日が暮れてしばらくすると
あいつが黒い箱からゆっくり
ゆっくり降りてくる。そして
おれを見つけると、決まって
『チッチ』と舌打ちしやがる。
舌打ちをした後あいつは決まって
『ミーコ』と言っている。どうやら
おれに付けた名前のようだ。
だけど、おれはおれであって
ミーコではない。絶対違う!
だけど何でおれがミーコなんだ。
ミーコ顔でもしてるんだろうか。
そんなヘンテコな名前はやめてくれ。
付けるならもっと気の利いた
英語の名前を付けてくれよ。
しかしこのままでは悔しいな。
そうだ、おれもあいつに変な
名前を付けてやろうじゃないか。
何にしようかな。やっぱり
チッチと言うからチッチがいい。
あ、チッチが帰ってきた。
いかん!見つかってしまった。
『ミーコ、ミーコ』と近づいてくる。
「馬鹿チッチ、糞チッチ。どっか行け。
ミーコなんて二度と呼ぶな!」
おれは声に出して言った。
間違いなくチッチは馬鹿だ。
おれの言うことがわかってない。
あっそこまで来た。わっ満面の笑みだ。
「失せろチッチ。気持ち悪い!!」