昔の記憶をたどる時ぼくは
決まってあの年で立ち止まる。
おそらくあの年がここまでで
一番輝いていたんだろうな。
だって太陽は眩しかったもん。
風は背中を押していたもん。
雨が降っても濡れなかったもん。
踊るように歩くことが出来たもん。
歌うように話すことが出来たもん。
好きな人をしっかり記憶出来たもん。
やることなすことが楽しかったもん。
嫌な奴もいい思い出になっているもん。
きっと一番輝いていたんだろうな。
気の巡りもよかったんだろうな。
あの年はきっとぼくの中で良い運の
イメージになっているんだろうな。
もしそうであるなら積み重ねてきた
この人生の思い込みを捨てきって
そこに戻らなければならないな。
なに、今からでも充分に間に合うさ。