吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

夜空のメッセージ

「あの日の飲み会の後、ぼくはタクシーを使わずに歩いて帰ったんだ」

「午前2時を過ぎてたじゃない。本当に歩いて帰ったの?」

「うん。酔い覚ましにちょうどいいやと思ってね」

「確かに、かなり飲んでたからね」



「そこで貴重な体験をしたんだ」

「どんな?」

「ほらあの道、途中に三叉路があるだろ」

「うん」

「普段は三叉路を真っ直ぐ行くんだけど、なぜかあの晩は左側の駅方面に行きたくなったんだ。それで左に曲がったんだけど、二十メートルほど歩いた所だったな」

「どうしたの?」

「現れたんだよ」



「何が?霊でも出たの?」

「霊じゃない、メッセージだ」

「なんだ、メッセージか」

「西の空に一つだけ輝く星があったんだけど、突然その星の右上にマンガの吹き出しのようなものが出てきて、そこにサラサラとメッセージが書かれていくんだ」

「何て書いてあったの?」

「英語だったしね。しかも筆記体だったから、『dear』以外わからなかったよ」



「夜空にメッセージかぁ。ロマンチックな話ね」

「ロマンチックか・・。ちょっと怖かったんだけどね」