吹く風

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ある人から届いた年賀状

ある人から届いた年賀状に

『少壮幾時奈何老』

と書いてあった。

おそらく誰かの漢詩の一節で

「少壮幾時ぞ、老いをいかんせん」

と読むのだろう。

学生時代に習った気もするのだが、

いかんせん少壮の頃のことなので

忘れてしまった。



こういうのを読むと、ぼくはつい、

老いなんて考えなくてもいいじゃないか、

などと思ってしまう。

よくここに自分のことを

「おっさん」だの「年」だのと書いているが、

それはその時その言葉が頭の中をよぎったから

そう書いただけのことで、

普段はそういうことを考えていない。

かといって自分が若いとも考えていない。

つまり年齢のことは考えていない。

だから老後の心配もしていない。



さて、年賀状の送り主さん、

「老いをいかんせん」なんて考えていると、

すぐに老け込んでしまいますよ。

老いに目を向けるよりも

今に目を向けて生きていきましょうよ。