昨日は特に変わったことはなかった。
就寝時にちょっと
歯茎にだるさを感じただけだ。
もちろん気にせずに目を閉じた。
異変が起きたのは朝食時だ。
トーストを噛んだとたん
歯に痛みが走った。
ピリピリとした虫歯の
鋭い痛みではなくて、
ドクドクと鈍い痛みが脈打って
歯茎の奥に響くのだ。
この痛み、
毎年この時期に襲ってくる。
四年前、
その頃あった虫歯を全部治療した。
それで痛みは終わったと思っていた。
だけどその後も
冬入り前のこの時期になると
相も変わらずドクドクと
鈍い痛みが脈打って
歯茎の奥に響くのだ。
ということで、
この歯の痛みがぼくの中での、
冬入り前の風物詩になってしまった。
痛みはまったく気にならない。
いつものことだから、
気がつけば治っているはずだ。
悩んでいるのはその後のことで、
そこから辛い冬が始まるわけだ。
痛みの後に来るのが寒い季節というのが
とてつもなく嫌なのだ。