので、

「やっぱり聞いてないよ」と言うと、彼は、

「いーや話しましたよ」と言う。

 しばらく「した」「しない」の押し問答が続いたが、ふとぼくに思い当たることがあった。

「あ、そうだった。したした」

「ほら、ちゃんと話したでしょう?」

「うん。ちゃんと話聞いた」

「話したのいつでしたかねえ?」

「今」

「えっ?」



「あんたこれから、あんたの言う何日か前にタイムスリップするんやろ?」

「しないですよ。というか出来ない」

「いーや、する。間違いなくする。そしてそのまま何日かを過ごし今に到り、○○の話をする。そうしたら、あんたは何日か前に言った覚えがある。自分は今初めて聞いた。ね、これでつじつまが合うやないね」

「そんなの無茶苦茶じゃないですか」

「いいや、無茶苦茶じゃない。あんた本当は『ちょっと未来人』なんやろ?」