キュンとなった坂を上る
ペダル漕ぐときついので
自転車押して歩いて上る
うすい雲が張った空から
紫外線情報が降りそそぎ
かるく顔が赤らんでいる
体はその条件に反応して
ジワッと汗が滲んでいる
とはいえ少し冷たい風が
朝方から吹いているので
タラタラ滴る程でもない
右手の屋根にネコがいる
前世のエサを夢見ている
向かいの屋根に鳥がいる
エデンの頃を夢見ている
鼻歌交じりの工事の親父
なぜか小指が立っている
日傘さした買い物婆さん
彼女の小指も立っている
とはいえ二人は赤の他人
いつも坂道の風景だよと
雲の上でお天道様が笑う