昔は最初の雨の一粒一粒が
地を穿ち、石を跳ね、穴を掘り
そこに後続の雨の一粒一粒が
溜まるようになっていた。
今や地表はアスファルトに覆われ
最初の雨の一粒一粒も
後続の雨の一粒一粒も
地を穿つことが出来ず
地面いっぱいに広がっていく。
地を踏みしめて歩く人には
大変歩きやすい地表なのだが
車だと速度を上げると車体は浮いて
ツルリツルリと滑ってしまう。
多くの車の人はそうならないように
速度をゆるめて慎重に走っている。
ところが中にその理屈のわからない
頭のたいへん悪い輩がいて
奴らがこの世の和を乱している。
奴らには天気なんて関係なく
いつもと変わらぬ走りをし
他車にもそれを強要する。
それで全体の流れが狂ってしまう。
雨の日に車が渋滞するのは
頭のたいへん悪い輩たちが
実は原因になっているのだ。