2012-05-20 自転車女 詩風録 女はゆっくり自転車こいで 信号渡ってケーキ屋に入る 十数分のち店内音楽を従えて 箱を片手にした女が出てくる 女はそれを自転車に乗せ 信号渡って今来た道を ゆっくりゆっくり戻っていく 日差しの強さを目立たせる 少し冷たい風が吹いている 風は自転車女にとって 優しいのか辛いのか カゴのケーキを見る限りでは そこに愛が感じられ 優しい風だと思ってしまう ただ無表情に走っている 女の顔からそれは読めない