吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

吹く風11

東京に出てから数年が経った

彼女のことを忘れようとして

出た東京だったが、結局の所

忘れることなど出来なかった。

とはいえ吹く風の効果もあり

それまではあまりの苦しさに

病気じゃないかとまで思った

気持ちを客観視出来るように

なったのは大きく、それから

後の生き方や歌や詩の創作に

プラスに作用することになる。

というわけで、ぼくの中での

東京は役目を終えたのだった。



こちらに戻ってから三十数年

何度か彼女に会ってはいるが

やはり日記の効果なのだろう

ぼくは気持ちを乱すことなく

いつも冷静に接しているのだ。

しかし彼女といるとその場の

空気が変わるような気がする。

おそらくは彼女もそのことを

薄ら感じているにちがいない。

恋愛感情は消滅しているので

異性間の空気ではないはずだ。

異次元の空気とでもいうのか

現実を超えている空気なのだ。