吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

一身上の都合で退職した日

行きつけの食堂で並んでいると

ライバル会社の人間が割り込んできたので

注意すると、奴ら逆ギレしやがって

こちらに文句つけてきた。

一瞬険悪なムードになったが、先輩から

「あの会社には昔からそういう輩が多いので

相手にするな。馬鹿を見るのはこっちだから」

と念を押されていたし、

ぼくはその日が最後だったので

突っ込むようなことはしなかったが

ただその場だけは譲らなかった。



取引先に行くと、以前貼ったポスターや

当時の販促物がそのままになっていたので

新しいものと交換した。

その作業をやっている途中、学生がやってきて、

「こんちはー」とぼくに挨拶した。

どうもぼくを業界の人と勘違いしているようだ。

だけどこちらもそれを正すことはせず

そのつど「おう、頑張っているな」

などと業界人ぶった挨拶を返していた。

二十年以上も前の話だ。あの時の学生も

もういいおじさんになっているだろう。