吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

寝不足

「眠れない夜」というヤツが

布団の中のぼくを見ている。

ぼくの神経はそれに呼応している。

ヤツはずっとぼくを見ている。

ぼくの神経もずっと呼応している。

時にぼくが思い出したくない過去や

出来れば触れたくない現実や

なるべく避けて通りたい未来を

ヤツはぼくの脳内に投写してくる。

ぼくの神経は異常な昂ぶりを見せる。

こうやってヤツは手を変え品を変え

ぼくに攻撃を仕掛けてくる。



夜明け前になるとヤツも疲れてくるのか

ぼくへの執着は次第に解けてくる。

ヤツが去った後、野鳥の鳴く声が

ぼくに安らぎと心地よさを与えてくれる。

ただ、その時はもう遅い。