朝から不愉快な男の
不愉快な顔を見て
不愉快な気分になった。
この不愉快が捕まれば
愉快な気分になれるのにと
不愉快な気持ちで思っていた。
しかし朝からこんなに不愉快だと
今日一日が不愉快になるのではないか。
愉快な気持ちになるためには
不愉快を追い出す必要がある。
そこで愉快だ愉快だと暗示をかけてみる。
その甲斐あってか愉快な人の
愉快な本を偶然見つけ
いつしか不愉快は飛んでいき
愉快な気分になった。
ところが再び不愉快男の
不愉快な名前を
愉快な本の中に見つけ
再び不愉快を招き入れる。
そのまま不愉快は居座って
なかなか愉快な気分に戻らない。
そこで愉快な気分に浸ろうと
愉快な天気の外に出る。
昨日と違って愉快な気候で
これで不愉快も許せると
ようやく愉快が回復し
今も愉快な気持ちでいるのだ。