「ぼくはいつもいつも汗を流した
振りかえることもなく歩いた
そしてそれこそが君への愛だった
だからこそひとつひとつを大切にと」(『16度目の春』より)
ぼくは彼女の気を引こうと
目立つことをやっていった。
フォークが全盛だったので
教室で大声出して唄ったり、
それまで持ったこともない
ギターに取り組んでみたり、
弾くだけでは物足りなくて
自作曲などを作ってみたり、
作詞の能力を高めるために
詩作の勉強を始めてみたり。
最初は形から入ったのだが
不思議なことに上達が早い。
気をよくして深みにはいる。
すると高い技術が身につく。
そして更なる深みにはいる。
それを繰返しているうちに
プロになろうという野望が
心の中に芽生えてきたのだ。
そしてそれを実現するため
普通の進路を選ばなかった。
以降いろいろあったものの
結局プロにはならなかった。
だがその頃に始めたことが
ライフワークになっている。