とんがり屋根に心を飛ばすと
今日もじゃじゃんと風が吹く。
じゃじゃんと風に吹かれると
心は電柱を超えて飛んでいく。
まるで糸の切れた凧のように
くるくるくるくる舞い上がる。
心はいつしか空に吸い込まれ
青く澄んだ空の色と同化する。
青く澄んだ空の色と同化する。
じゃじゃんの風がおさまると
ゆっくりくるりと落ちてくる。
ゆっくりくるりと落ちてきた
心は電線の網目に引っかかる。
網目から外すのは面倒なので
今日はさっさと終っておいた。
とんがり屋根に心を飛ばすと
明日もじゃじゃんと風が吹く。
明日もじゃじゃんと風が吹く。