最近はけっこう夜更かししている。
午前1時や2時はザラで、
時には4時5時を過ぎることもある。
別に仕事が休みというわけではない。
ちゃんと9時52分に会社に着くように、
ぼくは目を覚まし、家を出ている。
では、夜更かしして何をしているのかというと、
言うまでもなく、
ここに載せる文章を書いているのだ。
普通に書けば何ということもないのだが、
詩風などという気取った形にまとめているので、
時間がかかってしまうのだ。
更新が終わると、
あとは床に就くわけだが、
なぜか気が立っていて、
なかなか寝付けないでいる。
そういう時は寝相を変えると
たいがい眠れるものだ。
ところが時々
不思議な現象が起きることがある。
突然耳の奥がシーンと鳴って、
そのシーンがジーンに変わり、
全身を覆ってしまう。
そのまま体が動かなくなって、
酷い時には息も出来なくなる。
必至にもがいているうちに、
何とか元に戻るのだが、
なぜか場が違っている。
おかしいなと思っていると、
今度は体が宙に浮いていく。
「天井にぶつかる」と思っていると、
体はそのまま天井を突き抜けていき、
気がつけば夜の空を飛んでいる。
空を飛ぶにはかなり精神力が必要で、
気を抜くとすぐに寝床に引き戻される。
そのため、あまり遠くには行ったことはない。
そのことを人に話すと、
「夢でも見たんでしょ?」と言われる。
どうせ信じてもらえないと、
ぼくは笑って返している。
だけどそれは違うんだ。
その証拠に、目が覚めると
全力疾走した後のように、
くたくたになっているんだから。