ほら、予感がするだろう。
ほら、聞こえてくるだろう。
王様たちはヤケになって、
なりふり構わず人を斬っていき、
あげくの果てに誰もついてこなくなるだろう。
肝の据わらない王様は家来を怒鳴りつけて、
自分の威厳だけを保とうとするだろう。
そうすることで王様の嘘は決定的になるだろう。
人々は手に石を持って、
終いにゃ家来も石を持って、
王様めがけて投げつけるだろう。
時に石は頭に当たり、
王様は軽く血を流すだろう。
すると王様はこれ幸いと病院に駆け込んで、
そのまま出てこなくなるだろう。
王様は重傷と発表して様子を見、
世論次第では重態という言葉にすり替えるだろう。
面会謝絶だろう。
今日も面会謝絶だろう。
いつ行っても面会謝絶だろう。
ほら、王様の笑い声が聞こえてくるだろう。
ほら、そういう予感がするだろう。