2013-05-10 同じ風が吹いている 詩風録 灰色の屋根が連なる街に 焼き魚っぽい風が吹いて いつもの朝を迎える。 この街は変わっていない。 五十年の時を巻き戻しても 同じような人が住み 同じ風が吹いていた。 木の肌が織りなす街に 醤油ったるい風が吹くと そろそろ夕方になる。 この街は変わっていない。 五十年を過ぎた今も 同じような生活があり 同じ風が吹いている。