吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

旧郵便局前

この街にあるのは

鬼太郎カラスの輪唱と

電線ムクドリの合唱と

夕闇にはびこる喧噪だ。

こんな殺風景な風景を見て

ぼくたちは心和ませている。



だけどだけど駄目なんだ。

こんな風景で和むようでは

いつまでどこまで経っても

いつまでどこまで待っても

前に進めないに違いない。

だからぼくたちはいつも

次の夜を焦らせている。



我々は夜の静寂という

無粋さを好む生物である。

だから早く、もっと早く

あの赤を絞り出してしまえ。

そして抜け殻と化した夕日を

手に持ったその長い猟銃で

さっさと撃ち落としてしまえ。