2018-10-23 夕方の痛み 詩風録 夕方になると工場のある海側から 風に乗って変な臭いがやってくる。 五時を早く過ぎているから、もう 工場は稼働してないはずなんだが、 なぜか鍋の取っ手が焦げるような 不自然な臭いが辺りを埋め尽くす。 そして臭いは曇天風景と符合して ぼくの心の奥で鈍い痛みに変わる。