ぼくは運命の中にありまする。
運命の中で息してありまする。
運命なんか信じない人にとっては
どうでもいいことでありましょうが
いつもぼくは運命の中にありまする。
正確かつ確実に運命の中にありまする。
それがぼくにとっては
大変重要なことなのでありまして
道ばたで犬の糞を踏んづけることは
臭いけれど、汚いけれど
運命の中の現象なのでありまする。
テレホン人生相談を聞くことは
馬鹿らしいと思うけれど
運命の中の現象なのでありまする。
ご飯の上にハエが止まることは
衛生上決してよくはないけれど
運命の中の現象なのでありまする。
「そういったことのどこが運命なんだ」
と鼻でせせら笑う人にとっては
実に下らないことでありましょうが
やはりぼくは運命の中にありまする。
そしてその運命のエキスを吸って
精一杯目一杯生きてありまする。