夜、花火大会をやっていたようだ。
七時過ぎからドンドンという音が
この辺一体に響いていた。ところが
音のする方向に花火は見えない。
ちょうどの所に小さな丘が被っていて
それが花火を隠していたのだ。
知り合いのおばちゃんが住んでいる
中学校の横にある高台のマンションなら
周りにさえぎるものがないので
充分に花火を満喫できただろう。
というか、目の前の小さな丘が、
右か左に十メートル程ずれてくれれば
この家からでも、花火が
スカーッと見えていたはずだ。
毎年この時期になると
音がするのに見えない花火のために
本当にイライラしてしまう。
ちなみに知り合いのおばちゃんは
夜遅くまで仕事だったはずで
同じく見られなかったことだろう。
ザマーミロである。