1,
いよいよ8月だ。
ぼくは8月の声を聞くと、まず『もうすぐお盆だ』と思ってしまう。そして今年は何日に墓参りに行こうかと考える。今年は休みの都合もあり、行くのは12日になりそうだ。
2,
さて、そのお盆だが、スーパーなどでは特設コーナーを作って、そこで線香、ローソク、落雁といったお盆絡みの商品を売っている。全国チェーンのスーパーでは6月からやっているが、おそらくそれは7月にお盆をやる地域があるからだろう。地場だとお盆は8月なので、6月からやられると、「えっ?」という気分になる。
3,
スーパーやホームセンターに注文があるのだが、落雁の横に線香を置くのだけはやめてほしい。長い間横に置いていると、いくらパッケージをしていても臭いが移る可能性があるからだ。
幼かった頃、親戚のおばちゃんから「仏壇にある落雁食べていいよ」と言われて、食べたことがある。ところがこれが線香臭い。とても食べられたものではなかったが、おばちゃんの視線が気になって、無理矢理口の中に押し込んだ。おかげでしばらくの間、鼻の中に線香の臭いが貼り付いていた。
4,
ところで、仏事と線香を組み合わせる習慣は、インドや中国あたりから流れてきたのだと思うのだが、別に臭いに敏感な民族の住む日本でやらなくてもよかったのではないだろうか。
おそらく当時の大陸かぶれが、
「何で仏事に線香を焚かないんだ。先進国の天竺や唐では、仏事に線香を焚くのが流行っているんだぜ。やっぱり日本は遅れてるなあ」とか言ってやり始めたんだろうな。もしくは、
「仏飯と花だけじゃ物足りない、景気づけに臭いもぶち込んでやれ」と始めたのかも知れない。
5,
「線香の香りは霊が好む」なんて言う人がいる。そういう人は実際に霊から聞いたのだろうか?人に線香の香りが好きな人嫌いな人がいるように、元々人であった霊にも好みがあるはずだ。だから実際に聞いたのなら、「私はこの香りが好きですよ」と言うはずで、「われら霊は皆、この香りが好きなんです」とは言わないと思う。
仮にぼくがその霊なら、
「線香だけはやめてほしい。どうしても線香を焚くというのなら、蚊取り線香にしてほしい」と言うだろう。