孤独を装うことは出来ても
孤独でいることは出来ない。
いくら孤独でいると思っていても
君の息づかいは世界中の人たちに
ちゃんと聞こえているんだ。
「こんな世の中大嫌いだ」
なんて叫ぶ君がいる。
「別に生まれたかったわけじゃない」
なんてほざく君がいる。
君らはすでに忘れている、
自ら望んで
この世の中に生まれてきたことを。
人恋しさの発露が
君を形作っていることを。
それを忘れさせたのは
根拠のないプライドと、
孤独でいるという思い込みだ。
それを時代や親のせいにするなんて
もってのほかだ。
生きとし生けるものの世の中は
おかげさまが織りなす綾なんだから、
孤独でいられるわけがないじゃないか。
いくら自分が孤独だと言い張っても、
言い張る時点で孤独ではないんだ。
だから何度でも言ってやる、
孤独を装うことは出来ても
孤独でいることは出来ないと。